ゲーミングスマホ最高峰!ROG Phone最新シリーズが登場
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
今回は2021年5月に発売されたROG Phone 5をASUS社よりお借りすることができたのでレビューをお届けします。
ROG Phoneはゲームに特化した性能を持つ高級スマホ。3代目のROG Phone 3の次は4と思われましたが中国では4は忌数ということで一つ飛ばして5になりました。
12GBモデルが99,800円、16GBモデルが114,800円、18GBのUltimateモデルは149,800円という高価格帯での販売となっており、性能もそれに見合うハイスペックになっています。
メーカーがうたうセールスポイントは次のとおりです。
- クラス最高のディスプレイ。リフレッシュレート144Hz、タッチサンプリングレート300Hz で、一瞬のタッチが生死をわけるゲームにおいて、正確に反応し、思いのままに操作可能
- より長くプレイ。より速くチャージ。6,000mAhという超大容量バッテリー搭載。さらに最大65Wの急速充電に対応しており、52分で満充電可能。
- Snapdragon 888+12/16GBDDR5メモリ+UFS3.1ストレージでヌルサク操作。
- 側面に超音波式タッチセンサーAirTriggerを搭載。
スペック比較|Blackshark 4とどちらを買うべきか?
ゲーミングスマホはZTE社のRedMagicやLenovo社のLegionなどもありますが、日本では公式発売されていませんので、ここではXiaomi系列のBlackshark 4とスペックを比較してみました。なおBlacksharkはSnapdragon 888を搭載している4 Proもありますが、日本では未発売です。
項目 | ROG Phone 5 | BlackShark 4 |
---|---|---|
重さ | 239g | 210g |
厚さ | 77 × 173 × 9.9 mm | 76.3 × 163.8 × 10.3mm |
防水性能 | ? | IPX2 |
画面サイズ | 6.78インチ | 6.67インチ |
解像度 | 2,448×1,080 px | 2400×1080 px |
画面種別 | AMOLED | AMOLED |
最大リフレッシュレート | 144 Hz | 144 Hz |
最大タッチサンプリングレート | 300 Hz | 720Hz |
最大画面輝度 | ? | 1300nit |
指紋認証 | 画面内 | 側面ボタン |
SoC | Snapdragon 888 | Snapdragon 870 |
メモリ | 12GB/16GB LPDDR5 |
8GB LPDDR5 |
ストレージ | 128 GB UFS 3.1 |
128 GB UFS 3.1 |
標準カメラ |
Sony IMX686 64M |
Sony IMX582 48M |
広角カメラ | 13 M | Sony IMX355 8 M |
望遠カメラ | ✖️ | ✖️ |
マクロカメラ | 5 M | 5 M |
セルフィーカメラ | Samsung S5K2X7 24 M |
Samsung S5K3T2 20 M |
バッテリー容量 | 6000 mAh | 4500 mAh |
急速充電 | 65W | 最大120W |
サウンド | デュアルフロントスピーカー内蔵/クアッドマイク内蔵 | デュアルステレオスピーカー |
Wi-fi | Wi-fi6 | Wi-fi 6 |
Antutuスコア | 800,000 | 700,000 |
価格 | 9,3500円〜 | 59,800円 |
価格が1.5倍以上開いていることからわかるように、ROG Phone 5のほうが性能が上です。ROG Phoneはすべて最高性能で、そこまで必要か?というくらいハイスペックになっています。それに対して、Blackshark 4はやや性能を落としてコスパを重視したモデルといえるでしょう。
SoCがSD888か870かというのがポイントですが、普通のゲームをするにぶんにはそこまで処理速度に差がでないと思います。Antutuスコアで700,000を超えていればほとんどのゲームはサクサクです。3Dゲームでフレームレートを60FPSに上げたりすると差が感じられる程度だと思います。
バッテリー容量にも大きな違いがあり、それに比例して重量も大きく異なりますので、ここは注意しておきたいポイントですね。ROG Phoneは239gもあり片手持ちには辛い端末です。
ROG Phone 5を実機レビュー
今回は16Gのホワイトをお借りしました。約10日ほど使用してのレビューです。
パッケージ
高級感のある化粧箱です。蓋の裏にはアメコミ調のイラスト。AKIRAって…大友克洋のやつじゃないです。
※画像を取り忘れたのですが、付属アプリでこの画像を読み込むとAR動画を楽しむことができます。
付属品一式です。マニュアルの下に隠れていますが、ステッカーも付属しています。下に写っているゴムは端子保護用のゴムの予備です。気配りがしっかり。
ボティ
今回はホワイトをお借りしました。デザインはややサイバー感を控えめにして、普段遣いにも馴染むデザインになっています。背面はガラス仕上げ。ROGのロゴはLEDランプで赤く光ります。※貸出機につき管理ラベルが貼ってあります。
Samsungの有機ELディスプレイ。発色は標準的。
右サイド。中央に電源と音量。上下に超音波で反応するAirTriggerボタンが配置されています。
左サイド。中央にもUSB-Cコネクタがあり、横使いのときに充電しやすくなっています。青の部分はSIMトレイ。
カメラユニットは横に三連。トップにはマイク穴のみ。
ボトムにはUSB-Cコネクタとオーディオジャックがあります。ROG Phone 3のときにオーディオジャックを廃止したのですが、批判が多かったようで復活しました。
保護ケース
プラスチック製のハードケースが付属しています。カメラユニットの他にも穴がいろいろと空いていてちょっと持ちづらいです・・・。
付属の保護ケースを装着してみました。AirTriggerと干渉しないようにサイドが空いています。
背面。穴が空いているのは放熱性を高めるため??
SIMトレイは表裏にそれぞれ1つずつ入れるタイプ。SIMピンのデザインがROGテイストです。
充電器とケーブル
充電器。写真に写ってませんが、Type-Cコネクターです。65W対応ということでやや大ぶり。出先でも使用することがあるなら予備充電器もオススメ⬇。
Type C to Cのケーブルです。ナイロン編み込みで耐久性に気をつかっていますね。
なお保護フィルムが付属していないので、別途購入をお忘れなく。
ROG Phone 5のパフォーマンスをチェック
OS
見た目は派手ですが、さほどクセのないUIになっています。Androidに慣れている方はスッと入っていけます。いくつかゲームがプレインストールされているのが残念…ですが、さほどストレージは消費していません。
クイックメニューからゲーム対応Xモードへすぐに切り替えられます。
黒い砂漠などコラボテーマが用意されています。
リフレッシュレートは120Hzと144Hzで選択することができます。
ROG Phone ならではの機能として、両サイドを力を込めて握ることで特定の動作ボタンとして機能します。デフォルトでXモードに切り替わります。
ゲームプレイ中に気になるのがWi-Fiの接続状況。5Gと2.4G両方の接続状況が確認できる仕様になっています。
ベンチマーク
AntutuおよびGeekbench 5でともにトップクラスの数値を叩き出しています。さすがゲーミングフォン!
Antutuストレージテスト。60,000点台のハイスコア。
ベンチマークの比較は次の記事をご参考下さい。
【2022年1月最新】Antutu Benchmark ベンチマークをメーカー別にグラフ化!SoC別、インストール方法も 【2022年5月最新】Geekbench 5ベンチマークランキング|SoCやメーカー別にグラフ化|スマホ性能評価ROG Phone 5のゲーム性能をチェック
まず一番最初に感動したのが、デュアルスピーカーの性能です。これまで使用したスマホの中で最も音質が良いです。音ゲーなどを楽しむ場合はヘッドホンをしなくても大丈夫ですね。セリフが多めのゲームでもヘッドホンしなくて良いのは嬉しいです。
まずゲームモード。ディスプレイやタップ、パフォーマンスについて細かく設定ができます。これは普通のスマホにはない機能ですね。
AirTriggerの設定。感度も調整できます。ある程度連射できますが、高速連射は難しいです。高速連射が必要な場合は外付けコントローラーがオススメ。
原神
人気RPGゲーム「原神」を最高レベル(フレームレート60fps)でプレイしてみました。事前にアプリから警告されるように、かなり発熱します。
画像では54℃まで上がっています。アチアチで持ってられないくらいですね。標準の設定でプレイすればここまで発熱しないですが、60fpsでプレイしたい方は外付けファンが必要だと思います。
PUBG
ご存知人気バトルロワイヤルゲームPUBG。FHD+フレームレートウルトラでまったく問題なく動作します。発熱は気にならない程度です。
クラッシュ・ロワイヤル
対戦型ゲーム。カードを出すスピードが問われますが、問題なく反応します。
今回は使用していないですが、アクセサリーが充実しているのもROGの特徴。本格的にゲームを楽しむならクーラーとゲームパッドを装着したほうがいいですね。ただ重量が…。
ROG Phone 5のカメラ性能をチェック
ゲーミングフォンなのですが、カメラ性能も6400万画素のSony IMX686センサーを搭載しており、かなりきれいな写真が撮影できます。
屋外では自然な色味で、クリアな画像が得られます。レベルはかなり高いですね。
室内物撮り
ちょっとアンダー目ですが、自然な色味で鮮明な画像が得られます。
カメラ性能はこれまでZenfoneで積み上げてきた実績がありますので、確実なクオリティがあると感じました。
ROG Phone 5レビューまとめ
以上、レビューしてきた内容を総括してみます。
- 申し分ない処理速度。
- 美しい有機ELディスプレイ
- 素晴らしい音質のデュアルスピーカー
- ゲーミングフォンなのに高級機種並みのカメラ性能
- 65W急速充電と長持ちするバッテリーは快適
- Snapdragon 888は3Dゲームをやるとそれなりに発熱。ヘビーに使うなら外付けファンがほしい。
- 239gは片手持ちではつらい重さ。電車でゲームするときに困る
- 競合機種に比べて高価。
デザイン
これまでのサイバー感が強いデザインは鳴りを潜め、ややおとなしめのデザインになっています。これで普通に持ち歩いていても気にならないですし、ゲームオタクと指を差されることもないでしょう。
携帯性
バッテリーを6,000mAhも積んでいるので、とても重いです。両手持ちでないとかなり疲れてしまいます。片手持ちの縦画面で遊ぶゲームだとちょっと重さが気になります。これは本当に痛し痒しです。
あとはやはり激重ゲームを遊ぶとかなり背面が発熱します。汗が気になる方はやはり別売のファンは必須だと思います。
レスポンス
快適です。Snapdragon 888+LPDDR 5+UFS3.1の最高レベル構成なのですべての操作がサクサク。画面内指紋認証も爆速。144Hzのリフレッシュレートも心地よいです。
画面表示
リフレッシュレート144Hz+タッチサンプリングレート300Hz対応でゲームのみならず、SNS閲覧に効果発揮。高速ゲームも快適に遊ぶことができます。欲を言えば、この価格帯なら解像度がQHDでも良かったのでは。
バッテリー
65Wの有線急速チャージと6,000mAhのバッテリー持ちは強力。ヘビーなゲームで発熱しても、急速充電ですぐにリカバリーできるのは嬉しい。バッテリーコントロールも優秀。
カメラ
本体の価格が高いだけあって、カメラも高級品を搭載しています。SONY IMX 686にZenfone で積み上げてきた経験がありますので、ゲーミングスマホとは思えないほどキレイな写真が撮影ができます。日常使いでも活躍するでしょう。
ROG Phone 5
総評
現状最高峰のゲーミングスマホ。勝ちたいならコイツ。