
所長!旅行に行くときにスマホの充電が不安なのでモバイルバッテリーを購入しようと思うのですがオススメな機種ありますか?

おぅ。AnkerのPowerCoreが大容量かつPD対応で手頃な価格だ。早速紹介していくぞ。
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
今回はAnkerのモバイルバッテリーPowerCore 20100 Nintendo Switch Editionを自腹購入したので紹介していきたいと思います。
本製品Nintendo Switch専用設計となっていますが、そこは重要ではなくPD対応の大容量モバイルバッテリーというのがポイントです。Nintendo Switchでこんなもの買う人が少ないのか、Amazonでタイムセールされているのでぜひそのタイミングで狙ってみてください。
筆者は半額セールで4,999円のときに購入しました(現在は終了)。
経済産業省は平成30年2月1日付けでポータブルリチウムイオン蓄電池(モバイルバッテリー)を電気用品安全法の規制対象としたため、輸入事業者等が、技術基準等を満たしていることを確認し、PSEマークを表示した製品でなければ、国内で販売することはできなくなってしまいました。
スマホアクセサリーでは絶大な信頼のAnker商品
中国のスマホアクセサリーメーカーAnkerは、高品質な製品を送り出すことで知られていて、日本にもだいぶ前から進出していて信頼を勝ち得ています。
探偵も中華通販サイトから個人輸入する前はAmazonでAnker製品を買いまくっていました。Amazonのマケプレアワードで2年連続の3冠受賞しているんですね。

当ブログでも充電器をレビューしていますのでご参考ください。
【レビュー】Anker PowerPort Atom PD1|ゴルフボールサイズなのにパワフルな急速充電器【30W】
【レビュー】Anker PowerPort Speed 1 PD 60|コンパクトなのにハイパワーな急速充電器【ノートPC向け】
こんな用途におすすめ

通常の出張や旅行であれば5,000mAh〜10,000mAhの容量があれば十分ですね。スマホ1〜2回程度は満タンに充電できます。
20,000mAhという大容量が活躍するのは次のような場面ではないかと思います。
- スマホ、タブレット、モバイルルーターなどを同時使用する場合
- 2〜3日程度、あまり電源が無いような場所に旅行する場合
- 家族旅行などで複数人が使用する場合
- 災害時などでAC電源が使えない場合
筆者は5,000mAhのバッテリーを所有しているため、3と4の目的で購入しました。
つい先日も家族で500kmのロングドライブをしたとき、車のシガー電源ソケットからでは3台のスマホ+1台のタブレットだと不足しがちなところ、本製品のおかげでトラブルになりませんでした。
また筆者は昨年、台風による停電で、家庭の外部電源を失ったときの恐ろしさを体感しました。たまたま5,000mAhのモバイルバッテリーが満充電だったので、だいぶ助かりましたが、もし大規模災害で停電が長引いた場合、5,000mAhでは1人分もまかなえません。贅沢なことをいえば一人一台大容量バッテリーを備えておきたいところです。

USB PDでの出力に対応しているので、デバイスもPDに対応していれば急速充電が可能です。

出張先で、急ぎでスマホに充電が必要なときに活躍すること間違いなしだ。
USB PDの急速充電に対応しているデバイス
USB PDの急速充電に対応したデバイスには次のものがあります。(メーカー公表)。その他の製品でもコネクタがUSB-Cであれば基本的に充電はできますし、場合によっては急速充電できる可能性もあります。
スマートフォン
iPhone XS / XS Max / XR / X / 8 / 8 Plus
Samsung Galaxy S9 / S9+ / S8 / S8+ / Note 8 / Note 7
Nexus 5X / 6P, LG G6 / G5, Pixel C / 3 / 2 / XL, Moto Z 他
タブレット端末
iPad Pro (2018, 12.9インチ) / iPad Pro (2018, 11インチ) / iPad Pro 10.5インチ / iPad 9.7インチ 他
ノートPC
MacBook / MacBook Air (2018) 他
この他に筆者所有のXiaomi Mi 9にて急速充電可能なのを確認しています。
もちろん製品の名称どおりNintendo SwitchもPD規格で充電できます。約2.5回分を急速充電できます。Switchに同梱の充電器も使えます。


最近のNintendoデバイスは独自規格をやめて汎用電源にしてくれているのでこういうときに助かりますね。
PowerCore 20100の特徴をチェック!
20,000mAhの超大容量がもたらす安心感。充電切れを恐れる必要なし

Nintendo Switchを約2.5回、iPhone XSを約5.3回、MacBook(2016,12インチ)に約1.3回フル充電が可能です。
実際に使ってみて、20,000mAhあるということは「大は小を兼ねる」という意味で強いです。とにかく安心感が半端ないです。10,000mAhだとちょっとケチケチして使ってしまいますが、その2倍もあると思うと余裕を持って使うことができます。
寸法と重量
しかし当然ながら大容量の代償として大きさと重さがついてきます。ただこれでも前モデルから約30%のコンパクト化を実現しているそうです。次に掲載した写真で大きさを比べてみてください。
- 寸法:約166 x 62 x 22mm
- 重量:約369g

Ankerの5,000mAhサイズのAstro E1と大きさを比べてみました。

A4サイズノートPC(Xiaomi Air 12.5)ならびに6インチのスマホ(Mi 9)と比べてみました。

重量は公称通り370g。

とくに重さについては、手に持ってみるとズシッときます。日常的にカバンに入れて持ち歩くタイプではないですね。

ケーブルと充電器もセットにするならばスーツケースあるいはクルマでの移動が前提だ。ただちょっとした移動ならカバンに入れても気にならないかもしれない。
USB PD規格での急速給電が便利

PD対応で最高24W給電
USBポートはUSB PDを採用しているため、標準的なType Aに加えて最新のType-Cが1口ずつ設けられています。
PD規格による入出力は次の通り。残念ながら15Vより上は非対応なので、ノートPCによっては充電できないものがあります。筆者所有のXiaomi Mi Notebook Air 12.5は最低45Vの出力が必要なので充電はできませんでした。
Power Delivery入力:5V=3A, 9V=3A, 15V=2A, 20V=1.5A
Power Delivery出力:5V=3A, 9V=2.6A, 15V=1.6A
通常出力:5V=2A

PD対応(厳密にはQC4)のXiaomi Mi 9でも充電チェック。9V×2.6Aで充電しています。
QC3.0とPowerIQにも対応で高い互換性
Qualcomm社の急速充電技術「Quick Charge 3.0(最大出力24W)に加え、Anker独自の充電技術Power IQ&VoltageBoostを搭載し、あらゆるUSB機器にフルスピード充電が可能」となっています。PD非対応機種も多いのでQC対応は嬉しいですね。またPowerIQによってQC非対応機種でもスピード充電ができるということになります。
Quick Chargeは入力時にも対応しており、バッテリー本体への充電も約2倍高速化されています。こちらもPD対応充電器が少ないので嬉しい機能です。
3倍速のバッテリー本体充電

付属のUSB-C急速充電器を使えば、PowerCore+ 26800 PDは27W入力で本体充電が可能になり、わずか約4.5時間で満充電が完了します。これは、従来の同容量帯のモバイルバッテリーと比較すると約3倍の速さです。
忙しいビジネスマンには欠かせない機能ですね。

Anker製のPD対応充電器でバッテリー本体を充電してみました。実際の規格より高出力となる20V×2.2Aで充電されています。

大容量バッテリーなので急速充電対応は嬉しいですね。
高い安全性と長期保証あり
Anker製品はその品質の高さで知られています。本製品もAnker独自の多重保護システムと新たに特許を取得した温度管理テクノロジーにより、過剰に熱を持つことがないように設計されているそうです(とはいっても充電時にはそれなりに熱くなりますが・・)。
このようなバッテリーは過電流などで発火の危険性もありますので、高い安全性があると安心して使うことができます。PSEマーク(電気用品安全法)など日本の認証も取得しています。
また18ヶ月保証がついていて、日本にカスタマーセンターもあります。

Ankerはデザインはぱっとしないが、品質には定評があるぞ。
開封の儀からの実機レビュー
それでは実際に自腹購入品を開封してみましょう。


ちょっとベタな化粧箱。通常のAnkerぽくないです。Nintendoコーナーに並べられる前提でしょう。

トラベルポーチとUSB-C to Cケーブル(90cm)が付属します。

本体にはNintendo Switchのロゴが入っていますが、派手ではないのでさほど気になりません。

入出力ポートはType AとCが一つずつ。

インジケーターは4点。青く光ります。
まとめ:デバイス多めのユーザーは一家に一台備えたい
以上、自腹で購入してみて、1ヶ月使ってみての感想です。しばらく使ってみて劣化度合いについても報告してみたいと思います。
- 20,000mAhという大容量で安心。充電切れを恐れずにさまざまな場面でモバイルデバイスを使うことができる。
- PD対応で急速給電充電可能。最新技術を使っているという満足感も大事。
- 頑丈に作ってあり壊れなさそうな安心感がある。
- コンパクトにまとめているが、やはり重い。350g切りを目指してほしい。
- 出力が15Vまで。ノートPC対応を目指して45Wまで出力してくれればいうことなしだったが・・・。
- 無難ではあるが、スマートさがないデザイン。良く言えば堅実、悪く言えば無骨。
Anker PowerPort Speed 1 PD 60
類似商品との比較
もし所有のスマホやタブレットのほとんどがPDに対応していない場合、「PowerCore Speed 20000」「Anker PowerCore II 20000」の方が安価でよいかもしれません。
他のPD対応機種はやや値段設定が高めです。タイムセールなどを狙ってみてください。
PDで充電するにはPD対応の充電器が必要です。PD対応のAnker製品を実機レビューもしているのでご参考ください。
【レビュー】Anker PowerPort Atom PD1|ゴルフボールサイズなのにパワフルな急速充電器【30W】
【レビュー】Anker PowerPort Speed 1 PD 60|コンパクトなのにハイパワーな急速充電器【ノートPC向け】
なお本製品にはUSB Type C to Cのケーブルが同梱されていますが、予備のケーブルもAnker製品で揃えてみてはいかがでしょう。

ありがとうございました。この情報を参考に1台購入してみようと思います。

読者のみなさんも災害時に備えて一家に一台ぜひ揃えよう!