【OpenCore入門】USBインストーラーを作成する方法【Hackintosh】

OpenCoreインストールの最終段階

ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。

CaseMODしたPowerMac i7に最新ブートローダーOpenCore0.6.6でHackintoshを楽しんでおります。Hackintosh運用歴は3年ほど。やっと初心者を抜け出した程度のスキルしかありませんが、初心者向けに基本テクを優しく紹介したいと思います。

OpenCoreとはなんぞや?という方は下記の記事からどうぞ。⬇

新型ブートローダーOpenCoreでHackintoshしてみる?【初心者向け/入門】


さて今回はOpenCoreセットアップの最終段階、インストーラーUSBの作成について解説してきます。基本的にMac環境があるものとして解説していきますので、Windowsの方は、いろいろと読み替えて理解をお願いします。

USBメモリをフォーマットしておく

16GB以上あるUSBメモリを用意します。USBメモリでなくても外部読込装置があればSDカードでも大丈夫です。

インストール後も非常時用に残しておいたほうが良いので、ふだん頻繁に使用しているメモリを使うのはやめておきましょう。

インストーラーをつくる前にフォーマットが必要です。ディスクユーティリティーで[消去]すればOKです。そのときにオプションで次を選択しておきます。

※左上の [表示] をクリックして、[すべてのデバイスを表示] を選択しておき、ボリューム全体を選択します。

  • MacOS拡張(ジャーナリング)
  • GUIDパーティションマップ

別ディスクにインストールする場合はUSBメモリを作らなくてもOK

インストール先が現在MacOSが稼働しているディスクと物理的に別なディスクな場合は、USBインストーラーを作らなくてもOKです。現在のシステム(親ディスク)から、下記に示すようなEFIのやり取りとOSのインストールを行うことができます。

ただ非常時用にインストールUSBを用意しておくことをオススメします。

USBメモリインストーラーの作り方

1. USBメモリにEFIをコピー

USBメモリのEFIが含まれる領域(ESP)をマウントします。やり方は⬇を参考して下さい。

【OpenCore入門】EFIをマウントする方法|4種類を詳しく解説【Hackintosh】

そこに準備しておいたOpenCore用のEFIをコピーして差し替えます。

USBメモリのEFIには初期状態では何も入っていないはずです。
EFIをコピーした後

2. MacOSをUSBメモリに焼く

AppStoreから最新のMacOSをダウンロードしておきます。BigSurだと12.24GBありますので、時間がかかります。早めにダウンロードしておいたほうがよいです。ダウンロードが済むと勝手にインストーラーが起動しますが、無視して終了させましょう。

ダウンロードデータはアプリケーションフォルダに格納されていますので、インストーラーができるまで場所を移動しないで下さい。

続いてTerminalを開いて次のコマンドを入力します。MyVolumeのところはUSBメモリのディスク名に置き換えてください。

sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

※異なるOSをインストールする場合はAppleの公式ページをご参考下さい。

MyVolumeを消去するけど良いかと聞いてくるので[Y]を押します。13GB近く焼き込むので結構時間がかかります。根気よく待ちましょう。

完了したらUSBのボリュームが「Install macOS Big Sur」という名前に変更されていると思います。

3. BIOSでブートディスクをUSBメモリに変更

再起動して、BIOSを起動し、USBメモリを起動ディスクに設定しリブートします。

この場合は32GBのGeneric STORAGEを選択

EFIの設定が正しければブートディスクの選択画面になります。

そっけないコマンド画面が出てきましたが、上下カーソルでブートディスクを選択します。今は「Install macOS Big Sur」を選択します。

アイコン選択画面にするには
ブート画面をグラフィカルにしたければOpenCanopy.efiというドライバーを入れることで可能になります。

無事起動できればMacOSのインストール画面になります。あとは普段どおりインストールを進めます。

※途中で再起動しますので、またUSBメモリからブートして、インストーラーを選択して下さい。

ただなんのエラーもなくいきなり起動することは、なかなかありません。だいたいは下記の画像のように、途中で止まったり、ブラック・アウトしたりします。

慌てずに落ち着いて再起動し、EFIに問題がないか確認しましょう。

4. 起動ディスクにEFIをコピーする

無事MacOSが起動したら、起動ディスクとインストーラUSB両方とものEFIをマウントさせましょう。

USBインストーラーのEFI一式を起動ディスクのESP(EFI領域)に一式コピーします。

あらためて起動ディスクからMacOSを起動し問題がなければ、USBインストーラーはお役御免です。非常時のために大事に保管しておきましょう。

メモを忘れずに

筆者がよくやるのが、USBメモリへのメモの貼り忘れ。いざ必要なときにOSのバージョンがわからずに右往左往します・・・ちゃんとメモしておきましょう。

まとめ

以上、OpenCoreをインストールするUSBインストーラーの作り方を解説してみました。

これで終わりのように見えますが、実はここからがHackintoshの醍醐味…。おそらく細かなトラブルが発生していると思います。

下記のドルタニア先生のガイドを参考にチェックを進めましょう。

でもここまでくればほとんど成功したようなものです。あと少しであなたもHackintosherです!

ではでは。今後もOpenCore関係の入門用TIPSを執筆していきたいと思います。

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