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【Tips】Widevine DRMって何のこと?|今さら聞けないスマホの基礎知識

今回は中華スマホを使う上で知っておきたい知識の一つWidevine DRMについてまとめてみました。

DRM(デジタル著作権管理)とは?

DRMとはデジタル著作権管理(Digital Rights Management)の頭文字を取ったものです。ウィキペディアの解説がわかりやすいので引用しておきます。

デジタル著作権管理とは、電子機器上のコンテンツの無制限な利用を防ぐために、オリジナルのデータを特定のソフトウェアあるいはハードウェアでしか再生できないようにすることで、第三者による複製や再利用を難しくする技術・管理方法のこと。

DRMには各種の技術が用いられていますが、幅広く用いられているのがWidevineです。Widevine Technologies社によって開発されましたが、同社は2010年にGoogleに買収されたため、Googleが展開するChromiumベースのWebブラウザおよびAndroidで使用されています。

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Widevineの特徴はコンテンツプロバイダーが「無料」で使用できることです。そのため、Amazon Prime Video、BBC、Hulu、Netflix、Spotify、Disney +などが、WidevineDRMを使用してコンテンツの配信を管理しています。

なぜWidevine DRMをチェックしないといけないの?

こんな技術は一般ユーザーは知る必要はないのですが、中華スマホを使用していると、たまにトラブルに出くわすことがあるので念のために知っておきたいところです。

なぜかというと、

中華スマホの一部にはWidevine Secrity Levelが「L3」のものがあり、AmazonプライムビデオやNetflixなどでHD映像の再生ができない

ことがあるからです。動画コンテンツを楽しむユーザーには見逃せないですね。

とはいっても日本国内で市販されているほとんどのスマホはセキュリティレベルが「L1」でWidevineの制限に引っかかることはありません。なお値はL1、L2、L3とあり、順次セキュリティレベルが下がっていきます。スマホの場合はL1とL3しかありません。

Widevine DRMはどうやって調べる?

しかしながら中国からスマホを輸入すると、とくに中国国内向けスマホに多いのですが、「L3」の機種に出くわすことがあります。

ではどのようにしてWidevineを調べたらよいのでしょうか。これは次のアプリを使うとわかるとされています。

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画像のSecurity Levelの値を見ればわかります。

…と一般的には言われていますが、実はこれはあまり役に立ちません。L3と表示されていても、HD画質で再生してくれることは結構あります。

反対にL1と表示されていても、HD再生できないこともあるようです(筆者はお目にかかったことはありませんが…)。

あとグローバル版だとL1なのに中国国内版(大陸版)だとL3になっていることがあります。

なおブートローダーをアンロックするとセキュリティレベルが下るというウワサもありますが、筆者のOnePlus 8ではアンロックしてもそのような状態は確認できてきません。

もしちゃんと適合しているか調べたいのであれば、Netflixのサイトで適合機種をチェックするというのもあります。⬇

Netflixのページによると、次のSoCチップを搭載している機種は大丈夫とされています。(2020/12/9現在)

まとめ|知識として知っておこう

もし動画を楽しむ目的で中華スマホやタブレットを購入するのであれば、Widevine DRMもチェックしておきましょう。…といっても情報が少ないので難しくもありますが…。

もしSD画質でしか再生できないとなれば、このWidevineのセキュリティレベルを調べてみると良いかもしれません。

ではでは。参考になれば幸いです。


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マーロウ
マーロウ 複雑に入り組んだガジェット沼を探求するハードボイルド探偵。最近はジャンク修理に夢中。長年のMacユーザー|Hackintosher|中華ガジェ愛好家→円安休み|Bimmer

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