
所長!そろそろスマホ用のPD対応充電器を購入しようと思うのですが、オススメはありますか?

(ΦωΦ)フフフ…とうとうきたな。これまで10個以上も充電器を購入してきた俺様におまかせあれ!
スマホの欠かせぬ相棒!PD充電器を選ぶ
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
今回は充電器特集。それも新時代の規格であるPD対応(Power Delivery)機種で、オススメリストを作ってみました。
PDはなんと言っても急速充電の速さ。スマホを始め、タブレットやノートPC、あるいは小型家電も充電できる新時代の規格です。
まだまだ値段が高いのがネックですが、種類はだいぶそろってきました。
参考情報
USB端子には様々な形状があります。標準的なUSBといえば、長方形の端子形状になっているType Aです。Type-Aは長らくUSBの汎用的な端子として普及してきましたが、端子にオモテとウラがあること、高出力に対応していないという問題がありました。

その問題を解決すべく、登場したのがType-Cです。AppleなどはUSB-Cとも呼んだりしています。Lightning端子と同じく、オモテとウラの区別がなく、またPD規格に対応しているものは、100Wまでの高出力の電流を流すことができます。
今後はType-Cが主力となり、スマホのみならず、様々な家電用の充電端子として活躍する見込みです。
現在はさまざまな急速充電規格があり、なかでも世界中でシェアの高いiPhoneがPDと合致しない特殊な規格を採用しているため、充電器メーカーはPDにも対応しながら、iPhoneの規格にも同時に対応させるという荒業で売り出しています。
そのため、例えば5V/2.4AというPD規格に準拠しない規格で給電する充電器が多いのが実態です(PDだと5V/3A)。この場合、メーカーは準拠と呼ばず、対応と呼んでいるのです。この点をついて、PD規格違反で問題製品だと批判される方もおられます。
筆者の意見としては、PDの規格に準拠しないAppleが悪いのであって、メーカーを批判するのは的はずれなように思います。
ちなみにPD準拠製品はUSB IF対応などとも呼ばれます。
PDはUSBの団体が決めた公式な規格です。対してQC (Quick Charge)はQualcomm社が決めた充電規格です。PDが普及する前はQCが優勢でしたのが、今後はPDに統一されていくと思われます。ちなみにQC 4.0はPDと互換があります。
どの性能に注目すべきか
充電器は次の4つの項目に注目したいと思います。
充電規格
業界標準となっているUSB Power Delivery (PD)の他に、メーカーが独自に定めたQuick Charge (QC)やDash Chargeなどの規格を表示します。
USB端子
出力するときのUSB端子の形状。最近はUSB Type-Cが主流になりつつありますが、旧型のUSB Type A、Micro USB端子もまだまだ残っています。
最大出力(W)
最大出力が大きいほど急速かつ大容量に充電ができます。ノートPCと併用したい場合は大容量がオススメ。
寸法と重さ
持ち運ぶときには大きさと重さが大事ですね。モバイル用途の方は要チェック!

モバイル用超コンパクト
Anker PowerPort III Nano

USB PD
Power IQ 3.0
最大18W
5V=2.4A / 9V=2A
Type-C
×1
45×27×27 mm
30 g
2018年末に勃発したGaN(窒化ガリウム)によるコンパクト化競争もたった1年で極限の段階までやってきました。
AnkerのNanoは、一昔前のアップルの5V1A充電器のサイズとほぼ同じ。にもかかわらず3倍以上の18W出力が可能にです。あまりにも本体部分が小さいため、プラグが折り畳めない仕様ですが、さすがにこの小ささでは文句は言えません。
価格も2000円程度でお得ですね。スマホならこれで十分。
AUKEY PA-Y18

USB PD
最大18W
5V=3A, 9V=2A, 12V=1.5A
Type-C
×1
32 x 36 x 36mm
30 g
AnkerのNanoよりも、一回り大きなキューブタイプ。このサイズでプラグが折り畳めるのがポイント。デザインは野暮ったいですが、値段がお手頃です。
出力は18Wまで。スマホ用ですね。ホワイトや30W出力が可能なPA-Y19もあります。
モバイル用中〜大出力型
Anker PowerPort III mini

USB PD
Power IQ 3.0
最大30W
5V=2.4A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A
Type-C
×1
51×44×28 mm
63 g
こちらはモバイル用途にプラグが折り畳めるタイプ。窒化ガリウムを使用していないので、Nanoよりもやや重めで一回り大きくなりますが、持ち運びのときはプラグが他のデバイスを傷めないので便利です。
出力は30W。小型のノートPCであれば充電できるミドル級ですね。筆者としては、モバイル向けならスリムタイプのAtom III Slim(この下)をオススメします。
Anker PowerPort Atom III Slim

USB PD
Power IQ 3.0
最大30W
5V=2.4A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A
Type-C
×1
76 × 45 × 16 mm
57 g
窒化ガリウム採用で、ここまでスリムになりました。ボリュームよりも薄さを重視したタイプです。出張や旅行でカバンにいれるならば、厚みが大事!ということで、筆者もお気に入り。
こんなにスリムなのに30W出力可能です。プラグもキチンと折り畳めますし、ランプも点きます。オススメ。レビューもしているので参考にしてください。
【レビュー】あまりにも薄すぎるスマホ充電器|Anker PowerPort Atom III Slim|PD30W対応
RAVPower RP-PC104

USB PD
最大45W
5V=3A, 9V=3A, 12V=3A, 15V =3A, 20V=2.25A
Type-C x1
80 x 56 x 16mm
82 g
窒化ガリウム採用の初期のモデルです。ここまで薄くできるんだ!と驚きました。しかしなにせ価格が高かった(いまだに高いですけど)。
4,000円超えということで、そこまでヒット商品にはなりませんでしたが、業界を震撼させた商品であることは間違いありません。
RAVPower RP-PC112

USB PD
最大61W
5V=3A, 9V=3A, 12V=3A, 15V=3A, 20V=3A, 20.3V=3A
Type-C×1
49 x 49 x 32 mm
57 g
このコンパクトさで61W出力できます。60WあればほとんどのノートPCは充電可能です。
おそらく現時点で60W超えで最小でしょう。これ一つ携帯するだけで、スマホもノートPCも充電できるというのは革新的ですね!
プラグもきちんと折り畳めますし、出張のお供に、あるいは日々の持ち歩きに大変重宝します。筆者、実際に使ってみて便利さを実感しています。
ひとまわりコンパクトで30W出力のRP-PC120もあります。
デスク用
Anker PowerPort Atom PD 1

USB PD
最大30W
5V/3A, 9V/3A, 15V/2A, 20V /1.5A
Type-C ×1
35 × 41 × 55 mm
53 g
2019年の春に登場して、発売当初は爆発的ヒットになった商品です。PDの30Wがここまでコンパクトに!と歓喜しましたが、一つ欠点が・・。プラグが折りたためなかったのです。
ここまで小さいのだから、持ち運びしたいという要望を受け、その後SlimやMiniが発売されました。
小さいので、並列型の電源タップに差し込むときに便利です。ただ値段を考えると、今となっては他の商品に見劣りしますね。
【レビュー】Anker PowerPort Atom PD1|ゴルフボールサイズなのにパワフルな急速充電器【30W】
UGREEN USB C

USB PD3.0
QC4.0
最大18W
5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/ 3A, 20V/3A
Type-C
×1
67 x 64x 29mm
148 g
UGREENは日本での知名度ゼロですが、中国のスマホアクセサリーメーカーです。筆者もUSBケーブルを購入したことがありますが、結構な品質でした。本製品はいちおうPSEも取得しています。
形態はいたってシンプルで、プラグも折りたためないので、モバイル向きではありません。自宅や職場向け。
売りは1,400円の安さでPDとQC4.0に対応していることです。予備に一台いかがでしょう?
AUKEY JP-PAD5

USB PD 3.0
最大63W
5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/ 3A, 20V/3A
Type-C ×2
67 x 64x 29mm
148 g
スマホとタブレットあるいはノートPC2台持ちの場合、ホテルで2台とも充電したくなることってありますよね。
そんなときには2口タイプ。ただなかなか2口タイプってないんですよね。技術的に難しいみたいです。
こちらのAukeyの最新版は通常のサイズでType-Cの2口版を出してきました。
片方は60W出力にも対応しているので、ノートPCでも十分な出力があります。質感もなかなかです。ただちょっと高めですね。
Anker PowerPort Atom III

USB PD 3.0
最大60W
TypeAは12W
Type-C ×1
Type-A x1
10.3 x 7.2 x 2.3 cm
221 g
古いデバイスはMicro USB端子が多く、反対側はUSB-Aってことが多いですよね。
そんなときはこのモデル。Type-CとType-Aが1口ずつあります。Type Cは60Wまで出力できるので、ノートPC含めて万能に対応できます。
Satechi 75W Dual Travel Charger

USB PD 3.0
最大60W
TypeAは12W
Type-C ×2
Type A x2
10.3 x 7.2 x 2.3 cm
221 g
SATECHIは米国のApple製品向けアクセサリーメーカー。アルミを用いたデザインを得意としています。
本製品は白か黒が多い中、シルバーグレーのSATECHIっぽいデザインが目を惹きます。
特徴はなんといってもType-C×2口とType-A×2口、合計4ポートあるということです。これだけあればデスク周りのデバイスをほとんど充電できてしまいますし、ケーブルも挿しっぱなしで済むでしょう。
ただしサイズも重さもヘビー級。おまけに価格もヘビー級です。コンセントへは直結ではなく、ケーブル付きプラグで差し込むタイプです。
Baseus GaN Fast Charger 65W US Plug

USB PD 3.0
QC 3.0
最大60W
Port 1: 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/ 3A, 20V/3.25A
Type-C ×2
Type A x1
75 x 36 x 32 mm
119 g
最後にちょっと変わり種を。日本ではいまのところ入手できないやつです。
Baseusは中国のスマホアクセサリーメーカー。きちんとした商品をつくっています。そんなメーカーがつくった窒化ガリウム採用でType-C×2とType A×1口ある万能型充電器。サイズもコンパクトなので、これ一つで長期出張完結しちゃします。
ただ中国から輸入しても、それなりの値段がするのがネックですね。
まとめ
以上、オススメなPD対応充電器を12機種を紹介してきました。Amazonなどを探すと他にも安価な製品がたくさんありますが、充電器なので信頼できるメーカーから買いたいですね。
良い製品が登場すれば、適宜増やしていきたいと思います。乞うご期待!

ぜひこのリストを活用して、買い物の参考にしていただけるとうれしい…

でも衝動買いではなくて、ちゃんと検討して後悔しない買い物をしてくださいね。
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