マーロウ
もくじ
honor9について
到着までに一週間もかかったhonor9。さてさていったいどんなお姿なのか早速開けてみましょう。honor9を激安で購入した件はこの記事を参考にしてください。
また以下参考にスペックをOCNのサイトから引用しておきます。Android7.0とありますが、アップデータが配信されていますので8.0になります。アップデートについてはこちらの記事をご覧ください。
製品名 | honor 9 |
---|---|
サイズ / 重さ | 約147.3×70.9×7.45mm / 約155g |
カラー | サファイアブルー、グレイシアグレー |
対応OS | Android™ 7.0 Nougat / Emotion UI 5.1 |
CPU | HUAWEI Kirin 960 オクタコア (4 x 2.4GHz A73 + 4 x 1.8GHz A53) |
メモリ | RAM:4GB / ROM:64GB / Micro-SDスロット(最大256GB) |
バッテリー | 3200mAh, 急速充電対応9V / 2A ※付属のACアダプターによる充電 |
ディスプレイ | 約 5.15インチ, FHD (1080×1920ドット), IPS |
カメラ | メインカメラ:1200万画素カラーセンサー + 2000万画素モノクロセンサー 開口部F2.2 / 2色フラッシュ 4-in-1 ハイブリッドフォーカス(像面位相差 + コントラスト + レーザー + デプスAF)/ 4K動画撮影 インカメラ:800万画素 (開口部F2.0, FF) |
通信速度 | 下り(受信時)最大150Mbps(LTE)※1 上り(送信時)最大50Mbps(LTE)※1 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4GHz/5.0GHz) |
テザリング機能 | 最大接続台数:8台 |
センサー | 加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、指紋センサー、HALL |
その他 | Bluetooth® V4.2 with BLE, USB Type C(2.0),NFC, Nano SIM x 2 |
通信方式 | FDD-LTE:B1/3/5/7/8/19/20 TDD-LTE:B38/40 W-CDMA:B1/2/5/6/8/19 GSM:850/900/1800/1900MHz セカンダリーSIM(音声通話のみ):WCDMA,GSMの上記の周波数 |
本体付属品 | ACアダプタ/USBケーブル(A to C) / クイックスタートガイド / クリアケース |
開封の儀
ダンボールを開けるとおしゃれな白箱が登場しました。毎度のことですがHuaweiの箱は上等にできてます。

上面に数字の9と小さくhonor9とロゴがあしらってあるだけの上品なデザインです。文字は銀色でエンボスがかかっています。

箱の裏面をみるとPowered by HUAWEIの文字。honorは中国ではHuaweiのサブブランドなのでこういう表記になるんですね。

本体は縦に収められています。中箱にはINNOVATION BY HONORの文字。
評判通りのスタイリッシュなデザイン
続いて、本体と取り出してみます。色は本当はブラックが好みなのですが、なぜか楽天モバイルだけの取扱いなので仕方なくグレーにしました。これはこれで悪くありません。
本体の表裏には保護シートが貼ってあります。表にはSIMカードの指し方が図示されていますが、じゃまなのでぺろんと剥がします。


流行りの指紋認証ボタンが表側にあるタイプです。机に置いたままの状態で指紋認証することができ便利です。背面の丸型に比べて、ボタン面積が狭くなっていますが、ちょっと触れるだけで爆速認識しますのでまったく問題ありません。また指紋認証ボタンがホームボタンを兼用しています。

フィルムを剥がした状態。指紋認証ボタンが表側下部にあります。カラーは背面と同じ色。

ボトム側。中央にUSB TypeCの端子。左にイヤホンジャック、右にスピーカーの配置。

トップ側。赤外線発光部とマイクがあります。

右サイド。上(画面では右)に音量ボタン。その下に電源スイッチ。薄さは約7.45mmで標準的。
honor9の一番の見せどころは背面の3D曲線ガラスです。15層のコーティングで鏡のようにきらめいています。レンズも飛び出しておらずフラットデザインになっています。
個人的には好みのデザインですが、指紋がついて汚れやすいのと、ちょっとキラキラしすぎていやらしいというイメージを持つ人がいるかも知れません。好みが別れるところですね。またクリアでないケースを付けてしまうとせっかくの良さが半減してしまうのも悩みどころです。

15層コーティングの背面化粧は光り輝いていてキレイです。

デュアルレンズカメラは飛び出していません。3D曲線が美しく納まっています。
付属品

クリアケース / ACアダプタ / USBケーブル (タイプA to C) / クイックスタートガイドがついています。クリアケースは一般的なハードタイプでなんのかっこよさもありません。また保護フィルムが含まれていないので別途買い揃えなくてはなりません。またイヤホンも付属していません。
マーロウ
ボディサイズと重量をチェック
スクリーンサイズは16:9の5.15インチ。解像度はFHD (1080 x 1920 px, 425 PPI)。スクリーンはIPS液晶です。明るさや発色は特に問題なくキレイです。Huaweiによれば「最高96%の実際の色再現が得られます」とのこと。Huaweiのラインナップの中で同じミドルハイのP10は5.1インチなのでわずかに大きいです。
寸法は幅: 70.9mm、縦: 147.3mm、厚さ: 7.45mm。重さは約155 gです。P10よりもわずかに大きく、10g重たいことになります。ケースとガラスフィルムをつけると179gです。

ケースとガラスフィルムをつけた重さ。つけない状態より24g重くなっています。
カラーは2色からしか選べません。サファイアブルーとグレイシアグレーのいずれかです。ただし楽天モバイルのみミッドナイトブラックが選べます。
これは困った設定です。売れ筋のブラックがなぜ楽天モバイルオンリーなのでしょうか?また女性をまったく意識していないカラーリングです。このあたりがP10との大きな違いですね。
他の中華スマホと同じく防水仕様にはなっていません。最近中華スマホもやっと防水仕様のものが出始めましたので、そろそろミドルハイクラスにも応用されそうですね。
SIMカードと通信規格
NanoSIMとMicroSDの組み合わせです。MicroSDはNanoSIMカードと排他利用できます。最大容量256GBです。最近の上位機種はSDカード廃止の流れですが、個人的には付いていてほしい機能です。
またDSDS(デュアルシムデュアルスタンバイ)にも対応しています。

4Gのバンド対応は1/3/5/7/8/19/20(B18は非対応)となっています。ドコモのプラチナバンドB19には対応していますが、auのB18に対応していませんので、au系ユーザーにはおすすめできません。
通信速度も下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsで、下り最大262.5 Mbps のP10と比べるとやや性能ダウンです。ただ格安SIM運用前提の機種なので問題ではありません。
また4G通信を高速化させるキャリアアグリゲーションも非対応です。ミドルハイクラスにしては不満が残りますが、これも格安SIM運用であればほとんど恩恵を受けられませんので大した問題ではないですね。
操作性をチェック
指紋認証ボタンがフロントサイド下部にあります。認識はいつもの通り瞬速です。またこの指紋認証ボタンがホームボタンを兼用しています。ではAndroid特有の3つのボタンはどうなっているかというと、写真の通り指紋認証ボタンの左右に静電式(タッチ式)ボタンがついています。アイコンがマーキングされていないので最初は戸惑いますが、さわると写真のようにLEDがわずかに光ります。慣れるとまったく問題ないです。初期設定ではさわるとバイブレーションするようになっています。

またマルチタスクボタンを長押しすると画面分割することができます。ただ不用意に押してしまい画面分割されてしまうことも多いので切ってしまってもいいかもしれません。
充電とバッテリー性能をチェック
コネクターはもちろんオモテウラの関係ないUSB TypeCです。ミドルハイクラスでMicroUSBだったら泣きますよね。
バッテリー容量は3200 mAh。標準的な容量ではありますが、SoCがハイレベルなKirin960のため、ミドルクラスと比べてやや燃費が悪い(減りが早い)と感じます。いちおうSmart Power-Saving 5.0という技術でバッテリーをコントロールしているらしいですが、他の機種にも導入されているので比べるとね…。4000mAh程あると良かったのですね。
そのかわり急速充電機能がついてます。付属のACアダプターでないと対応していませんが「9V2Aクイックチャージ技術により、わずか30分で約40%の充電可能」と公表されています。実際に使ってみてかなり早く充電されるのを実感できます。専用ACアダプターでなくても、対応ACアダプターなら5V2Aで充電できます。
ただこの急速充電はHuaweiの独自規格のため、QuickChargeなどの汎用規格対応の充電器が使えません。つまり自宅と職場用に2つ欲しいと思ってもAmazonなどで注文できないということです。ただ5Vでは使えますのでさほど不便ではないです。

バッテリーがフルに使用してどの程度持つのかをPCMarkで計測できます。結果は6時間15分ということで、まぁまぁな性能です。朝100%充電完了して、通勤時や昼休みにウェブブラウジングや簡単にゲームして夜寝る前には20%程度残る感じですね。

スピーカーとイヤホンをチェック
内蔵スピーカーはモノラルですが、その割にはいい音が出ます(他のモノラルの機種と比べて。ステレオ対応機種には及ばないでしょう)。また上位機種で廃止が相次ぐイヤホンジャックも備えています(3.5mm、ハイレゾ出力対応) 。
イヤホンなどヘッドセットをつけたときにはHUAWEI Histen 3D オーディオテクノロジーという音響効果を使うことができライブ感のある音を楽しむことができます。またグラミー賞受賞者レイナー・メーラードによるオーディオ・チューニングが施されているそうです。下記Youtubeご参照ください。
なおFMラジオの機能はついていません。
各種ネットワーク性能
Wi-Fiは5Ghのac規格に対応しています。Huaweiのミドルクラスだとac規格に対応していない機種も結構ありますので、ここは評価ポイントです。
BluetoothはV4.2でaptXには非対応。音楽にこだわっているのに残念ですね。ただaptXはAndroid8からOSベースで対応されるのでしばしの辛抱かもしれません。(→8.0アップデートで対応しました)
ミドルクラスにはないNFCにも対応しています。ただ今のところあまり使いみちがありません。
また珍しい機能として赤外線リモコン機能がついています。TVやDVD、エアコンなどの基本的な機能を操作することができます。これはリモコンが見当たらないときなどに便利ですね。
GPSも各種対応です。
センサーは加速度、コンパス、ジャイロ、環境光、近接、HALL、指紋認証に対応しており、基本はすべて抑えられています。
あとは日本専用仕様なので無線の技適認証はもちろん取得してます。
マーロウ
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赤外線通信:リモコンとして使える
スマホには通常、Wi-FiとBluetoothという鉄板の無線通信機能が備えられていますが、honor9には懐かしの赤外線通信(IrDA)がついています。ガラケー時代に使っていたあれです。
ちなみになぜ赤外線通信が廃れてBluetoothになってしまったかというと赤外線とBluetoothには次の性質の違いがあるからです。
赤外線(IrDA)・・・指向性が強く、データを送る対象に向けて電波を送らなくてはなりません。そう、テレビなどのリモコンと同じです。リモコンはほとんどがこの赤外線通信です。あと通信可能距離が短く1m程度になってしまいます。
Bluetooth・・・指向性は関係ありません。およそ10m以内の距離であれば接続可能。接続相手を事前に決めて(ペアリング)データをやり取りをします。
大きなところは指向性の問題でして、いちいち対象を確認しながらデータのやりとりをするよりもBluetoothでペアリングすればいいんじゃね?となったわけですね。
ところがhonor9はこの赤外線通信機能を持っています。何故にこの機能を付与したのかは不明ですが、これを利用してリモコンとして使うことができるんです。
プリインストールでスマートリモコンというアプリが入っています。これを開くと、次のデバイスが登録できるようになっています。

試しにテレビとエアコンを登録してみました。テレビはTOSHIBAの10年前のものですが問題なく操作できます。

登録したデバイスはこのようにメニュー画面に表示されるので、毎回設定する必要はありません。

Panasonicのエアコンの操作画面。電源ON/OFFのほかに暖房/冷房/除湿の変更、温度設定や風向などもちゃんと操作できます。
この他にNIKONの一眼レフカメラ(D3200)でも動作確認できました。シャッターを切るだけですけど、集合写真取るときや手ブレ防止のときに使えるので結構便利です。これでリモコン買う必要がなくなりました。使うときはカメラ側でタイマー/リモコン設定ボタンからリモコンモードにしておかないと動作しませんのでご注意!
NFC:工夫すれば使えるかも・・
NFCとはNear Field Communication、「近距離無線通信」の意味です。Huaweiのマニュアルによれば次のことができるようです。
- カードのエミュレーション: 非接触スマートカードをエミュレートします
- 読み取りと書き込み: NFCタグを読み取ります(乗車カードをチャージするなど)
- ピアツーピア: 2台のNFC端末間でファイルを共有します。
カードのエミュレーション
エミュレーションとか書かれても日本語として意味不明ですね。調べてみるとICカードやタグとして振る舞う機能だそうです。「おサイフケータイ」はその応用例で、スマホ自体が金銭や電車の切符、コンサート・チケットなどの代わりになるとあります。
と書くと妙な期待をしてしまいますが、日本ではガラパゴスなFelica技術を利用した「おサイフケータイ」なるものが普及していまして、Felicaに対応していないと日本では事実上使用する用途がないのです(´;ω;`)。
簡単に言うとSuicaとかIcocaなどの非接触型ICカードのことです。SONYとPHILIPSが開発したNFC技術の一つでFelicaチップを埋め込んだカードをNFCで高速で読み取り、切符や現金として使うことができることはよく知られています。ところがこの技術、日本や香港ぐらいしか普及してないんですね。ですので海外にも流通しているSIMフリースマホには搭載されていないことが多いです。国内メーカーのスマホを購入するとおサイフケータイという名前で搭載されていることがあります。
筆者は先日、Google Payの広告を見て、ひょっとしなくてもhonor9で使えるんじゃないの?と思ってしまいました。しかしいろいろと調べて見た限り、現状ではFelica(おサイフケータイ)対応でないとほとんど使えないようです。
ということで、Felicaを搭載していないhonor9ではいまのところ使いみちがありません(´;ω;`)。
NFCタグの読み取りと書き込み
前述の通りhonor9はFelicaチップ(NFCタグの一種)を搭載していないのですが、NFCの読み取り機能を搭載しているのでFelicaチップを搭載したカードに対して「読み取り」と「書き込み」はできるんですね。「書き込み」は楽天Edyができるようなのですが、持っていないので残念ながら確認できません。
「読み取り」についてはGoogle Playから各種の読み取りソフトを選ぶことができます。
全国の ICカード これひとつ
Mirai Corporationposted withアプリーチ

ICカードリーダー by マネーフォワード
Money Forward, Inc.posted withアプリーチ


NFCの設定画面。いかにもタップアンドペイで使えそうな画像があるのですが、これに対応した端末が日本では普及していないという罠でした。

ICカードリーダーで読み取ったSuicaの情報。残高確認できるのはいいですよね。入出場記録も確認できるのでビジネスマンは出張書類の精算に活躍するかもしれません。チャージまでできれば言うことなしなのですが、おサイフケータイに対応していないhonor9ではできません。おサイフケータイ対応機種であればモバイルSuicaでできますけどね。
その他に市販されているNFCタグを使えばいろいろと活用の道があるようです。使ってみていないのでなんとも言えないのですが、工夫次第ではさまざまな動作のトリガー(ボタンのようなもの)として使えるようです。詳しくは下記商品のリンク先の事例を御覧ください。

サンワサプライ NFCタグ(10枚入り) 白 MM-NFCT posted with カエレバ サンワサプライ Amazonで探す楽天市場で探す
NFC端末間でファイルを共有
いわゆるAndroid Beam機能です。2台のNFC対応スマホの背面を合わせて置くことで簡単にファイル共有が可能です。事前のペアリングが必要なく気軽にファイル転送ができます。
外出中に友人や家族と写真をシェアしたいときに、不用意に複数枚の写真をキャリア回線を使ってメールで送ったりするとかなりのデータ量を消費してしまいますが、NFCはキャリア回線を使用せず、2台のスマホ同士で専用の回線を開いてNFCで通信するので、データ使用量がかかりません。
ただBluetoothと違い、ペアリングしないのでセキュリティは大丈夫なの?と思ってしまいますが、通信可能範囲が10cm程度なので、スマホ同士をかなり近づけない限り大丈夫です。
データ転送の方法は次のとおりです。

さて、ここまで書いておいてなんですが、相手がNFC対応でないと使えないという条件付きの方法なんですね。汎用性の視点から見ればBluetoothで共有する方法のほうが取引できる相手は増えます。
またHuaweiのスマホ同士であれば次に紹介するHuawei Shareを使うという方法があります。
Huawei Shareとは、2台のHuawei端末間でファイルを簡単に共有することができる機能です。Huaweiの端末同士でしか使用できないのが玉に瑕です。 こちらは赤外線でもNFCでもなくBluetooth共有機能とWi-Fi通信を利用してファイルのやりとりを行います。前述のHuawei Beamと混同しがちで紛らわしいですね。
以下にHuawei Share の使い方を簡単に紹介します。


OSとSoC
OSはAndroid 7
OSはAndroid7 Nougatです。そろそろ8 Oreoにアップグレードされる予定(3月)なのですが、4月中旬の時点ではまだリリースされません。→アップグレードされました。下記記事ご参考ください。
インターフェースはHuawei独自のEMUIでVer.5.1.1です。ホーム画面のスタイルはiPhoneライクな「標準」と「ドロワー」から選べます。
SoCはKirin 960
スマホの頭脳となるSoCにはHuawei子会社のHiSilicon社製のKirin 960を搭載しています。Kirinは600番台がミドルクラス、900番台がハイエンドのSocです。したがってhonor9はハイエンドのSoCを積んでいることになります。ちなみに執筆時時点ではKirin970(Mate10 Proに搭載)が最高機種です。Kirin960の詳細は次の通り。
CPU | Cortex-A73 2.4GHz ×4 + Cortex-A53 1.8GHz ×4(オクタコア) |
GPU | ARM Mali-G71 MP8 |
メモリ | LPDDR4-1800 64bitデュアルチャンネル 29.8GB/s |
プロセス | TSMC 16nm FFC |
ライバルはQualcomm社のSnapdragon 835になると思います。…がSD835には正直負けてます。詳しくは下記サイトご覧ください。
参考 HiSilicon Kirin 960 vs Qualcomm Snapdragon 835versus.com(英語サイト)
なおKirinはゲームに弱いという評判ですが、これは性能的に弱いわけではなく、業界標準のSnapdragonにゲームのアーキテクチャーが最適化されていて、Kirinまで手が回っていないためではないかと言われています。ゲーム性能はのちほど検討します。
ベンチマークで性能をチェック
細かいことはほっとけーという人はベンチマークですね。有名どころから見てみましょう。
Antutu v7
定番のAntutuベンチマークは、なぜか最初は低めの13万台だったのですが、2週間後に図ったときは標準的な16万台がでました。バックグラウンドでなにか動いているときはこれぐらい低い数値もでるということでしょうか。2018年4月現在だと26番目の順位ですね。結構上位です。
Geekbench 4
続いて、こちらも有名なベンチマークアプリGeekbenchの結果です。
PC Mark
以上のようにKirin960ですからベンチマークは当然良い数値が出てますね。二万円台でこのパフォーマンスだとかなりハイコスパといえると思います。
メモリ
RAM、ROM(internal memory)、MicroSDカードの読み書き性能をベンチマークアプリA1 SD Benchで計測した結果です。それなりのスピード出ていると思います。
読み込み | 書き込み | |
SD card | 50.56MB/s | 21.23MB/s |
ROM(internal memory) | 161.08MB/s | 106.18MB/s |
RAM | 7175.31MB/s |

MicroSDはSamsungのスピードクラス3 (U3) Class 10 64GBです。読み出し最大100MB/sでるスペックを持っています。
ゲーム性能
高負荷ゲーム2つで試してみました。
デレステ
高負荷ゲームの代名詞アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(長い…)のライブをやってみました。設定は”3Dリッチ”で”高画質”という最大負荷設定で動かしてみましたが、まったくカクつきません。


荒野行動
最近人気の3Dアクションゲーム。個人的にこういう殺人ゲームはすきになれないのですが、ちょっと動かした限り、問題ないような…。サクサク動いてます。honor9をレビューしたサイトのコメント欄に荒野行動が動かないという意見がありましたが、もう少しゲームを進めると問題が出るのでしょうか…そこまで確かめる気がしません。
※荒野行動についてはしばらくプレイすると排熱問題から動作不安定にあるという報告もあります(未確認)。

これ以外にもPokemon Goやクラロワなどの人気ゲームも問題なく動作します。
マーロウ
スマホ購入時にセットで購入する必要があるのが保護フィルムとケースですよね。honor9は専用のケース(ハードケース)は付属していますが、フィルムは付いていません。ケースもあっさりしたクリアケースなので、いろいろ試したくなりますよね。いろいろ試行錯誤した結果をレビューします。
Honor 9用アクセサリーを実機レビュー
保護フィルムを試す!
ダイソー100円フィルム
今回は本体を見てからフィルムを選ぼうと思ったので、到着時はとりあえず手元にあった5インチ用の100円フィルムをはってみました。5.2インチのhonor9にはやや小さいのですが、ぎりぎり液晶画面が隠れます。宣伝文句には「あらゆる機能を搭載」「究極のフルスペック」とありますが、しょせん100円で、手の脂が残って画面OFFのときに汚さが目立ちます。応急処置としては問題ないですが長くは使いたくないですね。

ダイソースマートフォン5.0インチ用保護フィルム(108円)
ガラスフィルム(黒)
続いて購入したのがAmazonで注文したガラスフィルム。液晶以外の部分を黒く変えることができます。もともと本体カラーはブラックがよかったので、これでブラックぽくなるかなぁと淡い期待を込めて買ってみました。



結果はイマイチ。カメラとスピーカー部分の穴は少し大きく作ってあるので、どうしてもスキマができます。また指紋認証ボタンはどうしようなく隠れず、かえってそこだけ色が違うのが「隠してしまった」感を強調してしまい気に入りません。
結果、honor9はクリアの状態で使うのがもっとも本体の美しさを引き出すのではと考えてみました。
100円ガラスフィルム
クリアで行く方針を決めたものの、ケチ根性から、今度は100円の”ガラス”フィルムを試したくなってしまいました。


しかし安いもの買いの銭失いとはこのことで、2.5Dでラウンド加工されている端部が当然のごとく浮いてしまいました(´;ω;`)。普段使っている分には気にならないですが、かっこう悪いので気に入りません。
ガラスフィルム自体はダイソーのものよりも滑りがよくて汚れもつきにくかったです。ただし厚みが1mm程度ありますので、指紋認証ボタンをさわるときに少しひっかかりが気になります(慣れれば気になりませんが…)。
TPUフィルム
いよいよ真打登場です。Novaのときも活躍したTPUフィルムです。薄いので曲面でもフィットしますし、指紋認証ボタン(兼ホームボタン)をさわるときに引っかかりが少ないです。購入したのはこちらの商品。マイナーな機種のためかちょっと高かったのです。

いかにも輸入品という包装

ところが中の説明書には日本語の説明があります。動画で貼り方も見れるようです。

ホコリ取り、アルコールペーパー、フィルムが二点ずつ

まずトップ部分を貼り付けて位置を決めます。

紙製のヘラで気泡を追い出しながらフィルムをめくっていきます。

貼り終わり。位置を失敗すると貼り直しはほぼ不可能です。写真には結構気泡がありますが、しばらくすると消えますが、大きな気泡は痕が残るので、なるべく気泡をヘラで押し出しておきます。
前の機種でもTPUフィルムでしたので、個人的には違和感はありません。ただガラスフィルムから乗り換えるとやや滑りが悪く感じるかもしれません。ちょっとしっとりした感じというのでしょうか。引っかかる感じがあります。慣れると問題ないのですが。これは好みや使用目的で選べばよいと思います。
重さも気になる
今回、フィルムの重さも測ってみました。意外に重さの違いがあることがよくわかりました。
結果は下の写真の通り、Lakkoのガラスフィルム(黒)9g、100円ガラスフィルム8g、TPUは4gで、TPUが軽さも優れていることがわかります。

Lakkoのガラスフィルム(黒)9g

100円ガラスフィルム8g

TPU。保護フィルムを剥がすと3gぐらいになるかもしれません。
ガラスフィルムに再度チャレンジ(6ヶ月後)
上記のレビューで保護フィルムについてはTPUイチオシとしたのですが、6ヶ月ほど使うとだんだん変色してきて、滑りも悪くなり、一部剥がれも出てきました。
製品にもよると思うのですが、今回のTPUフィルムはちょっとハズレだったようです。そこで前回の検討で不十分だったガラスフィルムに再度チャレンジしてみましたのでレビューしていきます。
Nillkin 9H Amazing H+ Pro
今回選んだのはNillkinという中国のメーカー。日本での知名度はまったくありませんが、高品質なアクセサリーを作る会社として一部で人気を博しています。購入はいつものAliexpressです。豊富な品揃えですからね。こちらの商品を選びました。
ちなみに国内でもAmazonで輸入品が販売されています。中国から輸入するよりも若干高めですが・・。
それではメーカーによる性能の売りを見ていきましょう。

わずか0.2mmという薄さ。だそうですが、実際ににはもう少しあるように感じます。

角は2.5Dにラウンドカットされています。

日本のAGC製ガラスを使用。破裂防止加工されています。

高度9H。最近のガラスフィルムでは普通の仕様になってきましたね。

高い透明性。

ゴミ付き+指紋防止加工。

アンチグレア加工もされています。

貼り付けやすく、気泡が残りにくいのもガラスフィルムのよいところですね。

このように5層のコーティングがなされています。
ファーストインプレッション
以下写真で実物の開封とファーストインプレッションを紹介します。

それなりにデザインされた紙箱に入っています。なかなか高級感あります。

中身は硬めのプラケースで保護。

フィルムはさらに緩衝袋で保護されています。付属の説明書とクリーニングキット。

クリーニングキットの中身。アルコールシート、クリーニングクロス、ゴミ取り+位置合わせシールです。

実際に張ってみました。honor9のガラスがラウンド加工されているので、そのちょっと手前までしか保護されません。こればかりはしょうがないですね。

指紋認証ボタン付近。それなりの厚みがあるので、ボタンを押すときにフィルムの厚みを感じますが、最初だけですぐに慣れます。
まとめ:満足の一品
いいですね!やはりガラスならではのスムースな指滑り。指紋もほとんど残りませんし、拭けばすぐにキレイになります。透明度も抜群です。専用にカットされているので当然ながらピッタリとおさまります!
デメリットはやはり若干、重量があることと厚みがあることでしょうか。また当然ながら落とすと割れて買い換えることになります。そういう意味ではコストパフォーマンスはよくないかもしれません。
しかし、スマホを快適に使いたい方にはおすすめですね。待つ余裕さえあれば中国からの輸入で1000円未満で買えるので、予備にもう一枚買っておいてもよいくらいです。
あとは耐久性ですね。これについては追って報告します。
マーロウ
4種類のケースを試す!
ケースも4つほど試してみました。これらはそれぞれ良いところとダメなところがありますので書いていきます。
PCハードケース
付属していたポリカーボネート製のハードケースです。このケースの良いところは最小限のカバーで軽いことです。一方デメリットとしてケースに擦り傷が残ることが挙げられます。もともとクリアのハードケースは安っぽく見られるところに、キズたっぷりだと、安っぽさが倍増です。でも軽さを求めるならこれ一択です。

スイッチボタン部分。覆われていません。

最軽量の14g。
TPUソフトケース
こちらはAmazonで取り寄せてみました。良いところは、滑りにくく、キズがつきにくい(目立ちにくい)ことです。ハードケースだと少しすべりやすいですね。
不満点としてはスイッチを押すときにちょっと硬さを感じることがあります。あとで紹介するラギッドやMofiの製品はそんなことはないので、欠込みの処理が甘いのか、材質の問題かもしれません。またけっこうな厚みがあり(1.5mm)、重量もそれなりにあります。

梱包状態。紙袋入り。一番右は型紙ですが、何のために?間違え防止用?

バックサイド。写真ではわかりづらいですが、わずかにドット柄が描かれています。

ボトム側の切り欠き。

装着時。背面のカメラ部分。

側面スイッチ部分。全面覆われています。

軽そうに見えますが、25gもありました。
ラギッド・アーマー
おなじみタフネスカバーのラギッド・アーマーです。ちょっとお高いですが、米軍軍事規格(Military Grade)取得を売りにしているだけあって、それなりのクオリティがあります。本体に隙間なくフィットし、耐衝撃力も抜群です。カバーが画面よりも少しだけ高くなっているので正面から落としても大丈夫です。Novaで使ってみてその防御力は確認済み。
ただ今回はデメリットもあります。グレーとは色がうまくマッチングしてません(ブルーだとそんなに気にならないかもしれないですね)。また重量が33gとそれなりにあります。本体、フィルムとあわせると200g近くになります。

外箱。黒とオレンジのデザインでかっこ良いですね。

内側。公式サイトによると”端末への衝撃を効率よく逃がすためにクモの巣状の加工が施されています”とのこと。

背面。トップとボトムにそれぞれ帯があり、かっこよくデザインされています。

フロントサイドは画面よりもフチが少し高くなっており、画面の防御性が高められています。写真はLakkoのガラスフィルム(黒)を貼った状態なので、隙間部分を除けば色がマッチしています。

ボトムの端子接続部分。四隅もピッタリとフィットしています。穴のサイズも適切です。フチが画面より高くなっているので画面保護もバッチリですが、その分、アプリアイコン移動などでドラッグしてとなり画面に移すときにフチがひっかかり不便な時があります。

側面のスイッチ部分。押しやすいようスイッチ周りに切り欠きがしてあります。細かな気配りですね。

一番重い33gです。写真ピントがあっておらず失礼。
Mofiファブリックタイプ
Amazonではあまりバリエーションがないので、Ali Expressで中国から取り寄せました。Mofiは中国のアクセサリーメーカーで様々な商品を作っています。こちらは背面がファブリック素材、側面がTPU素材のコンビネーションタイプです。
こういう商品は通販の写真がキレイでも実物ががっかりということが多いのですが、この商品は細部までしっかりと作り込まれています。ただ写真で紹介しているとおりUSB-Cの穴がやや小さめなのが玉に瑕です。
honor9の背面がギラギラしすぎて嫌だという人は、こちらのケースをつけるとかなりソフトな印象にかわるのでおすすめです。値段もクオリティの割にはお手頃だと思います。

中国製とは思えないデザインされた紙箱に入ってきました。

背面の全体像。

ファブリックの素材感とアクセントのロゴマーク。ロゴはなくても良かったですね。

スイッチ部分。ちょっとピントあってないですね。切り欠きはないですが、押しにくいということはないです。

ボトム部分。USB-Cの差込口の穴がやや狭く、愛用のAnker PowerLine+ USB-Cが差し込めません。本体に付属しているUSB-Cケーブルがギリギリ入る大きさです。

重量は25g。TPUソフトケースと同じで意外に軽いです。
4つのケースを見てきました。いずれも一長一短ですね。honor9は本体が結構重い部類なので、重量を増やしたくなければPCハードケースですが、キズがみっともないです。背面を隠してもOKであればラギッド・アーマーが機能的におすすめです。ただちょっと無骨な感じになるので、ソフトに見せたいならMofiでもOKというが私の印象です。
フリップカバー:定期券とスマホを合体させたい
筆者はスマホはなるべく軽量にしたいため、フリップなしカバーを好んできました。過去記事でも紹介している通り、各種のケースを試し、中国からも輸入したりしてみました。
ところがある日定期券を忘れてしまい、交通費自腹で出勤する事件を、きっかけに定期券とスマホを一緒にすれば忘れまいと考えるようになりました。
まずは既存のカバーの裏に仕込んでみたのですが、最初から挟むように作られていないのでどうしても浮いてしまうことと、携帯電波のせいで認識しないことが多々あり、実用に耐えません。
電磁波干渉保護シートを購入し試してみましたが、それでも4回に1回は失敗します。これでは実用に耐えません。
そこで仕方なくフリップタイプ(折りたたみ型)を探すことになったのですが、honorシリーズのカバーが家電量販店におかれていることは稀です。Amazonを覗いてみましたが、オッサン好みのしっくりと来るものはありませんでした。
中年オッサン好みの革製のシブいやつが欲しいのです。そこでいつも最終手段、中国からの輸入を検討し始めました。スマホアクセサリーはAliexpressがおそらく世界最多の品揃えと思います。
早速検索をかけてみますが、いろいろありすぎて迷います。かなりめくったところで見つけました!イメージしていたオッサン好みの本革製のブラウン、フリップカバーを。
QIALINOというメーカーは聞いたこともなく、値段は¥2,330 円とまぁまぁ高めの設定です。また通販なので質感が確認できないのが不安なところですが他に選択肢はなし。ポチッとやりました。

高級感はありませんが、フツーな感じの梱包です。

箱の背面。
意外に高品質なものが届いた
以下写真でファーストインプレッションを紹介します。なお写真を撮ったときは二週間ほど使用したあとですので、やや表面くたびれてます。

写真だとわかりにくいですが、それなりの質感です。私には本革に見えます。

QのロゴマークはQUIALINOのマークなのでしょうか。かっこ悪いので取ってしまいたい・・・

内側はソフトな素地です。プラケースも茶色。

スマホ本体とスイカを入れるとこんな感じです。サイズはいずれもぴったり。

背面にはカメラとフラッシュの穴が開けられています。

ボトム側。コーナーのみ隠れるタイプです。フリップなのでこれでも問題ないでしょう。

装着時の厚みは12mm程度。フリップの割には薄めです。
満足の逸品
質感はGOOD!定期入れも一枚しか入りませんが必要十分。ケースもしっかり・ぴったり。縫製や裁断、接着もしっかりと行われていて、昔の中国製品に見られたようないい加減さは微塵もありません。満足の一品です。
通勤時の改札タッチもフリップを少し開き目にしてタッチすれば問題なく認識してくれます。
デメリットとしては、フリップ型は全部そうなのですが、フリップを裏返した状態だとカメラ撮影のときにじゃまになってしまうことと、厚みと重量が増してしまうことですね。
マーロウ