【レビュー】未来を感じろ!|曲面型新世代スマートウォッチAmazfit Xを使ってみた

クラウドファンディングで登場した最先端スマートバンド!

ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。

今回はクラウドファンディングに応募して入手した最新のスマートウォッチAmazfit Xをレビューしていきます。

Amazfitは中国のスマホメーカーXiaomiの系列会社であるHuamiのブランドで高品質で安価なスマートウォッチを送り出すことで知られています。今年も数多くの新製品を投入してきましたが、このAmazfit Xだけはクラウドファンディングで様子を見ながら発売となりました。

Indiegogoでクラウドファンディングがあったのが2020年4月。商品の発送予定は8月。実際に届いたのは10月下旬でした。クラウドファンディングの初期の応募のだったので価格は150$でした(現在の実売価格は35000円)。なおクラウドファンディング自体は累計約2万人の支援者を集め大成功だったようです。

なぜHuami社はクラウドファンディングしたのか?実際に使用してみてよくわかりました。コンセプトは確かに未来志向なのですが、実売価格が約35000円と高価なのに対して、機能がそこまで追いついていないからです。

要は価格に見合った性能ではないという実験的なモデルなのです。それでは何が実験的なのか、詳しく見ていきましょう。

Amazfit Xの特徴をざっくりいうと
  1. ディスプレイが湾曲しており、リストにフィット。まさにウォッチではなくバンド!
  2. 大型化したディスプレイ。より多くの情報が表示できる。
  3. その代償として、電池持ちが7日間程度。かつ高価
AmazfitX公式PV

Amazfit Xのセールスポイント5点をチェック

メーカーが謳うセールスポイント5点をチェックしてみましょう。

1. チタン合金ボディと400NITの高輝度ディスプレイ!

Photo: Indiegogo

筐体には高級素材であるチタン合金を採用。ディスプレイは326 PPI HD解像度、400NITの高輝度を誇る有機ELディスプレイを採用、直射日光の下でもシャープで明るいのが特徴です。

2. 手首にフィットするカーブ形状

Amazfit Xはすべての形状がカーブしています。会議室で握手しているときでも、ジムでゴールを押しつぶしているときでも、手首にフィット。92°の曲率は「邪魔しない」ことを念頭に設計されています。

3. ボタンなしのスタイリッシュなデザイン

手首に食い込んでしまうボタンやクラウンを排除したミニマルなデザインが特徴です。Amazfit Xは、感圧センサー式のボタンを採用することで、滑らかな表面を実現しています。

充電はマグネット2PIN式専用充電器で行います。

4. この性能で7日間の継続使用を達成

プロレベルの心拍数モニタリング、24時間の通知体制、毎週のトレーニング追跡などの機能を犠牲にすることなく、7日間の完全なバッテリー寿命を実現しています。

このような機能を満足させるためには多くの電力を供給する必要があります。Amazfit Xは高出力リチウム電池を湾曲させるというアイデアを盛り込み、バッテリー容量の増大を可能にしました。

5. 最新の心拍センサーとGPSシステムでフィットネスを常に監視

AmazfitXは常に使用者のボディを計測しています。PPGセンサーで24時間✕7日の間、正確に心拍数監視することができます。

GPSとGLONASSという世界トップクラスの2つのGPSシステムを利用できます。一方のシステムで問題が発生した場合、もう一方のシステムが機能します。そのため、海外旅行でも安心して使用することができます。

バンド交換も容易にできます。

 

Amazfit Xの実機レビュー

それでは早速、実機をレビューしていきましょう。

なんとも不思議な梱包でやってきました。巾着袋入り!

中身は円筒形のプラケースでした!カーブのデザインを強調する化粧箱です。

背面には各種適合規格マークの表示。…なんと日本の技適マークもあります!

円筒形のプラケースに巻き付いていました。

上段のプラケースと取ると、予備のバンドが現れました。

最下段にマニュアルを発見。

マニュアルはなんと日本語対応!

マニュアルにも技適マークが掲載されています。

充電器は円筒プラケースにくっついています。ケーブルはその隙間に。

Amazfit Xのデザインとサイズチェック

Amazfit Xのデザインとサイズをチェックしていきましょう

表面と背面ともにカーブしています。チタン合金のボディとバンドの接合もしっかりしています。ビルドクオリティは相変わらずハイレベルです!

Amazfit Xの特徴の一つ。ボタンレス。側面の感圧センサーがボタン代わりになります。ただこれはわかりにくいのと押しにくいです…

起動するとスマホとQRコードを読み込んでスマホと連動させよと言ってきます。公式アプリ(ZEPP)をダウンロードしておきましょう。

有機ELの高解像度ディスプレイはキレイです。

表示領域もかなり広いため、多くの情報を表示できます。

Mi Band 5と大きさを比べてみました。表示領域と凸凹の違いが明らかです。

本体とバンド合わせての重量は46gでした。Mi Band 5は23gでしたので2倍の重さになります。

Amazfit Xの使い心地は?

屋外でも輝度が高いので視認性はバッチリです。ただ省電力のためすぐに消えます。

見ての通り、バンド感が強いのでビジネスにはGTR2などのほうがお似合いです。ただ目立つのでそれをネタにすることで話題にすることができかも???

バンドは、内側に折り込むかたちで留めます。なれるとさほど気になりません。バンド自体はいつものシリコン製で肌触りも良いです。

睡眠時に装用して寝ても凸凹していないので、さほど気になりません。このあたりはGTRやGTSと大きく異なる点ですね。重さも若干感じますが、苦になるほどではありません。

スマホとの連動をチェック

スマホとは専用のアプリZEPPで接続します。

Zepp(formerly Amazfit)
Zepp(formerly Amazfit)
Developer: Huami Inc.
Price: Free

ZEPPはXiaomiのMi Fitと使い勝手がほとんど同じです(おそらく両方ともHuamiが開発していると思われます)。Bluetooth接続でさっくりと繋がりました。

アプリは日本語対応でまったく不便はありません。

最近のスマホはPAI数値を計測できるようになっています。ただしPAIは連続的に心拍数を計測するため電池持ちに影響します。Amazfit Xはそれでも7日持つということです。

右はサードパーティ製アプリNotify for Amazfit & Zeppです。こちらも問題なく接続できます。こまかな設定をしたい方はこちらのアプリがおすすめ。 ↓↓

Notify for Amazfit & Zepp
Notify for Amazfit & Zepp
Developer: OneZeroBit
Price: Free

バッテリー持ちをチェック

実際に使用してみてバッテリー持ちを検討してみました。

最初は「手首を持ち上げて反応」を「敏感」に設定していたところ4日しか持ちませんでしたが、「敏感→標準」に戻したところ7日間持ちました。

ただ「標準」だとなかなか手首を持ち上げて反応しないことが結構あるので、微妙な感じです。

充電は専用コネクターでマグネット接続されます。1.5cmくらいの距離になると「ビシュ!」とくっつきます。

充電アダプターはUSB-Aに対応した標準的なものでOKです。あまり高電圧をかけるものは反応しないことがあります。

ためしに電流を計測してみましたがわずか1Wで流していました。充電は2時間もかからず終了します。

Amazfit Xのカタログスペック

本製品のカタログスペックは次のとおりです。

  • 製品寸法

    幅22.6mm 長さ55.4mm(本体のみ)

  • 重 量

    47g(バンド含む)

  • 防水性能

    5ATM、水泳をサポート

  • ディスプレイ

    2.07インチ フレキシブルAMOLED

    解像度206 x 640、326 ppi

    コーニングゴリラガラス3

  • センサー

    3軸加速度センサー、3軸ジャイロスコープ、BioTracker2 PPG生物学的追跡光学センサー、デジタルシリコンマイク、周囲光輝度センサー

  • GPS

    GPS + GLONASS

  • NFC

    対応

  • ワイヤレス接続

    BT 5.0 BLE

  • バッテリー

    リチウムポリマー 205mAh

  • 充電方式

    マグネット式2ピン

    充電時間2時間未満

  • 充電方式

    マグネット式2ピン

  • 持続時間

    7日間:終日心拍数モニタリング(検出頻度1分)、の睡眠と歩数計のモニタリング、1日あたり200のメッセージ通知、50の手首の監視時間、その他の操作のための5分、週に2時間のGPS運動

  • 振動モーター

    リニアモーター

  • ボディ素材

    TC4チタン合金、ポリマー材料

  • スポーツモード

    トレッドミル、屋内フィットネス、屋外ランニング、ウォーキング、屋内サイクリング、エリプティカルマシン、屋外サイクリング、プールスイミング、オープンウォータースイミング

  • サポート

    Android 5.0、iOS10以降

  • アクセサリー

    専用マグネット式充電ケーブル、予備リストストラップ

Amazfitの他の機種とのスペック比較

Amazfitの類似製品と比較してみました。ミドルクラスのGTS2とエントリーのMi Band 5です。Mi Band 5はXiaomiの製品ですがHuamiの製造です。

項目 Amazfit X Amazfit GTS2 Amazfit Band 5
商品
寸法 W 22.6mm x T(max)13.6mm
バンド含まず
42.8 x 35.6 x 9.7mm 8.9 x 8.6 x 1.8 cm
重量 47 g
(バンド含む)
24.7g
(バンド含まず)
12g(バンド含まず)
24 g(バンド含む)
防水性能 5気圧 5気圧 5気圧
ディスプレイ 有機EL 有機EL 有機EL
画面サイズ 2.07 “ 1.65″ 1.1″
解像度 206×640 348×442 126×294
センサー 6軸IMU(3軸加速度計+3軸ジャイロ), 環境光, マイク,
BioTracker 2 PPG心拍
BioTracker 2 PPG
加速度, ジャイロスコープ, 空気圧, 地磁気, 環境光
6軸(低電力3軸加速度センサー+ 3軸ジャイロスコープ)
PPG心拍数
バッテリー容量 205 mAh 246 mAh 125mAh
継続使用時間 7日 7日 15日
充電方式 マグネット式2ピン マグネット式2ピン マグネット式2ピン
スポーツモード 9種類 12種類 11種類
ワイヤレス接続 Bluetooth 5.0 Bluetooth 5.0
WLAN 2.4GHz
Bluetooth 5.0
GPS GPS + GRONASS GPS + GRONASS
NFC
サウンド マイク マイク+スピーカー
AI対応 Xiao AI(中国のみ)
価格(AliExpress) $349.99 $179.99 $49.99

基本的な性能は3機種とも変わりありません。

  • Amazfit Xが最もディスプレイ表示領域が広い。その分、重い、高い。
  • 電池持ちや軽さを優先するならBand 5。ただしGPS無し。
  • 時計としてのかっこよさを重視するならGTS2。

Amazfit Xの評価まとめ

実際に使ってみての第一印象は「デカっ!」でした。Mi Band 5のコンパクトさから考えるとかなり大きめです。とはいってもウォッチタイプのGTRやGTSと比べれば小さい方です。

大きいぶん情報の表示量は多いです。メールやSNSの通知情報は、Mi Bandだと最初の10文字程度しか表示されなかったのが、ほぼ内容がわかる程度まで表示されますので、情報ツールとしては便利ですね。

やはり気になるのは電池持ち。Mi Bandとくらべると格段に減りが速く、充電回数が増えます。とはいってもApple Watchや他のスマートウォッチに比べれば格段に長く一週間は持ちますので、実用的には問題ないです(Mi Bandが長持ちすぎる…)。

いちばんのデメリットはコストパフォーマンスでしょうか。確かに最先端の技術を盛り込んでおり、今後のMi Bandの発展の方向性を示したといえるHuamiの技術力を見せつけた製品でしたが、35,000円は正直、高いですね。

機能的なことだけで言えば、Mi BandやGTSなどをおすすめします。最新のスマートウォッチを使ってみたい、ちょっと自慢してみたい、そんな方におすすめです。

Amazfit Xの評価
  • デザイン
  • 機能性・使い勝手
  • サイズ・装着感
  • コストパフォーマンス
  • バッテリー持ち
3.8

なおディスプレイガラスの傷が気になる方はPDA工房が保護フィルムを出されているのでぜひお試しください!

 

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