新しく中国製イヤホンを購入してみたけど、なかなかいいぞ。
イヤホンといえばSONYとかオーディオテクニカなどの国産品イメージがありますけど・・・。
もちろん国内メーカーには追いついていないが、中国製もなかなかのクオリティになってきているぞ。
中華イヤホンのすすめ
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
近年の中国メーカーの追い上げは凄まじいものがあります。スマホが完全に抜かれてしまいましたが、オーディオ分野も追い上げが厳しいですね。
今回はAliExpressでセールをしていたので、試しにKZという中国ブランドのイヤホンを購入してみました。KZは以前からネットで評判が良く、いちど試してみたかったのです。
イヤホンには大きくダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバーを用いたものがありますが、今回はすべてバランスド・アーマチュア(BA)で片耳に5つもドライバーを搭載したAS10というモデルを購入してみました。
最初にざっくりと評価をいうと、クセがあるものの、想像以上に解像度が良くかなり満足しています。
- 安価で高音質なイヤホンを購入してみたい
- バランスド・アーマチュアだけってどんな感じか試したい
- 中華イヤホンの実力を試してみたい
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KZブランドについて
「Knowledge Zenith」の略称で、中国・深センのYuan Zeエレクトロニクス株式会社のブランドです。同社は、業界トップクラスの音響技術者をそろえ、音響設計の外観デザインと複合させた費用対効果の高い商品を提供することができます。
ケーブルを交換ができる仕様が特徴で、ダイナミックドライバー、バランスド・アーマチュアドライバー、その両方を採用したハイブリッド型を採用したヘッドセットを扱っています。
同社によれば、ヘッドセットにおける左右の許容差は2DB(国際的なヘッドセットの標準的な許容誤差は3DB)で安定して供給できるとのこと。
KZ AS10の魅力5点
1 メカニカルな近未来的デザイン
KZ AS10のスペック
- カナル型
- ドライバー:5バランスド・アーマチュア
- インピーダンス:14Ω
- 出力音圧レベル:105db
- 再生周波数帯域:20Hz-40000Hz
- ケーブル:125cm 着脱式
- マイク:オプション
- プラグ:Φ3.5mm ステレオミニプラグ
- ケーブル:オプション
- 本体カラー:ブラック/グリーン
- プラグ :2pin (0.75mm)
カラーはBLACK(というかレッド)とCYAN(ほぼグリーン)の二種類です。クリアプラスチックで基盤むき出しなデザインが特徴です。
ケーブルは脱着、交換可能です。
正直、このデザインは好みが分かれるところだな。中国イヤホンぽくも見えるし。ワタシは嫌いではないぞ。
2 バランスド・アーマチュア型ドライバーを各5基搭載
KZ AS10は、バランスド・アーマチュア型ドライバー(BA)を左右各5 基(合計10 基)搭載しており、KZの商品ラインでは高品位な機種です。
女性ボーカル曲などを楽しむのに向いているぞ。
バランスド・アーマチュア型ドライバーの弱点は、1つのドライバーでカバーできる周波数帯域が狭いことです。本機種はそのため5基ものドライバーを搭載しています。
5基については、それぞれ「低域」「中域」「中~高域」「高域×2」のドライバーを搭載して、全ての周波数帯域をカバーすることにより、優れた解像度を再現しています。
音の量感としては、各音域が干渉して音が潰れることのないように、巧みにコントロールされていて、それぞれのドライバーの特性がしっかりと活かしているとのことです。また、ドライバーが本来持つ、より正確で高解像度な音を得ることに成功し、ハイレゾ音源にも余裕に対応できるとのこと。
3 3Dプリンタ技術導入の高性能ドライバーで再現度30%アップ
従来のプラスチックホースを使った方法ではなく、高精度3Dプリンター技術でアーマチュアを作っているそうです。
低音を鳴らす22955低周波バランスド・アーマチュアユニットはAS10のために特別にデザインされたものを使用しています。というのもバランスド・アーマチュアドライバーは低音がダイナミックドライバーに比べて弱いからですね。
以上の技術を導入した結果、従来のイヤホンに比べて30%アップの解像度が期待されるそうです。
実はこれがいちばん使ってみたかった。実際、便利に使えるぞ。
4 安定かつ快適な掛け心地。Bluetooth式に変更も可能
イヤープラグは耳の奥まで入るカナル式です。遮音性が高いので騒音低減と音漏れ防止が期待できますが、プラグが肌に触れるので人によっては耳が痒くなったり、長時間装着すると疲れることもあります。
イヤホンの装着方法は独特です。エルゴノミクスと最適な音響効果を期待して、「ケーブルが耳の上にかかり、後ろから下に垂れていく方式」を採用しています。
実際に装用してみて、確かに安定して装着することができるメリットがある一方で、耳の形に合わせながら取り付けないといけないので、さっと取り付けられない感じはあります。
しっかりと音楽を聞く人向けですね。
ケーブルは取り外し可能なので、Bluetooth対応ユニットに付け替えれば、瞬時にワイヤレスイヤホンにすることができます。
ワイヤレスに交換可能な仕組みはなかなか魅力的だな。
5 ケーブルは取り替え(リケーブル)可能
KZイヤホンの特徴として、ケーブル交換(リケーブル)ができることがあります。標準でついてくるケーブルもしっかりとしたタイプですが、音質にこだわる方にとっては、よりグレードの高いケーブルに変更する選択肢があるのは嬉しいですね。
筆者は使用したことないですが、銀線やオキシジェンフリー銅線を使ったアップグレードケーブル(別売り)を組み合わせることで、付属のケーブルよりも更に音の輪郭が明確になり、広大な音場、より自然で透明感のある音質が楽しめるようになるそうです。
オプションでリモコン付きのケーブルにすることもできます。マイク付きですので、会話もできます。
リモコン操作はボタンが1つしか無いので、ポーズとスキップしかできません。音量調整ボタンが欲しかった・・・。
開封+使用してみました
今回は中国の通販サイトAliExpressで購入(個人輸入)しました。セール中でしたので、送料込みで¥ 4,345でした。
日本のAmazonでもときどきタイムセールをやっているようですのでチェックしてみてください。
いつものエアーパッキン袋です。
シールで封入されているので安心。箱が凹んでいるのはご愛嬌。
化粧箱はそれなりに高級感があります。ただちょっとデザイン的に洗練されていないのが残念。用途不明のメタルプレートも付属しています。
付属品一式。左から説明書、ケーブル、取り替え用イヤープラグ(LとS)、本体、メタルプレート
基盤露出の独特なデザイン。ワタシは好みです。
ケーブルプラグは2PIN。細いので差し込むときに注意。
筆者使用中のXiaomi Mi 9には3.5ミリジャックがありませんので、変換プラグかまして、かっこ悪いことになりました・・・。フィットするアダプターの購入を検討したいと思います。
KZ AS10のレビュー
一ヶ月ほど使用してみての感想です。まず製品のビルドクオリティは高いものがあります。安物のイヤホンとは大違いです。
肝心の音質について、筆者はBAイヤホンはこれが初めてなので、なんとも自信がありませんが、やはり評判通り、低音がやや弱めで、少し籠もって聞こえる感じがあります。エージングしていないのでこのあたりは変わってくるのでしょうか?
一方で、中音から高音にかけては素晴らしい音が聞けました。ありきたりな表現で恐縮ですが、これまで聞こえなかった音が聞こえてきます。とくに女性ボーカルの落ち着いた曲はとても美しく聞こえます。
反対に、ポップやロック、オーケストラ系にはなんだか音が複合して、ごちゃごちゃした感じになります。
良くも悪くも聞く音楽を選ぶイヤホンですね。でもこの価格でこの音が出るのであれば一度試して見る価値アリと思います。
以下、AmazonとYoutubeのレビューを引用しておきます。
音圧レベルが高く、MPプレイヤーやスマートホンでも、HAアンプ無しでも十分にいい音鳴らせます。恐らくメーカーの意図は、高級志向者より手軽に5BAを鳴らしてもらえるように、開発されたのでしょう。
Amazonレビュー
音のバランスはBAながら普通量の低音もあり、高音もシャリシャリせず、ボーカルも聴き取りやすい。かといって、モニターヘッドホン的な音の硬さもなく、バランスはとても良い。
Amazonレビュー
ZS10比べるとドンシャリ具合は抑えられているように思えます。解像感は程々に高いのですがZS10のほうが高音のシャリ感は高く、低音はダイナミック型の恩恵か強く感じます。しかし、しっかり解像もしてるし音も出てるので逆に言うと落ち着いて聞ける品になっていると思います。
Amazonレビュー
BAドライバで低音を盛りすぎで潰れ気味。これなら低音がDDモデルの方がまだよい。
Amazonレビュー
エージングは必要か?
Amazonの商品解説に次の説明があります。
【本来の性能を発揮するにはエージングが必要です】 100~200時間のエージング(慣らし運転)することで、購入当初とは別次元の、驚くべき音質に進化します。 音域はより広くなり、低音・高音の伸びもよくなります。帯域のバランスもフラットになり、ボーカルの定位感・距離感の表現も見事です。 音場も広がり、更なる臨場感を感じられるようになります。
バランスド・アーマチュア型にエージングは意味がないという意見と、エージングで良くなったという意見があります。
筆者はまだエージングしてません・・・。そのうちやってみたいと思います。
まとめ|これはお買い得!一度試して見て損はなし。
KZ AS10の評価
いや。まぁ。こんなイヤホンに興味のある方は、それなりに音楽を楽しみたい方ですよね。すべてバランスド・アーマチュアのイヤホンって試してみたいけど・・・と思ったあなた。ポチッとやってみましょう。
クセは強いですが、楽しんでいただけるのではないかと思います。
もし低音を重視するのであれば、低音のみダイナミックドライバーにしたZS10もおすすめです。
アクセサリーも下記リンクからどうぞ。
長文レビュー最後まで読んでくれてありがとう!
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