所長!またしてもOnePlusを購入したのですか?
ヒーハー!物欲に負けてしまったのだ。先日7T Proを購入したばかりの身にはつらいのぉ。懐が寂しいでござるよ。
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
4月に発売されたばかりのOnePlus最新機種である8無印を自腹購入しましたので、早速レビューしていきたいと思います。
まずはプロモーションビデオをご覧いただいてウォームアップをどうぞ。ロバートダウニーJRのビデオは面白いですよ!
OnePlus 8シリーズは無印、Proの2種類
これまでと同様、無印とProの2グレード制です。両グレードとも3色展開。夏にかけてLiteが出るのではという噂がありますが本当かどうか。
価格が7Tに比べて高くなりました。無印だと599→699USDなので定価ベースで1万円程度差があります。この価格帯までくると果たして「フラッグシップキラー」と言えるのか?という批判も出てきました。
ちなみに中国版の方が安いですので、中国からグローバル版を購入することをお勧めします。5Gのバンドも中国版の方が日本にマッチしています。
OnePlus 8 (無印)
モデル | 8+128GB | 12+256GB | ||
---|---|---|---|---|
US版 | 699USD | 75,283円 | 799USD | 86,053円 |
中国版 | 3999元 | 60,837円 | 4599元 | 70,000円 |
OnePlus 8 Pro
モデル | 8+128GB | 12+256GB | ||
---|---|---|---|---|
US版 | 899USD | 96,865円 | 999USD | 107,639円 |
中国版 | 3999元 | 82,136円 | 4599元 | 91,264円 |
OnePlus 8のすごいところ5点
レビュー前にセールスポイントを振り返って起きましょう。
1. ボディ&ディスプレイ:90Hzの極上ヌルヌルディスプレイ
寸法 180g |
防水/保護 Corning Gorilla Glass 6 |
解像度 1080 x 2400 FHD+ |
最大輝度/レート 90Hz |
指紋認証 |
センサー |
今回はプレミアムクラスらしく最高クラスのディスプレイを用意してきました。評価サイト「DisplayMate」にて「史上最高のA +グレードを獲得」していいます。画面サイズや解像度は7Tと変わりありません。
リフレッシュレートは90Hzのまま
動画やスクロールがスムーズになるリフレッシュレートは7Tの時に60Hz→90Hzとなり、今回はProで120Hzまで引き上げられたのですが、無印は据え置きでした。
フロントカメラはパンチホール埋め込み式に
7Tは水滴ノッチでしたが、8はパンチホールになりました。パンチホールの穴は最小限の3.8mmとなっています。
2. プラットフォーム:最高峰の性能 Snapdragon 865搭載
OS OxygenOS |
SoC Snapdragon 865 |
メモリ LPDDR 4X |
ストレージ UFS 3.0 |
SDカード |
Antutuスコア |
OnePlusは常に最高クラスのSoCを搭載するのがポリシーです。今回も最高峰のSnapdragon 865を搭載ですので、性能に落ち度はありません。
次世代メモリLPDDR5の採用はProのみで無印は見送られました。しかしストレージの方は最新UFS3.0ですので、サクサクの動作環境にあります。
「レイテンシ(遅延)の削減」をポリシーにするOnePlus社ならではですね。
3. カメラ:SONYセンサーカメラで3眼
リアメインカメラ Sony IMX586 Exmor RS ƒ/ 1.75 0.80 µm 1/2.25 |
広角 不明センサー ƒ/ 2.2 |
マクロ ƒ/ 2.4 |
深度 |
フロントカメラ Sony IMX471 Exmor RS ƒ/ 2.0 |
手ブレ補正 |
カメラ性能は7Tと比べてあまり進化がありません。メインセンサーはSONYのIMX586で同じ機種です。ただ7Tでは望遠レンズを搭載していたのに対して、8ではマクロレンズを搭載してきました。
4. ネットワーク:もちろん5G対応+グローバルバンド
5G Band n2, n5, n66, n41, n71 (US) |
4G Band LTE:B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 34, 38, 39, 40, 41, 46, 48, 66, 71 |
Wi-Fi 2×2 MIMO, Wi-Fi 802.11 a / b / g / n / ac / ax, 2.4G / 5G, Wi-Fi 6 |
Bluetooth V. 5.1 |
GPS GPS (L1+L5), GLONASS, Galileo (E1+E5a Dual Band), Beidou, SBAS, A-GPS |
NFC ○対応 |
ラジオ X |
USB Type-C / 3.1 GEN1 |
4Gは相変わらずのグローバル対応で、Docomo、au、Softbank全てのバンドに対応しています。日本でも問題なく使用できます(ただし後述するようにVoLTEに問題あり)。
5GはまずUS版と中国版でバンドが違うので注意です。中華ECサイトであれば、ほとんどの場合は中国版のグローバルだと思いますが。
なお5Gバンドについては、Softbankと楽天が割り当てられているn77に対応していませんので注意が必要です。Docomoとauについてはマッチしています。
Wi-Fiが最新規格のWi-Fi6に対応しました。GPSもデュアルバンドです。
5. 大容量4300mAh!30W超急速!!
OnePlus 7Tでは3800mAhだったのが4300mAhまで増量。バッテリー容量は増やしたのに重量は10g減らしてくるのがイキですね。
容量 |
急速充電対応 |
ワイヤレス充電 |
継続時間 |
Proの方はワイヤレスとリバースチャージにも対応していますが、そこは無印では割愛です。
ライバル機種とのスペック比較
同価格帯でライバルになるXiaomi Mi 10とHuawei P40とスペックを比較してみました。
スペックてんこ盛りはMi 10ですね。しかし重たいです。Huawei P40はカメラ特化型+軽量コンパクト。Oneplusはバランス型優等生ですね。
項目 | OnePlus 8 | Huawei P40 | Xiaomi Mi 10 |
---|---|---|---|
重さ | 180 g | 175 g | 208 g |
厚さ | 8.0 mm | 8.5 mm | 9.0 mm |
画面サイズ | 6.55″ | 6.1″ | 6.67″ |
解像度 | 1080 x 2400 px | 1080 x 2340 px | 1080 x 2340 px |
画面種別 | 有機EL | 有機EL | 有機EL |
指紋認証 | 画面内 | 画面内 | 画面内 |
赤外線顔認識 | ✖️ | ✔︎ | ✖️ |
SoC | Snapdragon 865 | KIRIN 990 | Snapdragon 865 |
Antutuスコア | 585,000 | 466,765 | 579,114 |
メモリ | 8GB | 8GB | 6GB |
メモリ規格 | LPDDR4X | LPDDR4X | LPDDR5 |
ストレージ | 128 GB | 128 GB | 128 GB |
ストレージ規格 | UFS 3.0 | UFS 3.0 | UFS 3.0 |
標準 | 48 M Sony IMX586 | 52 M Sony IMX700 | 108 M Samsung Bright S5KHMX |
広角 | 16 M | 16 M | 13 M |
望遠 | ✖️ | 8 M | ✖️ |
マクロ | 2 M | ✖️ | 2 M |
深度用 | ✖️ | ✖️ | 2 M |
セルフィー | 16 M Sony IMX471 | 32 M | 20 M Samsung S5K3T2 |
バッテリー | 4300 mAh | 3800 mAh | 4780 mAh |
急速充電 | 30W | 22.5W+無線 | 30W+無線 |
5G対応 | n78 | n77, n78, n79 | n78, n79 |
4Gプラチナ | B8/18/19/26 | B8/18/19/26 | B8 |
Wi-fi | Wi-fi6 | Wi-fi6 | Wi-fi6 |
GPS | L1+L5 | L1+L5 | L1+L5 |
価格帯 | 600USD後半 | 600USD後半 | 600USD後半 |
OnePlus 8フォトレビュー
それでは早速開封行ってみましょー。
OnePlusらしいレッドカラーのロングタイプのケース。かっこ(・∀・)イイ!!
Never Settleの文字とともに本体がお目見え。
付属品一式。
カーブエッジの有機ELディスプレイ。かなり鮮明です。今回からパンチホールになりました。
右サイド。OnePlus特有のマナーモード切り替えスライダーが上に。下には主電源。
左サイド。音量ボタンがあります。
ボトム。左からシムトレイ。USBコネクター。スピーカー穴。
トップ
背面はガラス仕上げ。落ち着いたブラック仕上げです。大人しくて退屈とも言えます。
カメラユニットは3眼。さほど出っ張ってはいません。
カーブエッジですので、左右サイド側には出っ張っていません。ボトムとトップは少し盛り上がっています。
最初はケースにNever Settleなんて文字をデカデカと入れて恥ずかしいなぁと思ったのですが、装着してみると意外にかっこよかったです。
カメラ部分は問題なく収っています。
公称値は180gです。5gはSIMカードとフィルムの重さでしょうか。それにしても軽いですねぇ。嬉しいです。
ケースをつけても200gちょっと。一昔前のスマホはこれが普通だったのですが、最近の大型化傾向にはうんざりします。
先代のOnePlus 7T Proとの比較。Proは一回り大きいです。また8はガラス仕上げですが、7T Proは金属マット仕上げなのでテカリが凄い。
ライバルのXiaomi Mi 10との比較。Mi 10の方が一回り大きく重いです。同じブラックですが、Mi 10は青みがかったブラックで光沢もかなりあります。
OnePlusはWARP Chargeという独自規格(5V=6A)で充電するため安物のUSBテスターでは反応しません(もしくは電圧変換してしまう)。
専用充電器を使わない場合はPD対応充電器で7.5W〜10W程度は出ます。
8 ProやMi 10で対応しているQiワイヤレス充電は無印では搭載されていません・・・。軽量化の差がここらあたりで表れています。
OnePlus 8の使い勝手をチェック
OSはAndroid10ベースのOnePlusオリジナルロムOxygen OSが搭載されています。
OnePlusは中国向けにHydrogen OS、グローバル向けにOxygen OSを展開していますので、間違えて中国国内版を購入しないようにしましょう。
中華スマホの場合、不要なシステムアプリや宣伝用ゲームがプリインストールされていることがあるが、Oxygen OSは本当にクリーンで感心するな。
Antutuベンチマークで50万点台後半を出しているので申し分ありません。
最近Antutuに搭載されたストレージのベンチマークも計測してみました。高速です!
開封して一番最初に目に留まったのは、画面の綺麗さです。フラッグシップクラスの有機ELディスプレイは各社Samsung製だと思われますが、調整でここまで綺麗にできるのかと感心しました。
エッジの曲面具合の絶妙で、全画面モードで端からフリックする時も快適です。
パンチホールの処理
設定で黒く隠すことができるのですが、通知バーまで下に下がってきて表示領域が狭くなるので配慮が足りません・・・・Xiaomiではできるのになぁ。
リフレッシュレート
デフォルトで90Hz。スムーズに動きます。ゲームやスクロールしないで、節電したいなら60Hzにすることもできます。
ホリゾンタルライト効果
通知がある時に画面の両端をぼんやりと点滅させる機能です。
指紋アニメーション効果
画面内指紋認証ならではの機能です。下記の動画がわかりやすいですね。
OnePlusには昔から、VoLTEが初期設定でOFFになっているという痛い問題があります。
それも設定でポチッと簡単にできるわけではなく、PCに接続して結構難しい作業をしないといけません・・・。詳しくは下記記事をご覧ください。
【TIPS】OnePlus 7 / 8 / 9シリーズのVoLTE機能を開放せよ!手順を詳しくレポート!
余り通話をしないというかたは無理にVoLTE解放する必要は無いが、ビジネスで使う場合は解放しておいたほうが良いぞ。
ちなみに上記リンク先の方法で、SIM1/2共にVoLTE解放できています。
※今回から対応した5G通信は、筆者の環境ではまだテストができていません。ご容赦ください。
デュアルスピーカー搭載ですので、普通のスマホよりはいい音(ステレオ感がある)が出ます。
とはいえ、音楽を聴けるほどではありません。ビデオ会話やゲームをする程度であれば、違いを感じることができると思います。
ライバルのXiaomi Mi 10はスピーカーを大幅改良してきましたので、それに比べると若干劣る感じではあります。
あとは3.5mmオーディオジャックはないので、同形式のヘッドフォンを使うならUSB Type-Cの変換アダプタをかます必要がありますが、残念なことに変換アダプタは付属していません。
スマホでは珍しく立体的な音響効果が楽しめるドルビーアトモスに対応しています。対応コンテンツを楽しみたい方はありがたいですね。
OnePlus 8のゲーム性能をチェック
最新SoCであるSnapdragon 865を搭載しているので、ほとんどのゲームが快適にプレイできす。ディスプレイも綺麗ですし、リフレッシュレート90Hzですのでヌルヌルと楽しめます。
PUBG。快適にプレイできます。
HDR+極限モードでもサクサク。ただ流石にあったかい程度(内部CPUで50℃程度)に発熱します。
デレステも3Dリッチで問題なく動作します。
崩壊3rd。動作はサクサクです。ただ少し発熱しますね。内部CPUで45℃程度。
ちゃんとゲームモードも搭載されています。ゲームアプリを一つにまとめることもできます。
通常のゲームモードに加えて、さらに機能強化したFnaticモードも搭載されています。
ちなみにFnaticマークを叩き続けるとイースターエッグで文字入力ができるようになり、「alwaysfnatic」と入力すると特別なFnatic壁紙を入手することができます。
Fnaticモードについての記事はこちら🔽
【TIPS】Oneplusスマホに搭載されているFnatic モードって何?【OxygenOS】
OnePlus 8のカメラ性能をチェック
メインセンサーは定評のあるSONY IMX586を搭載しているので、十分な光量があれば綺麗な画像が得られます。
夜間でも画像補正をして、それなりの画像に仕上げてしまう夜景モード。肉眼では真っ暗な状況で撮影してみました。参考にOnePlus 7T Proの画像も紹介します。
感想としてはとにかく明るいです。同じセンサーを積んでいたMi 9と比べるとかなりの差です。これはセンサーというよりもソフト的な処理のおかげでしょう。
7T Proの方が明るめに撮れます。これはカメラアプリのバージョンととレンズのf値が異なっているためだと思われます。
この写真は肉眼ではほとんど見えない状況ですが、光を集めてきてここまで認識できます。
7T Proはやや補正が効きすぎていますね。8の方が実際の光の感じに近いです。
街灯の光だけですが、日中のように撮ることができます。
写真撮影についてはまだまだ評価仕切れてないところがありますが、第一印象としては、IMX586なのに結構綺麗な画像が撮れてるという印象です。実績があるセンサーなので、作り込みが違うのでしょうか。
ズーム性能が弱い面があるが、日常生活における撮影であれば、十分この性能で満足できる。
OnePlus 8無印とProの違い
主要な仕様の違いについて表で整理しました。基本性能は同じですが、大きさ、ディスプレイ、充電方式などに大きな違いがあります。
仕様 | OnePlus 8無印 | OnePlus 8 Pro |
---|---|---|
ボディサイズ | 160.2 mm 72.9 mm 8.0 mm |
165.3 mm 74.3 mm 8.5 mm |
重量 | 180g | 199g |
ディスプレイサイズ | 6.55” | 6.78” |
解像度 | 2400 x 1080 | 3168 x 1440 |
メモリ規格 | LPDDR4X | LPDDR5 |
メインセンサー | Sony IMX 586 | Sony IMX 689 |
光学ズーム | 2X | 3X |
カラーフィルターレンズ | ✖ | ✔ |
レンズ数 | 3眼 | 4眼 |
WiFi6 | ✔ | ✔ |
バッテリー容量 | 4300mAh | 4510mAh |
レーザーセンサー フリッカー検出センサー フロントRGBセンサー |
✖ | ✔ |
無線充電 | ✖ | ✔30W |
OnePlus 8まとめ|とにかくストレスなしで快適!
いやぁ。価格が高くなったことで不満もありましたが、実際に使ってみるとそれに見合う快適さがあります。
高いと言ってもiPhoneやGalaxyに比べればまだまだ安価です。まだまだフラッグシップキラーと言っても良いのではないでしょうか。
8無印はProに比べて贅沢機能を削ぎ落としているぶん、ややプレミアム感は欠けますが、それを補って余り有る「軽さ」「コンパクトさ」があります。
これは実際に使ってみて、かなり快適です。ここのところのフラッグシップはとにかく重かったので、これだけの性能を搭載して180gに抑えてきたOnePlusの戦略は正しかったと感じました。
Pros.満足な点
- とにかく軽い!薄い!感動した!
- オーソドックスで奇を衒わない大人なデザイン
- 遅延のないパフォーマンス。全てがサクサク。
- かなり洗練されたディスプレイ。綺麗すぎ。
- 新しさがない分、洗練されたカメラ機能
Cons. 不満な点
- パンチホールは小さいと言っても目立つ
- VoLTEはいい加減に解放してほしい
- カメラは3倍ズームが欲しかったなぁ
- 欲を言えば定価ベースであと5000円安くしてほしい
OnePlus 8の評価
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いやぁ。素晴らしい機種だ。Mi 10と使い比べてみたが、やはりこちらの方が軽いので使いやすい!軽さは正義だ!
いろんな所のデザインが洗練されているのも嬉しいですね!
OnePlus 8のアクセサリー
ケースは公式ケースがおすすめです。ただしかなり高めです・・・。予算低めならニルキンがおすすめ。
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