
ガジェット探偵事務所へようこそ。中国からモバイルWi-Fiルーター個人輸入してみたのでレビューしていくぞ。

これはどういうときに使うものなのですか?

外出先でのノートPCネット接続や車載Androidカーナビの接続の際に便利に使うことができるぞ。
もくじ
製品の種類と購入先
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
車載Androidナビ通信の目的でドングル型の小型Wi-Fiルーターを購入したくなり、国内で製品を探したのですが、ピクセルの下記製品しかなく、価格がちょっとお高いので、中国から海外通販してみました。
通販サイトにいくつか製品が見つかりましたが、やはりルーターで安定した評価があり、情報量も多いHuaweiの製品で探しました。みんカラの人柱レビューによるとE8372の成功例が多く、またE8372には153や608など地域別にバンド対応が異なる商品があることがわかります。動作例が多いのは608でしたので、それを念頭にAliExpressにて注文しました。
ちなみに日本でも並行輸入品がAmazonから購入できます。ちょっとお高めですが、下記ご参考まで。
(追記)2019年3月現在、E8372-155がAmazonに取り扱いがあります。こちらの方がソフトバンクの4Gプラチナバンドに対応しているのでオススメです。↓↓↓下記商品です。
AliExpressから個人輸入
私が購入したのはこちらのリンク先から。ちょっとだけ安いですが、サイトもちょっとだけ怪しい・・・。ちゃんと届きましたが・・・。
こちらの商品には次の説明がありました。
Dear friends ,because of the different operators all over the world ,so there are many different logos on the huawei modems and router,we will send the modems at random in stock!
皆様 世界中でオペレーターがことなるためファーウェイのモデムやルーターのロゴは様々な違いがあります。在庫の中からランダムに選んでお送りさせていただきます。
つまり色やデザインは選べないということです。

けっこうリスキーな買い物ですね。

まぁな。心配な方は国内の並行輸入業者から購入することをおすすめする。
E8372の性能をチェック
Huaweiがうたうセールスポイントは次のとおりです。

ノートパソコンのUSBポートに指すだけでバッテリー不要で使用することができます。また一台で最大10ユーザーを接続することができます。

車のシガーソケットにUSBコネクターを挿して用いると、車内でのWi-Fi環境が簡単に構築できます。
- 4G: Band1(2100 MHz)/Band3(1800 MHz)/Band5(850 MHz)/Band7(2600 MHz)/Band28(700 MHz)
- 3G: Band1(2100 MHz)/Band5(850 MHz)
- 4GLTE通信速度 下り最大 150Mbps, 上り最大 50Mbps
残念ながら海外製品の宿命的問題として対応バンドが少ないです。4Gでは基本バンドのB1とB3には対応していますが、ドコモのプラチナバンドB19ならびにソフトバンクのプラチナバンドB8に対応していません。
また3Gもバンド6に対応していないので山間部など電波が弱い地域では通信不能になりますが、都市部では問題なく使えるでしょう。

- ショートメッセージサービス対応
- ビルトインアンテナの他に二本の外付けアンテナに接続可能 (TS-9)
- LTE: DL 2*2 MIMO RNDIS
- Wi-Fi周波数 802.11b/g/n( 2.4GHz)
- 10 ユーザーまで接続可能
- ファーウェイモバイルアプリ対応
- microSD カードスロットあり
- SIMカードサイズ:標準SIM
- 寸法: 94 mm x 30 mm x 14 mm
- 重量 50g以下
- 対応OS:Windows XP SP3, Windows Vista SP1/SP2, Windows 7, Windows 8, Windows 8.1, Mac OS X10.7, 10.8 and 10.9。→Windows10でも動作確認済み(筆者環境)
輸入品のため技適認証されていませんが、Wi-Fi Certifiedマークがついているので、国内持ち込み後90日間は問題なく利用できます。
写真で商品をレビュー
それではいつもどおり開封の儀から。到着まで約二週間かかりました。


本体はブラックが届きました。ロゴが入っているオプタスは、オーストラリア第2の通信会社だそうです。

大きさはUSBメモリスティックを一回り大きくした感じです。ストラップのひもとキャップがつながっていて行方不明にならないよう配慮されています。

上面のカバーをスライドして外したところ。

今回はOCNのキャンペーンで新しく購入したスマホのSIMカードが余っているので、それを流用します。NanoSIMのためサイズが適合しませんが、標準SIM用のアジャスターをかませることで問題なく認識しました。

差込口が二箇所あるので間違えないようご注意を。画像の箇所がSIMカード用です。

こちらはmicroSD用の差込口。カバーをスライドさせてあけます。余っているmicroSDを指しておけばUSBメモリのように使うことができるようです。

別売の外部アンテナ差込口。モバイルするのにわざわざアンテナ持ち運ばないですよね。カーWi-Fi用として使う場合に使用するものと思われます。

背面をみるとHuaweiの製品であることがわかります。Wi-Fiサーティフィケートマークがついていますので技適認証の適用緩和が受けられます。
PCとスマホでセットアップする手順を解説
PCまたはスマホでセットアップすることができます。

PCでセットアップ

ノートPCに指した状態。左のインジケーターが青になれば通信可能


username: admin
password: admin

以上で設定完了です。いちおうHuaweiのサイトにマニュアルもアップされていますのでご参考ください(英語ですが…)。
参考 HUAWEI E8372 Quick Start Guide (Telstra 4G USB+WI-FI Plus) | 2015-07-01 | 1.57 MBHuaweiスマホアプリで接続
HiLinkというHuaweiが供給するスマホアプリで上記のPCの設定と同様のことが行なえます。iOSとAndroidともに配信されています。

右上の設定ボタンから各種設定ができます。

APNから設定を行います。あとはPCと同じ。
まとめ:実際に使ってみて
筆者の場合、OCNの音声通話SIMカードを用いて検証し、特に問題なく使えています。すでに他所で報告されているように4G通信にはSMS機能が必要らしく、データ通信専用SIMカードでは動作確認が取れていませんのでご注意。
残念ながらプラチナバンドが入らないので山間部に行くと繋がりません。田舎住まいの方にはおすすめできないですね。→(追記)ソフトバンクのプラチナバンドが入るE8372-155あるいはDocomoのプラチナバンドが入るピクセラPIX-MT100をオススメします。
Xtrons TB706であればWi-Fi接続であれば問題なく繋がりました。カーナビ本体に接続できるUSBケーブルで給電されるのでACC電源と連動させることができます。スマホテザリングと異なり、バッテリーを気にしたり、使い始めにいちいち設定しなくてよいのが便利です。
詳しくは車載カーナビのネットワーク編で紹介しています。

筆者所有のノートPC、Xiaomi Mi Notebook12にて問題なく動作します。
東京~大阪間で使ってみましたがトンネル内を除き概ね4G通信できます。
Huawei E8372h-608の評価
Summary
Pros:良いところ
- コンパクトかつUSB電源供給でバッテリー不要。モバイルに最適。
- PCやスマホでセットアップ可能
- キャップに紐をつけるなどデザインに気配りあり
- Huaweiの商品なので信頼性あり
Cons: 悪いところ
- 日本のプラチナバンドに非対応
- PCのソフトが日本語未対応

車載Androidカーナビ用にいろいろと試してきたが、他のレビューにもある通りこちらの製品が一番便利だ。はやくこれを購入しておけば良かった…

でも山間部にお住まいの方は電波が入りませんのでご注意を。

電波が入らない地域はピクセラの商品をオススメするぞ。