ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
先日購入した中華スマホXiaomi Poco X3の電源ボタンが故障していたため返品となりました。海外で購入した商品を返品するなんて面倒だし、勇気が入りますよね。みなさんの参考になるよう詳しく実体験をレポートしておきます。
POCO X3の記事は下記から⬇
【レビュー】Xiaomi POCO X3|Snapdragon 732G搭載で20,000円台の超絶コスパ機種!
クレームに回答無し!異議申し立てじゃあ!
筆者は何度か仕事で中国に行ったことがあり、中国人の性格もわかっているつもりですが、日本人のようにクレームを言えば、とりあえず謝罪するという人たちではありません。というか世界のほとんどの国々では「申し訳ございません」なんて簡単に言ってくれません。
今回は、ダメ元で販売店に「初期不良だから交換か返金してくれ」とメッセージと写真を送ってみましたが、案の定、2週間放置プレイされましたので、異議申し立て(Dispute)しました。
2週間も待たずに最初からDisputeしても良かったのですけれども、今回はどれだけ放置されるのか試してみました。案の定、回答なしです…AliExpressの業者なんてこんなもんです。
(中華ECサイトでもGearbestやBanggoodであれば翌日には回答が来ます。そのぶん価格がやや高めですけれども…。)
なお今回はXiaomi Official Storeから申し込んでいるのですが、実際に処理しているのはどうも公式ストアではなく、問屋のようです(AliExpressあるある)。
世界中からやってくるアーリーバードセールの大量注文をさばくためにこのようなシステムを取っているのでしょう。このあたりのいい加減さはさすが中国。日本では考えられないですね。
それまでメッセージにうんともすんとも言わなかった業者が、Disputeを起こした瞬間に回答しますから、おそらくDisputeを放置すると相当なペナルティがあるのでしょう(代金を振り込まないとか…知りませんけど…)。
申し立て(Dispute)の手順を詳しく解説
毎回、どこからDisputeを行うのか迷いますので備忘録のために書いておきます。今回はスマホのアプリで行いました(2020年10月現在)。
フッターのメニューから[アカウント]に切り替えます。
ここが一番わかりにくいのですが、注文の[すべて表示]をクリックします。
ここもわかりにくいです。画像の赤枠部分の商品画像をクリックすると注文の詳細情報が表示されます。
ここまでくれば誰でもわかりますね。
(POCO X3の画像を取り忘れていたので、違う商品でご勘弁ください。)
「返金のみ」か「返品&返金」を選択します。今回は面倒ですが、後者を選択しました。
申し立ての理由、払い戻し金額、理由(症状)、証拠をそれぞれ入力します。
払い戻し金額は当然、購入金額MAXで入力しましょう。症状は日本語でも通用するとは思いましたが、念の為、英語で入力しました。自動翻訳を使えばあっという間です。
裏付けとなる証拠ですが、なるべく詳しい資料を添付しましょう。画像と映像を添付できます(スマホで撮影するのが便利です)。今回はちょっとミスりましたのでのちほど詳しく解説します。
なお申し立てが申請されたことを通知するEメールが届きますので確認しておきましょう。
証拠は詳しく作成しよう
証拠なんですが、電源ボタンが取れているので、試しに下の写真1枚だけ送ってみたところ、業者の回答は「これはPOCO X3ではない!」でした。
唖然とするような答えですが、まぁわかりにくい写真を送ったのも事実。実は外出先の喫茶店で撮った写真なんです。結果としてはこんな写真は送るべきでは無かったですね。
販売者ならびにAliExpressは「たしかにPoco X3が故障しているという証拠が欲しい」ので、箱をバックに、明らかに該当商品であるというわかりやすい証拠写真が必要です。
業者がパッケージの写ったビデオを送れといってきたので、次の映像を作成し、証拠に追加しました。
審議中の経緯
申請のときと同じくアカウント→すべて表示→商品画像をクリックして注文詳細を開くと進行中の申し立てボタンが出ているのでクリックします。
数日後、AliExpressとセラーから提案が提示されます。前述の通りセラーはこの写真はPOCO X3ではないとして返金を拒んでいます。AliExpress側からは次の提案がされています。
- 10%分の返金(返送不要)
- 商品を返送して100%返金
今回は2を選択しました。使い物にならないので10%返金では納得いきません。
バイヤーとは、購入者(つまり筆者)のことです。セラーは販売店です。
数日後、唐突にアプリで結果が通知されました。セラーも同意し、筆者の申し立て通り返品+100%返金のジャッジが下されました。当然といえば当然ですが・・・。
メールでも同様の内容が届きます。
中国へ返送する手順を解説
ジャッジは下されましたが、商品を返送しない限り、返金されません。
アプリにも返送の手順が表示されます(英語ですが…)。
- 返却フォームに入力しプリントアウト
- 商品を梱包
- 伝票に「返送先住所」を記載
あれ?ステップ1で返却フォームに記入してパッケージの中に入れろと書いていますね。入れた記憶があるような無いような…2ヶ月前のことで記憶が…写真も撮っておらず。スミマセン。
届けられたときと同じように梱包しておきました。近頃は厚めのエアーキャップにはいってやってきますので、それに入れておきました。
郵便局から海外に追跡可能なかたちで発送するには、EMSや国際eパケット、SAL便などがあります。詳しくは下記のページで検索してみてください。
その他にDHLなどでも送ることができますが、かなり高価です。おそらく郵便局がもっとも安価だと思います。
今回は安いほうのSAL便を選ぼうとおもったのですが、あいにくコロナの影響でSAL便の受け入れを停止しているとのこと。仕方なくEMSにしました。たしか2,000円ほどかかったように思います。
なお簡単ではありますが、国際便なので中身が何なのかきちんとインボイス(送付状)に書かないといけません。その結果、次の事態が生じてしまいました。
スマホ発送に関する郵便局の勘違いに困惑する
国際便では、リチウム電池は爆発の危険性があるとして郵送できないのですが、製品の形で内蔵されているものは除外されています。詳しくは郵便局のサイトを御覧ください。
このように郵便局のサイトに書かれているにも関わらず郵便局の職員のオバちゃんは、心配性で「スマホが送れないかもしれないから確認する」と言い出しました・・・。
こちらがスマホで郵便局のページを見せても、納得せず、結局、上司を通して、本部まで確認する始末。結果はもちろん問題なしです…。その後、オバちゃんは平謝りでしたが、気分はよくありません。なんとも情けない話です…
伝票に書いてある追跡番号をフォームに入力し、AliExpressに知らせます。10日以内に発送しないと、セラーに料金を払うと書かれていますので、お忘れなく。
追跡してみると、1週間ほどで中国・深センに到着しましたが、税関でとまっているようです。どうやら受取人が取りに行く仕組みになっているようです。ところが受取人の問屋は面倒なのかいつまで立っても受け取りに行きません。
結局それから2週間ほどして、受け取り期限が過ぎ、自動的にAliexpress側から受け取りと認定され、返金となりました。釈然としませんが、こちらとしては返金されたので良しとします。
その後、支払ったクレジットカードに無事、全額返金されました。
まとめ:海外通販を楽しむなら泣き寝入りするな
以上、Poco X3の返品の経緯をまとめてみました。記事を読むと大変でやめておこうと思われるかもしれませんが、実際にやっている作業は大したことではありません。
日本のAmazonで不良品にあたっても業者に連絡し、返品するのは同じでことです。やや手続きが面倒くさく、誠意の無い対応に心が痛みますが、そこはなんとかこらえて良い結果を勝ち取りましょう。
ということで、ご参考にしていただければウレシイです。最後までお読みいただきありがとうございました。