ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
今回はガジェットとほとんど関係ない記事ですけれども、ブログなんで許してください(笑
最近はネオアコやギターポップって言葉を聞くことが少なくなりました。渋谷系という言葉も死語ですし、フリッパーズ・ギターを知らない世代も増えてるんじゃないかと思い、ネオアコ初心者向けにマイベストをリストアップしてみました。
「ネオアコ」ってカテゴリーは世界的には無く、日本で勝手に付けた呼称で、ギターポップだとかUKポップだとか、ただ単にニューウェーブだとかいろいろ意見がありますけど、響きが良いので、もうネオアコでいいんじゃないかと勝手に思ってます。
個人的には80年代UKの青春系ポップスという感じです。アコースティックギター使って無くてもネオアコでいいと思います。
アズテック・カメラは1980年にスコットランドでヴォーカル&ギターであるロディ・フレイムを中心に結成。本作がファースト・アルバムで、ロディ弱冠18歳の作品。これを聞いてネオアコ沼にはまった人も多いでしょう。
すべて名曲ですが、特徴的な曲をあげるとすれば、1. Obliviousは間奏におけるロディのアコギ独演が見もの!2. The Boy Wonders、3. Walk out to Winterはこのアルバムを象徴する名曲。6. Pillar to Postのイントロは有名!これぞネオアコ!って感じです。あらためて聞き直すと録音が良いです。
若さ爆発系のバンドはどうしてもファーストアルバムが最高傑作になりがちだな。アズカメはその後の作品も悪くないが、これを超えることはできなかった。
愛称トラキャン。「ゴミ箱シナトラ」というふざけたバンド名は、本人たちも後悔しているそうですが、ポップスのトレンドが去った1990年に遅れてやってきたスコットランド出身のバンドです。
本作はネオアコファンにとって評価の分かれるところで、1. Obscurity Knocksだけが名曲であとは大した曲は無いという人もいますが、ワタシは最高傑作ですべて名曲と思っています。本当に奇跡の一枚で、なぜこんなアルバムができたのか、このバンドの後の変遷を考えると意味不明です(笑)。最高におすすめなのでぜひ聞いて下さい!涙が出ます。
トラキャンは2作目からネオアコ路線を捨てたが、今も活動を続けていて、最近の作風も大好きだ。おすすめはライブアルバム「Fez」。
リバプールのバンド。リーダーのマイケル・ヘッドは今でもShackで活動をつづけています。1984年のデビュー作。ジャケはロックぽいですが、優しくメロディアスな曲作りです。
アコースティックギターに加えて、ストリングスやブラスを多用するという本格志向。バート・バカラックの影響を受けたと言われるので、その系統が好きな方にもおすすめ。
12.から15.がボーナストラックなのですが、これらが名曲で、この4曲が無いと盛り上がりに欠け、かなり評価が下がるアルバムです(笑)。とりわけ15. Thank Youは大作志向の神曲で、これを聞いてこのアルバムが終わるって感じです。
セカンドのFrom Across The Kitchen Tableも名盤だ!
エドウィン・コリンズ率いるスコットランド出身バンド。フリッパーズ・ギターがリスペクトしてるってことで有名ですね。
爽やかでないヨレヨレの声で、アコースティック要素は少ないのに、ネオアコの名盤と評されているのはやはり、ポップなメロディが青春キラキラだからでしょう(ギターポップの方がしっくり来ますね)。ネオアコにありがちなひねくれた歌詞では無く、キラキラなところも高評価。
1. Falling and Laughingが人気曲ですが、フリッパーズ・ギターがアルバムタイトルにも使った10.Three Cheers for Our Sideが好みです。その他6. L.O.V.E. Loveや12. Felicityもいいです。
エドウィンのヨレヨレ&ユルユルな声が好みの分かれるところかもな(ワタシは好きだが)。メロディは完璧なので、歌声がカワイイ女性がカバーすれば今でもヒットするんじゃないか(13. In a Nutshellとか)。フリッパーズ・ギターもそんな気持ちだったと思うぞ?
Careはポール・シンプソンとイアン・ブロウディーが結成したデュオバンド。リバプール出身のイアン・ブロウディーはその後、The Lightning Seedsというバンドで成功したので知名度があります。
このアルバムは何と言ってもヒット曲4. Flaming Swordが収録されていることですね。ネオアコらしい神曲です!その他1.Diamonds And Emeraldsと4.Chandeliersも佳曲です。ただアルバムとしてはやや盛り上がりに欠けるところもあります。
イアンの優しい歌声が気に入ったならThe Lightning Seedsもおすすめ。Flaming Swordだけ聞きたいならオムニバスを購入する手もあるぞ。
イギリスのアイドルバンドHaircut 100で人気者になったニック・ヘイワードがHaircut 100を脱退後に、ビートルズのエンジニアとして知られるジェフ・エメリックをプロデューサーに迎え発表したファースト・アルバム。
ジェフ・エメリックのプロデュースがすごいのか、大した曲でなくても気持ちよく聞けます。完成度が高いと言っても良いですね。名曲1.When It Started to Beginの出だしなんか感動的です。6. Whistle Down the Wind はとても美しい曲です。
ネオアコの名盤というよりも80年代UKポップスを代表する一枚だな。
The Hit Paradeはロンドン出身のジュリアン・ヘンリーをはじめとする3人の学友で結成。1stアルバムである本作があまり評価されずに、バンドは散り散りに。しかし後世になって評価が高まりCDも再販されるに至りました。
正直なところアルバムの音楽的完成度は低く、音質も悪い(というかスカスカ)のですが、それを補って余りあるキラキラでメロディアスな曲ばかり収録されています。誰かちゃんとプロデュースしてやれよーって思ってしまいます。フリッパーズ・ギターがこのアルバムから多くのパクリもといインスピレーションを得ているのも頷けます。9.You Didn’t Love Me Thenなんかそのままです!
ネオアコマニア向けの一枚。バンドは今も活動を続けているらしいぞ。
だんだん本筋から外れてきました。The Frank & Waltersはネオアコと違うんじゃね?という人もいるかもしれません。確かにトキメキ青春系では無いです。
トラキャンと同じ90年代に活躍しましたが、メロディアスなんだけどちょっと屈折してる感じです。青春屈折系とでも呼びましょうか(笑)。後のアルバムのほうがネオアコぽくもありますが、本作はアルバムとして完成度が高く通しで聞いて楽しめます。
今でも息の長い活動を続けている。渋みがでていい感じだ。
最初の方に紹介したトキメキ系とは対極の位置にあるネオアコといえばよいでしょうか。青春の孤独感、透明感みたいなのがベン・ワットのきれいな歌声で繊細に表現されています。アコースティックバリバリでキレイなメロディなんだけど、ウキウキしないですのでそういう期待はしないで下さい。
ベン・ワットはEverything But The Girlの男の方といえばご存じの方もいるかも。切ない青春の一枚。
フリッパーズ・ギターを挙げるのは反則じゃね?という批判はごもっともなのですが、最近は渋谷系を知らない世代も増えてることを鑑み、あえてオーラスを努めてもらいます。
ある意味、時代を変えた一枚です。このアルバムがなければ日本でここまでネオアコが普及することもなかったのではと思います。ほんと青春の一枚です。オール英語なので、最初は外人が歌っているのだろうと思ってました。
その後の渋谷系を牽引した小山田圭吾と小沢健二を中心とするバンドで、わずか3年間の活動で解散。3枚のアルバムしか残してませんがいずれも珠玉の名盤。なかでも本アルバムは捨て曲無しで最初から最後までぶっ通しで名曲です。
中毒性があるので注意!1000回は聴けます。
まとめ:君の青春は輝いていたか?
いかがだったでしょうか。異論反論あるとは思いますが、マイベストなので、まぁ勘弁してやってください。
こうやってリストをまとめることができて個人的にとても満足です。最近は歳のせいか、ネオアコを聞く機会が減ってしまったのですが、また聴きなおしてみようと思いました。
どなたかの参考になればとても嬉しいです。ではでは。