所長、10,000円切りのスマホって正直どうなんでしょうか?
正直、ピンきりだが、今回紹介するのはワタシが愛用しているXiaomiの製品だ。期待してもいいぞ!
Redmi 7Aをレビューしていきます
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
今回はGearBestさんから提供いただいた中華スマホXiaomi Redmi 7Aをレビューしていきます。自腹購入ではないですが、いつもどおりレビューしていきますのでご心配なく。
Redmi 7Aはエントリークラス、一番安いモデルです。性能はあまり期待していなかったのですが、さすが4大中華スマホメーカーの一つXiaomi(シャオミ)です。かなりの完成度に仕上げていました。ざっくり評価すると次の通り。
- めちゃくちゃ安い激安スマホ。10,000円しません。
- 電話とメールが中心なライトユーザー向けスマホ
- 写真もそこそこ撮れる。
- バッテリー持ちは最強。
- 製品の完成度は高く、まるでAmazon Fireのスマホ版
Xiaomiは中国北京を拠点とする通信機器メーカー 。スマホ世界シェア5位。ネット通販による高品質低価格スマホで人気を得て、成長しました。Redmiは今年、Xiaomiから独立したサブブランドで、主に若者向けの低価格商品を扱っています。
【中国のApple?】小米科技(Xiaomi)ってどんな会社?詳しく解説します【まとめ】
Redmiのラインナップは次の通り。
- ミドルクラスのRedmi Note 7/Pro(Snapdragon 660)
- エントリークラスのRedmi 7(Snapdragon 632)
- エントリークラスのRedmi 7A(Snapdragon 439)
- エントリークラスのRedmi Go (Snapdragon 425)
Redmi Goは機能が制限されたAndroid Go搭載機種なので、実質的にはXiaomiのAndroid(MIUI)搭載の最安機種となります。実際に価格も10000円切りしており、激安スマホといえるでしょう。
Xiaomiもこのような端末が、写真をとりまくる若者やビジネスで使われるとはおもっておらず、小さなこどもや老齢の方を想定しているようです。
Redmi 7Aに限らずOSのMIUIレベルで老齢者向け対策(フォントを大きくしたり、シンプルデスクトップにできる)がされていたり、監視機能がついていることをアピールしています。
その他にもバッテリーが大容量でコンパクトなので、通話専用サブマシンにしてしまうなど、いろいろと使い方がありそうです。
Redmi 7Aの魅力ポイント4つをチェック
1 Snapdragon 439を搭載!
チップセットはQualcomm社のエントリークラスSnapdragon 439です。エントリークラスでも一昔前のミドルクラス級の性能が出ます(リンク先のAntutuグラフ参照)。Redmi 6AはMediaTekのA22でしたので大きく進化しましたね。
後述の通り、ベンチマークも優秀で、普段の操作でもたつくことはありません。ゲームも3Dの負荷がかかるゲーム以外はプレイ可能です。
【2022年1月最新】Antutu Benchmark ベンチマークをメーカー別にグラフ化!SoC別、インストール方法も
メモリとストレージは2Gと16Gなので、本当に最低限。ギリギリです。ストレージはMicro SDカードで増設可能なので、メインで使う場合は増やしておいたほうが良いでしょう。
2 気にせず一日中使える、4,000mAh バッテリー!
4,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。これは現在流通しているスマホの中でもかなりトップクラスの容量です。
3 コンパクトボディにHDクオリティのIPS液晶
ボディサイズは5.45インチと6インチ以上ある最近のスマホよりも一回り小さいです。解像度がフルHDではなく、HDサイズですが、このサイズだとフルHDもHDも人間の目にはほとんど違いがわかりませんので、慣れると気にならないでしょう。
4 プラだけど高いビルドクオリティ。生活防水対応!
低価格路線なのでボディはすべてプラスチック(ポリカーボネート)。でもこのプラスチックが意外と良い質感なうえに、生活防水にも対応していて、つくりもしっかりしています。とても10,000円切り激安スマホとは思えません。
スペック一覧
発売月 | 2019/05 |
---|---|
カラー | マットブラック、ブルー |
サイズ (高さ/幅/厚さ) |
70.4 x146.3 x9.55 mm |
質量 | 165g |
ディスプレイ (サイズ/種類/解像度) |
5.45 インチ/ IPS / 1440 x 720 px / HD+ / 295 PPI |
CPU | Qualcomm® Snapdragon 439 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
SIMサイズ | Dual Nano SIM |
外部接続端子 | microUSB |
OS | MIUI 10.2 (Based on Android Pie 9.0) |
外部メモリ | microSDXC™ 256GB |
内部メモリ (RAM/ROM) |
2GB (RAM) / 16GB (ROM) |
メインカメラ(外側) | 1,600万画素 / SONY IMX486, f/2.2 |
フロントカメラ(内側) | 500万画素 / f/2.2 |
4G対応バンド | B1, B3, B5, B8 |
Wi-Fi | 802.11b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
USBコネクタ | Micro USB |
サウンド | スピーカー付(シングル)/ 3.5mmオーディオジャック / FMラジオ対応 |
GPS | A-GPS, GLONASS, BeiDou |
バッテリー容量 | 4000 mAh (10W充電) |
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Redmi 7Aの実機レビュー
いつものRedmiの化粧箱。高級感はありませんが、十分です。
梱包はしっかり。余計なものはありません。
付属品一式。EUタイプの電源アダプターとMicro USBタイプのケーブルが付属してきます。
本体はコンパクト。6インチオーバーになれた筆者には新鮮!ポリカーボネート製ユニボディ。
裏面にはIMEI(SIMスロットの固有番号)を書いたシールが貼ってあるので、剥がしてとっておきましょう。
裏面にはRedmiのロゴがバランスよく入っています。これは良いのですが、CEマークは要らなかったのでは?
そしてなんと指紋認証センサーが搭載されていません。生体認証はフロントカメラの顔認証のみという割り切り!
カメラはシングル。AI CAMERAと印字されてます。
左側面。写真がわかりにくいですが、電源と音量ボタンがあります。本体が厚いため、カメラの出っ張りはあまりありません。
左側にはSIMトレイだけ。
ボトム側にはスピーカー(シングル)と充電用USBコネクタ。旧式のMicro USBは残念ですが、この価格帯では仕方ありません。
フロント側に3.5mmオーディオジャック、マイク穴があります。
SIMトレイを開けてみました。Nano SIMが2枚とMicro SDが1枚入ります。ストレージが少量なのでMicro SD対応なのはうれしいですね。
ディスプレイは思っていたよりもキレイです。ちょっと青みがかる中華スマホ特有のディスプレイです。
5.5インチ級だとHDの画素数で十分きれいです。
標準的な6インチサイズのXiaomi Mi 8と比べてみました。一回り小さいのがわかると思います。
重量を計測してみました。公称値どおりの165g。廉価品で重量をごまかすメーカーが多い中、信頼が持てます。
基本的な性能はちゃんとおさえていますね。
OSはAndroid 9 ベースの独自OS。MIUIを搭載
中華スマホにありがちなXiaomi独自のOS(Androidベース)であるMIUIを使っています。基本的にはAndroidなのですが、デザインや動きなどがカスタマイズされています。
MIUIはクセの強いOSでして、好き嫌いがあるかもしれません。全画面操作というAndroid 10で採用される機能を先取りしているところは評価できるのですが、中国でしか使えない機能や広告がでてきたりするのは減点要素です。
なおMIUIは日本語対応していますので、問題なく使用できます。
ホーム(左)のデザインはMIUIのオリジナル感たっぷりですが、iOSと似ているので、iPhoneユーザーは抵抗感がなく入れると思います。マルチタスク画面は縦2列の独特なインターフェースです。
MIUIの良いところは画面の端からフリック操作をすることで、戻るやホームといったボタン操作ができる、つまり下端のボタンラインを消してしまうことができる「全画面操作」機能が搭載されていることです。画面が小さいRedmi 7Aはこの機能が活躍します。
パフォーマンスを計測してみました
チップセットは前述の通りSnaprdragon 439。エントリークラスですが、Antutuベンチマークで7万点近くの成績がでますのでライトユーザーであれば十分です(一昔前のミドルクラス並の性能です)。
バッテリー性能
4,000mAh搭載と呼称していても、燃費が悪い機種もある中で、下記の画像のように、素晴らしい性能を発揮しています。
PC Markのバッテリーテスト(右)でなんと20時間超え!!!これは驚愕の性能です。テスト中も全然減らないのでどうなってるのかなと思っていました。
とりあえず筆者がいままで使ったスマホの中で最高のバッテリー持ち性能です。
ゲーム性能をチェック:意外に使える
通信が重視される対戦ゲーム「クラロワ」、激重系のゲーム「PUBG」「ミリシタ」で試してみました。いずれも少し遊んだだけですが、プレイできないというような状態にはなりませんでした。
クラッシュロワイヤルのプレイ画面。途切れなどもなく軽快に遊べます。
軽量クラスのパズドラやモンストなどは問題なく動くでしょう。ポケモンGOはジャイロセンサーが搭載されていないので、楽しく遊べないと思います。
PUBG。特に問題ありません。
ミリシタ。3D標準であれば問題なくプレイできます。
Redmi 7Aの最大の驚きは、低価格でもカメラはしっかりだということです。イメージセンサーはなんとSONYのIMX486を採用していました!Mi A2(6X)に搭載されているセンサーと同じで、 1 / 2.9インチのセンサーサイズとPDAF(位相検出オートフォーカス)を備えています。
筆者による撮影例
覆面失礼。人物。リアカメラ。補正無し。
フロントカメラもしっかりと撮れます。
室内照明での画像。物撮り。光学手ブレ補正は搭載されていませんが、ピントもしっかりブレ無し。解像度も高い。
色味もしっかり出てます。HDRで変に色が強調されたりしません。
屋外での緑を撮影。屋外は普通に撮れます。
まだ撮影できていないのですが、夜間の撮影は弱いとの評もありますので追って検証したいと思います。
動画もしっかり撮れます。しょうもない映像でスミマセン。
カメラは普通にキレイに撮れますね。ライトユーザーであれば十分だと思います。
顔認証もしっかり認識してくれます
Redmi 7Aは指紋認証センサーを搭載していないので、生体認証はフロントカメラを利用した顔認証しかありません。iPhoneで使われているような3D赤外線認識ではないのでセキュリティ度は低いですが、十分認識してくれます。
認証もあっという間ですし、けっこうな確度で認識してくれます。
まとめ :シャオミさん、激安スマホもすごいよ。感激!
筆者は自称Xiaomi信者と抜かしつつ、エントリークラスのスマホをレビューするのは初めてでした。他のメーカーのものはいくつかレビューしましたが、Redmi 7Aは「正直やばい」仕上がりです。
タブレットだとAmazonの超廉価品Fireシリーズがありますが、コンセプトや見た目もFireに似ているといえばわかりやすいかもしれません。性能はそれを大いに凌駕していますが。
こんなの10,000円切りで発売するとか・・。他の新興メーカーが困ってしまうでしょう。やはりXiaomiは信用に足るメーカーです。
購入するに当たり、海外から通販しないといけませんが、本当にそれだけの価値がある製品だと思います。目的が合致するならばぜひとも購入をおすすめします。
- プラスチックだけどかっこ良いボディデザイン
- 2GBRAMでも、サクサク動作。ゲームもできる。
- バッテリー持ちは最強!!
- カメラが意外にきれいに撮れる
- ボディの厚みをもう少し薄くしてほしい。
- 海外から輸入しないといけない
- Softbank回線でないとプラチナバンドが使えない
廉価なのに、しっかりとまとまっているスマホだ。ライトユーザーにはかなりおすすめできるぞ。
お子さんやおじいちゃん・おばあちゃんにおすすめです。
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