【中華カーナビ】ATOTOがなぜ他の Android カーナビメーカーに従わないのか【潔し】

Marlowe

中華カーナビメーカーの一つATOTOが興味深いFAQを掲載していると5ちゃんねるで話題になっているので紹介していくぞ。

5ちゃんねるの中華カーナビスレッドで、ATOTOがウェブサイトに掲載しているFAQが面白いと話題です。

原文(PDF)はこちらからどうぞ。

http://support.myatoto.com/uploadfile/other/answers-to-A6-hardware-software-and-design-JP.pdf

ATOTOは中国・深セン市にある2008年設立の新興カーナビメーカーです。本サイトで紹介してきたXtronsやPumpkinとならび最近人気が出てきたようです。国内のAmazonでもA6シリーズが販売されています。


この商品、原稿執筆時点で約20,000円で販売されていて、さらに90日間の無料返品、12ヶ月の製造元の保証がありお買い得感があるのですが、スペックをみると他社製品と比べてみると、「メモリが1Gしかない」「SoCがMediaTech社製」という大きな特徴があります。
メモリ1Gではまともに動作しないじゃないかと思ったのですが、それに対するATOTO社の回答が示されています。まずはSoCについて。

質問:ATOTO A6 が他社の代わりに MediaTech MTK8127A Soc を使用するのはなぜですか?
答え:MediaTech Company は、世界でトップの Soc テクノロジーソリューション企業の 1 つで、Soc チップをベー スにした製品開発に十分な自信を持っています。他の理由は以前 ATOTO M4 も MTK8127A を使用しています。私 たちが挑戦的な目標を達成するのを助けることができます。

テキストはいかにも自動翻訳しましたという感じですね。また回答が質問に直接答えていないのでわかりにくいですが、次のFAQとあわせて読んでください。なおMedia Tech社は台湾のチップメーカーで、格安スマホのSoCを製作していることで有名ですね。

メディアテックについて
メディアテックは、年間15億台以上のデバイスを提供する、世界で4番目のグローバルファブレス半導体メーカーです。
スマートテレビや音声アシスタントデバイス(VAD)、Androidタブレット、フィーチャーフォン、光学プレーヤー、ブルーレイ プレーヤー、DVDプレーヤー向けのチップセット技術で市場をリードし、携帯電話の分野では業界第2位です。
https://www.mediatek.jp/about/mediatek

続いてSoCチップとメモリについて説明されています。

質問:ATOTO が、他の Android カーステレオブランドが既に使用している高性能 Soc チップ、または大きな内部 メモリを使用しないのはなぜですか?

答え:現在、Android カーステレオに適用されている Octa-Core チップの大半は、28nm プロセス技術(PX5 Soc チ ップなど)を使用している小規模チップ企業(RK、Allwinner など)のものです。また、Soc チップ自体は、Bluetooth テザリングインターネット、超ボリュームマイクロ SD 読み取り、より多くの USB インターフェイス、デュアル バンド Wi-Fi などのカスタマイズされた要件を満たすことが困難です。致命的な欠点は、Bluetooth IC を Soc チップに内蔵していないことですサードパーティの Bluetooth OBD 診断ツール、Bluetooth TPMS(タイヤ空気圧監視シ ステム)、Bluetooth レーダー検出器、Bluetooth ゲームパッドなど、多くの Bluetooth デバイスとの厳しい Bluetooth 互換性の問題があります。さらに、以前の 28 のプロセス技術のおかげで、生成された Octa-Core チップは、特にインダッシュカーステレオ に適用された場合、大きな問題/チャレンジになります。暑い天候では、車内温度がかなり高くなることがあり ます。極端な状況で最大 60℃〜70℃(140°F〜158°F)に達することがあります。

ポイントはPX5系のチップにははBluetooth系に問題があること、高温では熱暴走のリスクがあることが指摘されています。PX5系は筆者も利用しているXtrons TB706などで使われているAndroidカーナビで一般的なSoCです。最近は8コアの製品が主流です。それに対してMedia Tech社のチップは4コアでも優秀で安定しているといいたいのですね。
またメモリについて次のように説明されています。
スマートフォンやタブレットのみが、ユーザーの過酷な操作(連続操作時間、3D ゲームのような大きな Android アプリケーションの再生など)に直面する必要があります。 Android カーステレオの場合、ドライバが使用するほとんどのアプリケーションは、ATOTO エンジニアが同時に 1 つの A6 にインストールしてテストしています。ATOTO Standard バージョン(MTK8127 Quad Core 1.5)を使用しても、GHZ 1GB + 16GB)。 テスト中に背景を実行していたこれらのアプリは次のとおりです。 1.ローカルアプリ:ブルートゥースミュージック&ハンズフリー(再生)、DVR Cam アプリ(録音)、OBD2 トル クアプリ(OBD データ同期)。 2.サードパーティアプリ:Google 音声アプリ、Google Play ミュージック、Google マップ。ほとんどのユーザーは、バックグラウンドで非常に多くのアプリを実行する必要はないと考えています。
こちらもわかりにくい文章ですが、要はスマホのように使わないのでメモリはそれほど必要ない。1Gでもそれなりに動くよということみたいですね。
もうひとつ興味深い回答があります。Androidのバージョンについて。
質問:ATOTO は他の Android カーステレオブランドが既に使用している Android バージョンを使用していないの はなぜですか?
答え:Android 6.0 と Android 7.0 / 8.0 の比較を行い、運転中の操作環境下での使用にはそれほど重大な違いはあり ませんでした。 https://en.wikipedia.org/wiki/Android_Nougat https://en.wikipedia.org/wiki/Android_Oreo Android 8.0(Android Oreo)には picture-in-picture という機能がありますが、ATOTO のエンジニアはスマートフォンでこの機能を体験しており、車で操作する上で重大なリスク問題があることを発見しました。後部座席の子供のために、運転中のナビゲーションマップを見てください。この特殊機能を開くかオフにするためのクイックセ ットはありません。これを3〜5ステップで手動で有効/無効にする必要があります。ビデオウィジェットが一番上に表示されるため、ドライバは完全なナビゲーション情報を確認できません画面上の位置を表示する際にナビ ゲーションアプリとインテリジェントに調整することはありません! 安全で簡単な操作のためにカスタマイズされている場合にのみ、Androidカーステレオには実用的です!

まぁたしかにAndroid6.0と8.0にさほどの違いはなく、PIPは危ないですよね。この指摘に対しては同意します。ただ最新OSにしたいというのがガジェットギークの性根なので8.0にしたほうが売れるとは思いますが・・・。

筆者自身Media Techのチップを搭載したAndroidナビを使用していないのでなんとも言えないのですが、AndroidスマホのMeda Techチップ搭載機を使って見た限りでは、そこまで高性能ではなく、さすがにメモリ1Gは動作はいろいろと動作的に問題が出てくると思います

Amazonの商品は1Gだけでなく、少々高くなりますがメモリ2G版も選択できるので、買うならそちらをおすすめします。

今回紹介したFAQで最も参考になったのはPX5系のチップに問題があることでした。とはいえ、筆者のPX5系Xtronsナビは、もう半年近く使っており、今年の酷暑でも今のところ耐えています。駐車場が屋内というのもありますが・・。しかしそのうち逝かれてしまうのかもしれませんねぇ。参考になりました。ありがとうございます。

Marlowe

こういう正直なFAQを掲載するところに企業姿勢として潔いものを感じるな。高感度がアップだ。日本のメーカーでは決してないだろう。
筆者所有のXtrons TB706のレビューについては下記から↓↓↓。

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