所長!最近流行りのコンパクトタイプのワイヤレスイヤホンのオススメってありますか?
おぅ。ちょうどRedmiから手頃な価格のワイヤレスイヤホンが4月に発売されたので紹介しておこう。
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
今回はXiaomiのサブブランドRedmiから登場したBluetooth接続のワイヤレスイヤホン(TWS:True Wireless Stereo)Redmi AirDots(レッドミー・エアドッツ)を自腹購入したので紹介していきたいと思います。
筆者は発売直後だったので¥ 4,360という高値で購入してしまいましたが(T_T)、現在は3,000円近くの価格で入手できると思います。
なお中国での定価が99.9元なので2,000円程度まで下がる可能性があります。
Xiaomi Airdots の廉価版です
Xiaomi社は中国のAppleと呼ばれるように、Apple社にモーレツなリスペクトがあります。商品名からわかるようにAirpodsに対抗してAirdotsという名前をつけたと想像されます。
そしてややこしいのが、もともとXiaomi Airdotsという商品があり、その廉価版としてRedmi Airdotsという商品が発売されていることです。大きな違いは次の3点。
項目 | Xiaomi AirDots | Redmi Airdots |
---|---|---|
ボタン | 静電式 | 物理式 |
カラー | ホワイト | ブラック |
価格 | 199.9元 | 99.9元 |
機能的にはボタンが静電式なのか物理式なのかというのが大きな違いです。あとは公表されていませんが、おそらく中の部品も廉価なものが使われている思われます。
Xiaomi版が高すぎてあまり売れなかったので、Redmi版を廉価で出してきたのでしょう。
Xiaomi AirDotsの現在の価格については下記リンクよりどうぞ。
こんな用途におすすめ
TWSイヤホンのいちばんの特徴はケーブルが無いことです。ランニングなどのスポーツの際にケーブルが体に触れることなく、軽快にアクティビティを楽しむことができます。
この価格帯にもかかわらずノイズリダクション機構が搭載されています。BOSEやSONYのような本格的なノイズキャンセリングではありませんが、ある程度ノイズを削減してくれます。
ですので、通勤や通学のときに便利ですよね。
スマホと連動させることで、通話機能を活かすことができます。
最近、宅配のドライバーさんが使っていますが、片耳だけ装着しておけば、通話しながら運転することもできます。
ただ音質は普通なので、高音質な音楽を楽しむことには向いていないので注意が必要だ。
スポーツやクルマを運転するときも音量に注意しないとあぶないですよ。
Redmi AirDotsを開封してみた
いつもの黄色い封筒に入ってきました。今回はAliExpressです。
化粧箱はややポップな感じ。Redmiらしいチープ感があります。
付属品はイヤープラグと使用説明書だけ。
イヤホン本体はチャージケースの中に格納されています。
コンパクトなイヤホン本体。インナーイヤーで左右分離型です。
イヤープラグはS、M、Lの三種類あります。
左:イヤープラグ付き 右:外した状態
寸法と重量
イヤホンとチャージケース合わせての重量はわずか35g。寸法は長さ26.5 x 幅16.4 x高さ 21.6 mmととてもコンパクト。
2つあわせて8g。
1つだけだと当然4g。重さは感じないほどです。
ちなみに防水性能については、イヤホン本体はIPX4防水(生活防水)に対応していますが、チャージケースは防水ではありません。水没注意ですね。
イヤホンもチャージケースも極めて軽量で、コンパクトだ。外出時の使用に適しているな。
Redmi AirDotsの充電性能とバッテリー持ちをチェック
300mAhの容量をもつチャージケースが便利
最近のTWSタイプはAppleのAirPodsに代表されるようにチャージケースに格納した状態で充電できるようになっています。
もちろんチャージケース自体も充電可能で、仕様は次の通り。
- 本体バッテリー容量40mAh
- チャージボックスバッテリー容量 300mAh
- チャージボックス利用で12時間使用可能
- 満タン充電まで1時間
- 5分間何も操作しないと、イヤホンは自動的にオフ
- 端子はMicro USB
チャージケースで充電しているときはLEDが赤色に点灯します。
チャージケース自体を充電しているときは正面のLEDが赤く点灯します。
充電が手軽に行えるのは嬉しいですね
バッテリー持ちについて
気になるイヤホンのバッテリー持続時間ですが、40mAhで公称では4時間持つとなっていますが、さすがにそこまでは持たないですね。普通に音楽鳴らして2時間程度でしょうか。
ただチャージケースを一緒に持ち歩くと思うので、常に充電している環境にあると実質、300mAh使えるようなものです。
計算では3回程度充電できます。くわしく検証していませんが、3回程度までなら十分フルチャージ可能な印象です。
1週間に1度チャージケースを充電すれば、時間にもよりますが、通勤や通学に使用する分には十分に持つでしょう。これは便利です。
チャージケースで充電するこのシステムは便利だな。Appleの真似だが・・。
Redmi AirDotsをスマホとペアリングしてみる
Bluetooth V5.0に対応。
Redmi AirDotsは最新のBluetooth 5.0チップを搭載しています。データ転送速度は前世代の2倍、接続はより速くより安定し、音楽を聴いたりゲームをしたりするのがよりスムーズになります。
プロファイルはHFP/A2DP/ HSP/AVRCPに対応。残念ながら高音質なコーデックaptXやAAC、LDACなどには対応していません。
あと1つ不満なのが、駅などの混み合うところに行くと、混線するのか、あるいは高出力の設備があるのか、ブチブチと接続が切れることがあります。
これは本機種に限ったことではないと思いますが、周波数の変更などできる仕組みになっていると良かったのになと思ってしまいました。
ペアリングする方法
- チャージケースからイヤホンを出すと自動的に電源ONになり、ペアリングを始めます。
- スマホのBluetoothをONにしておきます。
- まずマスターのRedmi AirDots_R(右側)をペアリング。
- 続いてスレーブ側のRedmi AirDots_L(左側)をペアリングします。
初回にペアリングが成功していれば、次回からは自動接続します。
スマホ側のBluetooth設定画面。バッテリー残量をチェックすることができます。
設定項目はほとんどありません。
ちなみにAndroid8から[開発者オプション]よりBluetoothのオーディオコーデックを変更することができます。
しかし残念ながら本機種は高音質なコーデックであるaptXやLDAC、AACなどに対応していません・・・。SBCのみです。
試しにaptXなどにしてみましたが、当然ながら効果はありませんでした。
とはいってももともとそこまで音質を気にする価格帯のイヤホンではありませんので、音質が気になる方はもっと上位機種を選びましょう。
リセットする方法
- 赤と白のランプが交互に3回点滅し、2回目に消えるまで、イヤホンのボタンを15秒間押し続けます。
- スマホのBluetoothデバイスのリストで、Redmi AirDots_Rを削除してリセットを完了します。
Redmi AirDotsの音質と使用感をチェック
多目的ボタンでコントロール可能
本体のボタンを押すことで次の4つの操作が可能です。
ポイントは、
- 本体で音量操作できない
- 曲の早送り、スキップ、巻き戻しができない
ということです。リモコンがついたイヤホンはこれらの操作ができますが、Redmi AirDotsはスマホ本体でこの操作をしなくてはなりません・・・。
スマホで操作しないといけないのは正直めんどうですね。
一方で、ボイスアシスタント機能は、それなりに便利です。SiriやGoogleアシスタントにも対応しているので、スマホ本体と連動して「今何時?」と聞くと、スピーカーではなく、イヤホンから音声で案内してくれます。
ただ・・外出先での使用がメインになると思いますので、音声で話しかけるとちょっと怖い人になってしまう可能性が・・・
ワタシ的には、ボイスアシスタント機能をなくして、スキップに割り当ててくれても良かったのだが・・。
ノイズリダクション機能はどうか?
注目のノイズリダクション機能ですが、それなりというか、さほどでもないというか・・。
BOSEやSONYのノイズキャンセリング機能を期待していると、まったく期待はずれになりますのでご注意を。おまけ程度。若干軽減される感じですね。
1つ謎なのが、ノイズリダクションするためのマイクがイヤホン本体に見当たらないことです。
ボイスアシスタント機能もスマホ本体のマイクを利用しているようなので、ノイズリダクションも本体のマイクを利用しているのかもしれません・・・。
このあたりの仕様からわかるように簡易的な機能ですね。
音質は普通。。。電車では楽しめるでしょう。
普通と言われると困ってしまうかもしれませんが・・シャカシャカやドンシャリでもなく、低音もそれなりに鳴りますし、高音もある程度でます(SBCコーデックの限界がありますが・・・)。
いわゆる安物のイヤホンではないですね。普通に楽しめると思います。音は普通のダイナミックドライバーのイヤホンという感じです。
解像度はあまり無いです。省電力で出力が弱いせいかもしれません。
したがってスポーツや通勤の電車の中ではそれなりに楽しめると思います。
Redmi Airdotsまとめ:TWS入門にうってつけ。安価の割にはそれなりの性能
以上、長文記事を最後まで読んでくださりありがとうございます。以下、自腹で購入してみて、1ヶ月使ってみての感想まとめです。
- 3000円以下という爆安価格で信頼できるメーカーのワイヤレスイヤホンが購入できる。
- ケーブルがないのは便利。スポーツや通勤で活躍しそう。
- ケースで充電するシステムなので充電切れの心配無用。
- イヤホン本体もチャージケースも軽量コンパクト。持ち運び至極便利。
- aptXやAACなど最新のコーデックに非対応。
- イヤホン本体のボタンコントロールで音量やスキップなどの操作ができない。
- Bluetooth接続の宿命だが、駅などに行くとブチブチと接続が切れることがある。
Xiaomi Redmi Airdots
Xiaomiのノイズキャンセリング機能付きイヤホンのレビューも行っていますので下記記事ご参考ください。
【レビュー】6000円で購入できるノイズキャンセリングイヤホン|Xiaomi NC Earphone
ありがとうございました。この情報を参考に1台購入してみようと思います。
Xiaomiさん、より高性能で格安のTWSを期待しているぞ。