
ガジェット探偵事務所へようこそ。スマホのベンチマークソフトとして知られるAntutuのスコアをグラフ化してみたぞ。

このグラフどんなときに役立つのですか?

スマホの購入を検討するときに、だいたいどのくらいの性能があるのか比較するときに便利だ。
もくじ
世界的な性能評価指標であるAntutuベンチマーク
Antutu。アントゥトゥ(アンツツ)と呼びます。ちなみに中国語では安兔兔と書きます。中国北京の会社が開発したベンチマーク(性能評価)ソフトで、スマホやタブレットなどの標準的な指標として世界的に有名です。
少しスマホに詳しい方はこのAntutuスコアを基準に「ショボい」とか「スゲー」とかいってますよね。
まだ使用したこと無い方は下記よりダウンロードできます。自分の端末がどの程度のスコアか計測してみてください。計測したあとは削除してもOKです。
(補記)Antutu社の関連会社がGoogleの規定に違反したことに連座して、AntutuベンチマークアプリがGoogle Playから追放されており、上記リンクからはダウンロードできません。下記リンクからどうぞ(野良アプリ扱いですが・・・警告が出ますが無視してください)。
このAntutuで計測したスコアを比較してスマホを選ぶときに、他の機種ってどれくらいかなぁと調べようと思っても、なかなかまとまったサイトがありません。
本家のウェブサイトに月ごとのTOP50ランキングが掲載されていますが、上位の機種だけで、ミドルクラス以下はどうなっているのかすぐにはわかりません。
そこで筆者が個人的に調べたいXiaomiやHuaweiなどの中華スマホメーカーの製品についてAntutuベンチマークスコアをグラフ化してみました。
Antutuスコアは総合点のみ注目されがちですが、次の値から構成されています。それぞれの値にも注目してみてください。
- 演算能力を示す「CPU」値
- グラフィック能力を示す「GPU(3D)」値
- 操作性能を示す「UX」値
- メモリー性能を示す「MEM」値
If you hover over the bar in the graph (click), numerical values will be displayed. Click on the top label to display the unlabeled graph.
HuaweiスマホのAntutuランキング
トランプに睨まれて世界的に有名になった中国通信機器メーカーの巨人。本社は中国深セン市。スマホ世界シェア2位。HONORをサブブランドとして展開。日本進出済み。

XiaomiスマホのAntutuランキング
低価格高品質で急激に成長したメーカー。本社は中国北京。スマホ世界シェア4位。日本未進出。Redmiをサブブランドとして展開。筆者愛用中。

OPPOスマホのAntutuランキング
電子機器メーカーBBKグループの一員。本社は中国広東省東莞市。OPPPはスマホ世界シェア5位。近年、日本にも進出してきました。OnePlusはOPPOから分離独立した高級ブランドで同じ工場で作られていますので一緒に扱っています。realmeはOPPOのサブブランドで主にインド市場を狙ったコスパモデルです。

VIVOスマホのAntutuランキング
電子機器メーカーBBKグループの一員。日本未進出。

AntutuランキングTOP110
- Antutuのバージョンは8です。
- 基本的にAntutuウェブサイトに掲載の数値を用いています。掲載されていない機種は筆者がウェブ検索で調べたものです。
- 計測値にはばらつきがあります。搭載メモリでも若干の違いが発生しますし、ハードが同じでもOSのバージョンやアプリの起動状態で数値が変化します。あくまで目安として捉えてください。

こうして比べてみると総合点が上位にランキングするものは下位の機種に比べてGPU性能が大幅に違うことがわかるな。

CPU性能は総合スコアの違いに比べて、そこまでの開きがないこともわかりますね。
Antutuベンチマークスコアの目安
おおよそ下記の表のようにランク別に捉えると理解しやすいと思います。
ハイエンド SD855,855+,865 高負荷ゲームもサクサク。神スマホ | 300,000点以上 |
ミッドハイ SD710, 730 何でも快適にこなせます。ゲームもスムーズ。 | 200,000〜300,000 |
ミドル SD660, 670 一般的にな使い方であれば十分な性能 | 140,000〜200,000 |
ミッドロー SD625, 630 ウェブ閲覧や簡単なゲームであれば十分 | 100,000〜140,000 |
エントリー SD450 電話やメール、ウェブ閲覧であれば十分 | 100,000以下 |
(参考)Antutu V8の変更点
Vulkan APIを搭載。より正確にGPUの測定が可能に!
最新のグラフィックAPI Vulkanに対応したことが大きな違いです。「海岸線」と「兵馬俑」のシーンがVulkanに対応したグラフィックです。ただしAndroid側でVulkanに対応している必要があり、Android 7.0以下で対応していない場合は、これらのグラフィックテストはスキップされます(最終成績には計上されません)。
またGPUがVulkanをサポートしていても、6GB以上のメモリまたは2GBを超える実行メモリを持つスマホのみが「兵馬俑」シーンを実行できます。
Vulkan(ヴァルカン)は、クロノス・グループ(英: Khronos Group)が策定している、オープンスタンダード・ロイヤリティフリー・クロスプラットフォームなリアルタイム3次元コンピュータグラフィックス・コンピュートAPIである。グラフィックスハードウェア層に近いローレベル (low level) な制御を目的としており、これによりオーバーヘッドを低減し、ハードウェア限界性能を引き出すことが可能となる。VulkanはアップルのMetalやマイクロソフトのDirect3D 12といった先発のローレベルAPIと競合するが、プラットフォーム独自の固有仕様ではなく、様々なデバイスやオペレーティングシステムをターゲットにできることが特徴である。(Wikipediaより)


Vulkanテストシナリオとして新しく追加された「Terracotta Warrior(兵馬俑)」
UXテストは高リフレッシュレート画面にも対応
過去2年間のスマートフォン構成の変更と将来の開発動向を分析した結果、V8バージョンではより大容量で高速なメモリとストレージの評価の割合を増やしたとのこと。
UXテストでは最近流行している高リフレッシュレート画面のサポートが追加されました。高リフレッシュレートモードでは、スコアに好影響があります。
その他の変更点については次の通り。
- CPUテスト:テストアルゴリズムのアップグレード、新しいArmプラットフォームの大、中、小コアアーキテクチャのサポートの最適化、および圧力分布の調整。
- MEMテスト:MEMORYシーンがすべて更新され、ベンダーのシステム最適化を検証しながら、ハードウェアの直接I / Oパフォーマンスを検査します。

参考になっただろうか。その他にこういうグラフを作って欲しい、あるいはこの機種を追加してほしいなどあればコメントに記入してくれ(ただしV8データがあるもののみ)。

データの提供もお待ちしています。
歴代のxiaomi端末年表とか見て見たいですw
コメントありがとうございます!Xiaomi年表とは壮大な…。了解です。とりあえず、Xiaomi端末の量をぼちぼち増やしていきます。