【Xiaomi】Mi8でGoogle カメラを使ってみたら夜景が凄かった

マーロウ

ガジェット探偵局へようこそ。巷で話題のGoogleカメラを無理やりXiaomi Mi8に入れて使ってみたので調査報告するぞ。

Pixel3の登場で話題のGoogleカメラ。夜景モード(Night Sight)が評判ですね。しかしながらせっかくの面白アプリなのにGoogleのスマホ、つまりPixelまたはNexus専用になっています。ところがそれを改造して他のAndroid端末でも動くようにしてくれている偉い方々がXDAにいらっしゃいます。早速、インストールして遊んでみましたのでレポートします。

Googleカメラの特徴とは?

Google Playには次のように書かれています。

HDR+ – HDR+ を使用して、光が弱い場所や逆光の場所でも鮮明な写真を撮影できます。

動画の手振れ補正 – 手持ち撮影でも、滑らかな動画を撮影できます。

Smartburst – シャッター ボタンを押し続けて自動的に写真を連続撮影し、アニメーション GIF を作成できます。

 360° パノラマ写真 – 臨場感あふれる全天球写真を作成できます。

レンズぼかし – 接写時に背景を綺麗にぼかすことができます(ピンぼけ効果)。

スロー モーション – 対応する端末で最高 240 fps までのスロー モーション動画を撮影できます。

これらの中の機能でも最も話題なのがHDR+をさらに進化させた夜景モード撮影の機能です。HDR機能は最近のスマホならどれもついていますが、Googleのはかなり先端的らしいのです。

いかに先端的なのかは下記の記事がわかりやすくオススメです。

Googleの新スマートフォンPixel 3の「夜景モード」が問いかけるもの(あるいはAIとはなんなのかという実感について)|Takahiro Bessho|note

たまにはカメラのレビューなんていう、フォトグラファーっぽいこともしてみますね。といっても、普段はカメラの記事を書くときって、大体日本のカメラ会社が作ったボディやレンズに関する記事を書くことが多いのですが、今回は話題のスマホPixel …

Googleの公式の解説もまぁまぁわかりやすいです。

Google Pixel の夜景モードで暗い場所を明るく撮影

Google Pixel のカメラは、最高の瞬間を簡単に捉えることができます。HDR+、ポートレートモード、トップショット、超解像ズームなどの機能を搭載し、コンピュテーショナルフォトグラフィや機械学習の利用により、シャッターボタンを押すだけで美しく、クリエティブで、 プロフェッショナル な写真を撮影できます。 カメラに収めたい最高の瞬間が常に明るく照らされているとは限りません。そこで …

こちらの記事は翻訳ですが参考になります。

Google Pixel 3が突破したデジタルカメラの5つの限界(1/2)

・Pixel 3の搭載カメラの5つの新機能についてのレビュー ・デジタル一眼レフカメラに迫る性能を持つ超解像度Super Res Zoom機能 ・15枚の連続写真から画素情報を補完する真の生データであるComputational Raw 以下、www.dpreview.comより「5 ways Google Pixel 3 camera pushes the boundaries of …

簡単にまとめると「露出の異なる画像を瞬時に複数枚撮影して、一定の量の光を捉え(5秒間の露出相当)一枚の写真として合成する」という恐ろしい技術です。

レンズの明るさ(f値)だとかそういう話ではなくて、明るさを得るために画像を合成するという作業をAI技術で瞬時にやってのけるわけです。つまりハードの力ではなくソフトの力で明るさを得るというものすごい発想ですね。

もしこの技術が一眼ミラーレスに搭載されたら、これから先のカメラの世界はまったく違う方向性になってしまいます。日本のレンズメーカー!ピンチですよ。

(補足)自動多重合成技術自体は2012年からSonyが先駆けて一眼デジカメに採用しているそうです。

Googleカメラを無理やりインストール

余談はこのくらいにして、アプリをインストールしていきましょう。前述の通り、Google Playからダウンロードしようとしてもこの端末にはインストールできませんとなってしまいます。

そこでXDAのサイトからXiaomi用にカスタマイズされたAPKファイルをダウンロードします。まず下記のページを御覧ください。

(XDA)Google Camera ports work without root on the Poco F1, Mi 8, and Mix 2S

XDAの解説によれば、Googleカメラを動かすにはCamera2 APIというモジュールが必要なのですが、Xiaomiの端末には入っていません。これを動かすにはroot化しないといけないのですが、Qualcomm Snapdragon 710 と Qualcomm Snapdragon 845を搭載したPoco F1, Xiaomi Mi 8 シリーズ, and Xiaomi Mi Mix 2SではデフォルトでCamera2 API がサポートされているのでroot化不要だそうです。

それでもってPocoとMi8についてはB-S-Gさんが専用apkをつくってくれています。ただし最新版はAndroid 9 (Pie)でしか動かないそうです。公式安定版はまだAndroid 8なので、ベータ版あるいはカスタムロムをいれてAndroid 9にしないといけません…。

apkファイルは下記よりDLください。

B-S-G Google Camera port – Pixel 3

筆者もAndroid 9にしてみましたので下記記事もご参考ください。

機能するのは次のとおりです。スローモーションにやや問題があるようですが使わないですよね。あとバースト撮影もできないようです。

Night Sight(夜景モード)
Super Res Zoom
ZSL HDR+
HDR+ Enhanced
Portrait on front & back camera
Video recording upto 4K 30FPS
Photosphere, Panorama
Slow motion 240 FPS (1080p)

バグあり:
Slow Motion quality
Video Focus (Use ‘Open camera’ app for now)
EIS on custom ROMS. 

ちなみにAndroid 8でも機能は制限されますが使えるみたいなのでXDAのページを読んでください。

操作画面と設定

メインの操作画面。左右のフリックでモード変更です。上のスライダーはズーム。

その他を押すと夜景モードやGoogleレンズが現れます。夜景モードはフリックで変更にしてほしいですね。

その他の「設定」から細かな設定ができます。

こんな写真が撮れました

標準モードでの撮影
夜景モードでの撮影

写真を縮小するとわかりにくくなってしましましたが、夜景モードの方がやや明るめに撮れています。

通常のフラッシュ撮影
夜景モード

夜景モードは昼間に近いくらい明るくなっています。


※ちょっと撮影例が少ないですね。いい写真が撮れたらアップします。それまでは下記のTwitterハッシュタグGoogleフォトのアルバムでわかりやすいのがご覧になれると思います。

#nightsight lang:ja – Twitter検索

Google フォトの共有アルバム

その他、話題のGoogleレンズも使えます。(レンズはGoogleカメラを入れなくても使えますが…。)レンズの話題はまた別記事で取り上げたいと思います。

MEMO
Android9では標準のXiaomiカメラアプリにも夜景モードが搭載されました。こちらとの違いも追って紹介したいと思います。

マーロウ

いやいや。まさかのGoogleカメラがMi8で使えるようになるとは…。Androidの面白いのはこういうカスタマイズだな。遊び倒してみるか!