ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
近年、ハイエンドのスマホにおいてリフレッシュレートの高速化が進んでいます。つい2, 3年前までは60Hzが標準だったのに、90Hz、120Hz、さらには144Hzを誇る機種まで現れました。
各スマホメーカーにとってはハイエンド機種の差別化を図る目的があったと思われますが、この最新技術は果たして、スマホを購入するときに検討すべき要素なのでしょうか?
リフレッシュレート高速化のメリットとデメリットも踏まえて、詳しく解説していきたいた思います。
リフレッシュレートとは何ですか?
スマホのディスプレイはプロセッサからの命令に基づき、画素に色情報を表示しますが、これはランダムに変更しているわけではなく「リフレッシュレート」と呼ばれる間隔で、一定時間ごとに更新しています。
この間隔はヘルツ(Hz)で表現され、1秒ごと何回更新するかでカウントします。つまり60Hzであれば1秒あたり60回更新され、90Hzは1秒あたり90回、120Hzは1秒あたり120回更新されます。
したがって、120Hzのディスプレイは標準的なスマホの60Hzのパネルの2倍の速さで更新されることになります。とはいってもその切替時間はとてつもなく速く、60Hzの場合で16.6ミリ秒、90Hzの場合は11.1ミリ秒、120Hzのレートの場合はわずか8.3ミリ秒です。
こんな違いが人間の目にわかるのか?という疑問が生じますが、怖いもので慣れるとわかってしまいます。こちらのリンク先の画像をみてもらうとその違いが一目瞭然です。⬇
つまりディスプレイで残像が残ったり、高速スクロール時に見づらくなる最大の原因はこのリフレッシュレートだといえます。
またリフレッシュレートが高いほど、動画(映像)はよりなめらかに見えるといえます。特に動きが激しいサッカーなどのスポーツを見るときに感じることができます。
バッテリーを気にしなくて良いデスクトップPCでは、240Hz, 360Hzなどの超高速レートのディスプレイもあるぞ。
リフレッシュレートを高くするメリットとデメリット
メリット
リフレッシュレートが高いと、画面を高速移動させたときのヌルヌル感が半端ないです。もっともわかりやすいのは、SNSアプリで高速で上にスワイプしたときに感じることができるでしょう。
60Hzだと文字を追いかけていくことができませんが、90Hzになるとある程度追いかけていくことができますし、画像も途切れません。
筆者の実感でいうと、いちどこのスムーズなヌルヌル感を味わってしまうとなかなか元には戻れないです。目がもう慣れてしまって、低レートだと目が負担を感じるようになります。
また映像やゲームなどの高速コンテンツを楽しむ場合には、より恩恵をうけることができます。とくにシューティングやレース系のゲームでは、「敵をハッキリと目で追える」「目が疲れない」という特徴があるので、より有利になるといえるでしょう。
デメリット
もっとも注意すべき点は、リフレッシュレートが高くなるほど、電池消耗が激しくなることです。
60Hz→90Hzモードに変更すると、単純に1.5倍に速くへるわけではないですが、明らかに減りは速くなります。
もし以前に比べてバッテリー減りが速いと感じたならリフレッシュレートの設定を確認してみるのも一つの手だと思います。
このような電池消耗を避けるために、開発されているのが、LTPOパネルを用いたアダプティブリフレッシュレートです。1Hzから最大Hzまでコンテンツに応じて動的に可変することができるため、電池消耗を少なく(つまり省電力)することができます。
まとめ|リフレッシュレートの高さは必要か?
リフレッシュレートが高いと、「ヌルヌル動いて気持ちよく」「ゲームに有利」というのおわかりいただけたかと思いますが、一般ユーザーにとっては「ぜいたく機能」であるともいえるでしょう。
とはいえ最近ではハイエンドでなくミドルクラスでも90Hzディスプレイを採用するメーカーも増えていますので、90Hz程度であればもう贅沢ではないかもしれません。
ただ120Hzや144Hzといった高速化については、PCと異なり、バッテリー問題があるのでアダプティブリフレッシュレート技術の普及をまってからの方が、じゅうぶん楽しめると思います。
もし、いますぐ最新の高速リフレッシュレートを楽しみたいのであれば、次の機種があります。
Samsung GalaxyS21–120Hz
OnePlus 9 Pro–120Hz
Asus Rog Phone 5 –144Hz
Xiaomi Mi 11 –120Hz
Google Pixel 5 –90Hz
なかでもOnePlus 9 ProはLTPOを採用しているので、オススメです!
最後まで読んでくれてありがとう。参考になればうれしいぞ。