ゲーミングフォン市場が熱い!
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
本記事では中国Nubia社から新発売されたゲーミングフォン、RedMagic 「5S」(グローバル版)を紹介します。
前作の「5G」は実機レビューをしていますのであわせてご参考ください。↓
【レビュー】Nubia RedMagic 5G|ゲームを極めるならコイツ!高性能なのに安い!【ゲーミングフォン】
- ゲームが大好き。負けるのは嫌い。
- ヘビーなゲームを楽しむので発熱が気になる。
- カメラもしっかりと撮影したい。
- カッコいいスマホがほしい
価格は8GB/128GB版が579$、12GB/256GBモデルが649$となっています。
なぜ前作登場から半年も経っていないのに新モデルを投入するのかについては、おそらくASUSがROG Phoneの新モデルを投入してきたからでしょう。
加えてLenovoが新しくLegionブランドでゲーミングフォン分野にテコ入れしてきました。
市場の広がりを受けて巨人HuaweiやOPPOがいつ新入してくるかわかりませんし、先駆者のNubiaとしては少しでも歩みを進めておきたいところなのでしょう。
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販売価格
- 8GB+128GBモデル:579.00USD
- 12GB+256GBモデル:649.00USD
RedMagicブランドについて
Nubia(Nubia Technology Co Ltd|所在地:中華人民共和国広東省深セン市)は中国の通信機器大手のZTEの傘下企業です。もともとZTEの高級機種ブランドでしたが、2016年に独立しています。
とはいえ製品はいまだにZTEのサポートを受けながら同社の工場内で製造しており、実質的にZTEのサブブランドのような感じです。
Nubia社からゲーミングフォンとしてRedMagicが登場したのは2018年。その後も矢継ぎ早に後継機種を投入。第5代となる「5G」(5Gに対応したのでこの名称)は今春登場。グローバル販売は7月頃だったのですが、早くもマイナーアップグレードした「5S」を投入してきました。
「5G」との違いは次の通りでわずかです。
- SoCは従来と同じSnapdragon 865
- 銀プレートによる新しい冷却機構
- 外部ファンアタッチメントに対応
- ショルダートリガーボタンのスキャンレートは300Hzから320Hzに
1. さらにパワーアップした冷却性能
ハイエンド機種におけるSoC発熱による処理能力の劣化はわずかなタイミングで勝敗を競っているゲーマーにとって重要な問題になります。とりわけ3Dを多用するゲームでこの傾向は顕著です。
とりわけSnapdragon 865は処理能力は素晴らしいものの、そのぶん大いに発熱します。この問題に対して、ハイエンドスマホでは冷却プレートを取り付けて対応する機種がありますが、ゲーミングフォンでは超小型ファンを搭載することで、強制排気を可能にしています。
RedMagic 5Sが採用する、ターボファン4.0と水冷却システムの「ICE 4.0」*では最大空気量が従来機種(RedMagic 3)よりも30%向上。さらに本体内部の銅プレートも大きく拡張され、本体背面にはICE AG シルバープレートが付きました。
※RedMagicでは6世代にわたり、これらの冷却技術を洗練させてきており、ICE4.0と読ぶファンと液冷の併用による冷却システムで7.3度の冷却効果を発揮できるとしています。
2. アタッチメントでさらなる冷却効果を発揮
Ice Dockを呼ぶ新発売のアタッチメント冷却板を装着することで、さらに冷却効果を高めることができます。装着時はGPUブーストと呼ぶ技術でグラフィック性能を最大限活用することができるようになりました。
Ice Dock のターボファンは最大回転数8000rpmながら静音設計で、USB Type-Cインターフェースを通じてRedMagic 5S本体に給電しながらプレイすることができます。
バトルロイヤルゲーム「PUBG」のテストプレイにおいて本体表面温度を計測したところ、Ice Dockの利用で-7.3℃の冷却効果が観測できたそうです(Ice Dockなし47.8℃に対し、Ice Dock有り40.5℃)。
3. ショルダートリガー搭載で確実にボタンが押せる
RedMagic 5Gから搭載された、横持ち状態でLRボタンとして使用できる「内蔵ショルダートリガーボタン」は、リフレッシュレートを320Hzに改善しました(RedMagic 5は300Hz)。
これはPUBGなどのゲームでは必須の機能で、一瞬のスピードを争うときに優位性を発揮できます。
通常のスマホとゲーミングフォンを区別する大きな要素の一つです。
4. デュアルステレオスピーカーを搭載
高級スマホにしか搭載されていないデュアルスピーカーを採用しています。PUBGや音ゲーなどわずかな音の聞き漏らしで勝敗がわかれるようなゲームではスピーカー性能が重要になってきます。
デュアルスピーカーだと立体感のある音が楽しめますし、音によるストレスが大幅に軽減されます。
本機種はゲーミングフォン向けの最新仕様であるDTS:X Ultraにも対応しています。スピーカーに最適化された低音応答、ラウドネス、明瞭度が提供されます。
またリニアモーターの採用により、バイブレーションによる知覚も最適化されています。
5. 最高レベルのプラットフォーム
システムチップSoCには最高クラスのSnapdragon 865を採用。GPUはAdreno 650、CPUはKryo 585で最大2.84GHzのCPUクロック数で動作します。Antutuスコアで600,000点以上を叩き出す強烈なパワーです。
5G通信にも対応しており、SA+NSAデュアルモード搭載により、世界の主要地域での通信がサポートされています。これにより、高速で安定した通信環境の下でのゲームプレイが可能になり、オンラインゲームにおいても優位性を築くことができます。
DRAMにはLPDDR5規格の8GB/12GBを搭載、フラッシュストレージはUFS3.1規格で128/256GBを搭載しています。LPDDR5は、前世代のLPDDR4Xの1.5倍となる5500Mbpsの速度でデータ転送可能です。UFS3.1によって、同3.0を採用した前機種よりも95%の高速化を実現しています。
より長くプレイし続けるために、RedMagic 5と同じ単一セルで容量4,500mAhのバッテリーを搭載。別売りの専用アクセサリ「Magic Adapter for RedMagic 5」にも対応し、最大55W、約40分での急速充電も可能になっています。
6. ゲーミングPC 並みの超高速リフレッシュレート
ディスプレイには、前機種のRedMagic 5と同じ6.65インチのアクティブマトリクス式有機ELパネルの『6.65 AMOLED ESports』を採用。
DC調光にも対応していて、ゲーマーの目の負担を軽減する配慮がなされています。
色再現についてもDCI-P3規格に対応していて、正確に表現することができます。
リフレッシュレートは、世界最速の144Hzで、Real Racing 3やDead Trigger 2などの144FPS対応のゲームだと相当にスムーズに表示されます。
また、タッチサンプリングレートは最高レベルの240Hzで高速な反応が期待できます。
その他に、ディスプレイ内には最新の指紋認証が搭載されており、余計なボタンが無いように設計されています。
7. ゲーミングフォンなのにカメラも凄い
カメラ性能はRedMagic 5と変わっていませんが、ゲーミングフォンなのに最高クラスの6400万画素のソニー製イメージセンサーIMX686を採用。
800万画素の超広角カメラと200万画素のマクロズームカメラのトリプルカメラで構成。スーパーナイトモードなどの撮影機能をちゃんと備えています。すごいのはゲームだけではないのです!
RedMagic 5Sの評判
SNSやYoutubeでの評判を集めてみました。
RedMagic 5Sのスペック一覧
製品名
RedMagic 5S Sonic Silver 8GB+128GB / RedMagic 5S Pulse 12GB+256GB
OS
Android 10.0ベース RedMagic OS 3.5
プロセッサー
Qualcomm®Snapdragon™865
メモリ+ストレージ
8 GB LPDDR5 / 12 GB LPDDR5
128 GB UFS3.1 / 256 GB UFS3.1
ディスプレイ
AMOLED(アクティブマトリクス式有機ELパネル)
画面サイズ:6.65インチFHD+
解像度:1080 × 2340, 387.5ppi, 19.5:9
リフレッシュレート:最大144Hz
タッチサンプリングレート:最大240Hz
カメラ
メインカメラ:
メイン:6400万画素(Sony IMX686)
広角 :800万画素(HI846)
マクロ:200万画素(OV02A10)
フロントカメラ:800万画素
ネットワーク
対応方式:SA / NSAの両方に対応
対応回線:
5G
NR n41/n78/n79
2G
GSM 2/3/5/8
3G
WCDMA B1/2/4/5/8/19
4G
TD-LTE B34/B38/39/40/41
FDD-LTE B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B20/B12/B17/B18/B19/B26
Wi-Fi:WiFi 6 2×2 MIMO
Bluetooth:Bluetooth 5.1
バッテリー
容量:4500mAh
急速充電:18W急速充電、最大55Wの急速充電(急速充電器は別売り)
ポート
USB 3.0、Type-C、デュアルnano-SIMスロット、3.5 mmオーディオジャック
スピーカー
デュアルステレオスピーカー
サイズ/質量
高さ:168.56mm 全幅:78mm 奥行き:9.75mm
重量:218g
ライバル機種との比較表
3機種を比べてみると、スペック的にはBlackshark 3<RedMagic 5G<ROG Phone 3となります。しかりROG Phone 3は高価であることと、重量もヘビー級なのが欠点です。
BlackSharkはXiaomiの系列なのでソフト的に安心感があるのと価格がこなれているのがポイントですね。
しかしなんといってもドコモのプラチナバンドB19およびauのB18に対応しているのは本機種だけですのでバンド的には本機種がおすすめと言えます。
項目 | RedMagic 5S | Black Shark 3 | ROG Phone 3 |
---|---|---|---|
重さ | 218 g | 222 g | 240 g |
厚さ | 9.75 mm | 10.4 mm | 9.8 mm |
画面サイズ | 6.65″ | 6.67″ | 6.59″ |
解像度 | 1080 x 2340 px | 1080 x 2400 px | 1080 x 2340 px |
画面種別 | 有機EL | 有機EL | 有機EL |
最大リフレッシュレート | 144 Hz | 90 Hz | 144 Hz |
最大タッチサンプリングレート | 240 Hz | 270 Hz | 270 Hz |
最大輝度 | 600 nit | 500 nit | 1000 nit |
指紋認証 | 画面内 | 画面内 | 画面内 |
空冷ファン | ✔︎ | ✔︎ | ✔︎ |
SoC | Snapdragon 865 | Snapdragon 865 | Snapdragon 865 |
Antutuスコア | 600,000 | 588,000 | 627,000 |
メモリ | 8/12GB | 8/12GB | 12GB |
メモリ規格 | LPDDR5 | LPDDR4X | LPDDR5 |
ストレージ | 128/256 GB | 128/256 GB | 128/256 GB |
ストレージ規格 | UFS 3.0 | UFS 3.0 | UFS 3.1 |
標準 | 64M Sony IMX686 | 64M Samsung Bright S5KGW1 | 64M Sony IMX686 |
広角 | 16M | 13M | 13M |
望遠 | ✖️ | ✖️ | ✖️ |
マクロ | 2M | ✖️ | 8M |
深度用 | ✖️ | 5M | ✖️ |
セルフィー | 8M | 20M | 20M |
スピーカー | デュアル | デュアル | デュアル |
バッテリー | 4,500 mAh | 4,720 mAh | 6,000 mAh |
急速充電 | 18W/55W | 30/66W | 30W+リバース |
5G対応 | n41/n78 | n78 | n41/n77/n78/n79 |
4Gプラチナ | B8/18/19 | B8 | B8 |
Wi-fi | WiFi 6 | WiFi 6 | WiFi 6 |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 | 5.0 |
NFC | ✔︎ | ✖️ | ✔︎ |
価格帯 | 579USD | 550USD | 683USD〜 |
RedMagic 5Sのアクセサリー
RedMagicは専用のアクセサリーが充実しているのもひとつの特徴です。日本国内ではなかなか販売していないので、本体と一緒に購入することをおすすめします。
その他に55WPD対応の充電器もおすすめです。こちらはAliExpressにて。
RedMagic 5Sまとめ|ライバルに差をつけるならコイツ!値段もお得
以上、新発売になったゲーミングフォンNubia RedMagic 5Sの特徴と評判を紹介してきました。「5G」との違いはわずかですが、公式ストアで購入するのであれば、価格差はほとんどありませんので、5Sの方をおすすめします。
欲を言えば、最新のSnapdragon 865「+」を搭載していればROG Phone 3を凌駕できたのですが…。
ぜひ最新のゲーミングフォンを使いこなして、ゲームの世界を楽しんでください!
- チップの処理能力が最高クラス
- ディスプレイの処理速度が最高クラス
- ゲーム専用のLRトリガーボタン
- 強力な冷却システムを装備
- さまざまなアタッチメントで操作性が向上できる
- デザインが派手
購入は日本にも発送してくれる公式サイトがおすすめです。⬇
前作の「5G」は実機レビューはこちらから⬇