「SIMロック解除」とは?基本のキから解説します|今さら聞けないスマホの基礎知識

諸悪の根源?!SIMロックとは?

アン秘書
アン秘書

SIMロックってよく聞きますけど、どういうことですか?

マーロウ
マーロウ

契約した通信会社しかスマホを使えなくすることだな。あまり良い慣習ではないと思うぞ。

3大キャリア(Docomo、au、Softbank)が販売するスマホには、そのキャリアのSIMカードしか使えないようにするためのロックがかかっています。これを「SIMロック」と呼びます。

SIMロックがかかっている場合、通信会社を変えてしまうと、もともと使っていたスマホでは通信や電話ができなくなります。

例えばドコモで購入したスマホにはドコモ専用のSIMカードが入っており、auのSIMカードを入れても通信できません。

したがってスマホを買い直すか、元の通信会社(キャリア)を使い続けるかの2択になってしまい、多くのユーザーは通信会社を変えられずに使い続けることになります。

なぜSIMロックをかけるのか?

ユーザーからすると大変不便な仕組みですが、これには理由があります。

キャリアでスマホを買うときに、◎◎割で安く買うことができましたよね?そのツケを払わされているということです。キャリアとしては長く使用料を払ってもらわないと、最初の割引分を回収できないためです。

簡単に言うと「最初に割引するから、後から払ってね!」ということで「スマホ代を分割払い」しているようなものです。

(もう無くなってしまいましたが2年縛りも同じ仕組みです)

SIMロックを放置した結果…

安いからといって、ほいほいと買うユーザー側にも問題があるのですが、この仕組みが日本では広く蔓延した結果、大変なことになってしまいました。

みんな、高いスマホを買うので、スマホメーカーは甘やかされて高級スマホしか作らなくなり、世界的な競争力を失いました。日本のスマホメーカーは日本でしかもう生きていけません。

さらに、(世界的に見て)かなり高い通信費用を払うことに慣れてしまったのです。日本の携帯代金は欧州に比べるとかなり高めです(米国や韓国は日本並みに高いですが…)。

マーロウ
マーロウ

つまりは携帯会社からボッたくられているわけだ。NTTドコモの2020年の経常利益は8679億5100万円だぞ!どんだけー。

アン秘書
アン秘書

テレビのCMもかなり多いですよね….

SIMロックは解除できる

さすがに日本政府(総務省)もこの状況は「やばい」と思い始め、SIMロックに規制を加えだしました。2015年からはユーザーが希望すればSIMロックを解除できるようにしたのです。しかし、いまだにSIMロックは禁止されていません(そろそろ禁止されそうな気配がありますが…)。

多くのユーザーにとってSIMロックは〈面倒くさい〉、または〈難しい〉と思われているので、SIMロックはいまだに蔓延っています。

ところが政府は競争促進のために、端末の大幅割引も禁止してしまいました。ユーザーは高級端末を安価で買えないのに、SIMロック解除も面倒だからキャリアを使い続けるという悲惨な状況(キャリアはウハウハ)にあったわけです。

(さすがに政府から圧力がかかって、月額利用料金を下げるはめになりましたが…)

このような搾取の構造から脱出するためには、

  1. SIMロックを解除する
  2. SIMフリースマホを使う

のいずれかしかありません。筆者がオススメする「SIMフリースマホ」に「格安SIM」という組合せであればバッチリですが、すでにキャリアでスマホを購入してしまった場合は、面倒でもSIMロックを解除しましょう。

SIMロックに関する規制の経緯

  • 2014年頃まで:スマホ一括0円に加え、10万円といった高額なキャッシュバックが横行
  • 2015年5月:SIMロック解除が義務化
  • 2016年:SIMロック解除可能期間が180日から100日に短縮(分割払い時)
  • 2019年10月:通信料を原資とした端末値引きが禁止。割引は20,000円まで。
  • 2020年8月:ドコモ、一括払いの場合、最初からSIMロック解除済端末を渡す。auとSoftbankは申し出に応じて。

(参考)https://www.soumu.go.jp/main_content/000723999.pdf

マーロウ
マーロウ

カナダでは2017年、イギリスでも2020年にSIMロック禁止の方針が打ち出されているぞ。

SIMロック解除の落とし穴…バンドロック

他社のSIMカードが使えるようになっても、実は隠れた「ロック」があります。それはスマホ自体が対応できるバンド(周波数帯)問題です。

通信会社はそれぞれ固有の周波数帯(バンド)を利用して電波を送受信しています。4Gバンドの場合は下の表の通りになります。

Band 1
Band 3×
Band 8
プラチナ
××
Band 18(26)
プラチナ
××
Band 19
プラチナ
××
Band 41××
Band 42
※ほとんど使用していないバンドは除外しています。auのB26はB18とほぼ同じ周波数帯です。

バンドが異なるため、「キャリア専売モデル」として発売されたスマホはそのキャリアのバンドしか掴まないように調整されている場合があります。

例えばSONYのスマホ「Xperia XZ」という機種はDocomo、au、SoftBankでそれぞれ発売されていて、型番が異なり対応するバンドも違っています。例えばDocomo専売機種はDocomoのプラチナバンドしか掴まないようになっています。

マーロウ
マーロウ

バンド対応は機種によって異なるのでキャリアのウェブサイトで確認しておこう!

全く通信できないわけではない

ただ全く通信できないわけではありません。上の表からわかるようにBand1には各社対応していますので、Band1の電波が飛んでいるエリア(主に都会の電波が入りやすいところ)であれば通信できます。

しかしプラチナバンドと呼ばれる山間部やビル街に強い重要なバンドが入りません。これでは地域によって電波が途切れやすくなり、緊急時などに問題を生じてしまいますので、あまりオススメできる状態ではないことは確かです。

2016年以前の機種だとテザリングができない機種もある

2015年からSIMロック解除ができるようになったときに問題になったのは、ドコモ系列のSIMカードを入れるとSIMロック解除した端末でも強制的にテザリング用APNをドコモに変えるという正気でない仕様(テザリングロック)にしていました。

これは流石に指導を受けると思ったのか2016年頃から発売された機種からはそのような仕様のスマホは無くなっていきました。

まとめ|SIMフリースマホを買えば問題なし

SIMフリースマホとは、最初からSIMロックが掛かっていないスマホのことです。かんたんにいうとキャリアの店舗以外で買えばだいたいSIMフリーのスマホです。ネットでも家電量販店でもOKです。ただし家電量販店にもキャリアの出店があるので、そこでは不可です。

SIMフリーだと端末代金が高いか、性能が低いと思われるかもしれませんが、意外にそんなことはありません。キャンペーンを狙えば、安価に買えますし、十分な性能を持つスマホも選び放題です。iPhoneも選ぶことができます。

SIMフリーは和製英語
ちなみにSIMフリーは和製英語です。SIMロックが自由になるの意味で使い始めたのだと思いますが、英語だとSIMロックやりたい放題の意味になります(笑)。SIMアンロック(unlocked)が適切ですね。

SIMフリースマホが向いているのは?

キャリアスマホ
SIMフリースマホ
  • 契約時に店舗で購入できる。
  • 店員に相談して選ぶことができる
  • キャリアが用意した機種のみ
  • 分割払いだとSIMロックあり
  • ネットや家電量販店で購入。
  • 自分で情報を調べて購入する
  • 様々な機種から選び放題。
  • SIMロック無し

上の比較表で明らかなように、自分でいろんなことが調べることができる人にはSIMフリースマホがだんぜんオススメです。

もうこのページに来ている時点であなたは十分にSIMフリースマホ向けだと思います。

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