スマートバンド(=活動量計)と言えばもうMi Bandという評価になってきたな。今回もなかなか魅力的な進化を遂げているようだ。
Mi Band 4は日本モデルも登場したので、人気の高まりも期待されますね。
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
中国の大手家電メーカーXiaomiはスマートバンドMi Band 5を6/11に発表しました
Mi Band 4が発売されておよそ1年が経ちましたが、他社が似たような製品を投入する中、トップランナーとしてどのような進化しているのか楽しみです。→早速、中国版を購入してみました。順次レビューを追加していきます。
※ストアによってグローバル版と中国大陸版が混在しているのでご注意ください。
デザインに大きな変更は無し!価格はやや上昇
気になる価格は?
スタンダード版が189人民元≒2859円。 NFC版 229元≒3464円。Mi Band 4は169人民元でしたので、やや高くなりました。日本版の発売は不明ですが、中国よりは高く、3,000円台後半になるでしょう。
→グローバル版ものちに発表され、なんと大幅に高い39.99ユーロ(≒5000円)という強気の価格設定できました。のちほど解説しますが、価格重視なら中国版を英語モードで使用するのがおすすめ。
※ちなみにXiaomi Japanからは日本での発売価格は発表されていませんが、5,000円台になるのは確実でしょう。
今回はバンドのカラーバリエーションも豊富のようです。
7つのアップグレードポイント
Mi Band 4と比べて7つのアップグレードポイントがあるとのこと。一つずつチェックしてみます。
1. 磁力でくっつく充電器
特大カラースクリーン。 画面が2割ほど大きくなり、1.1インチになりました。ディスプレイは相変わらずの有機ELできれいです!
2. 磁力でくっつく充電器
充電端子が磁石式でくっつくようです。Amazfitのスマートウォッチで実装済ですね。
これまでMi Bandはバンドから取り外して充電する必要があったため不便だったのですが、これでこの問題は解消されます。
3. NFC搭載しました
Mi Band 4と同様、NFCモデルが販売され、銀行決済にも対応していますが、FeliCaが普及している日本ではなかなか活用が難しいです…。
4. リモートフォト機能を追加
リモートフォト機能というので、Band側で写真がとれるのかと思いましたが、流石に無理でしたwww。Bandをシャッターボタンとして使うことができるというものです。
自撮りのときに便利かもと思いましたが、どうなんでしょう?
5. アップグレードされたボディ計測センサー
計測センサーの精度がいろいろと向上しているようです。
新しくストレス検査機能が追加されています。また睡眠計測も制度が向上しているようです。
6. 合計11の運動モードに対応
これまでのトレッドミル、エクササイズ、屋外ランニング、サイクリング、ウォーキング、プールスイミングに加えてさらに5つの運動計測モード(ヨガ、エリプティカルマシン、ローイングマシン、縄跳び)が追加されました。
7. 女性健康モードを追加
女性の月経周期を追跡できる機能が搭載されました。
100をこえるウオッチフェイスが新登場。まさかのコラボも。
名探偵コナンコラボ!
初音ミクコラボ。Xiaomiとしては3回目。
そして極め付けは新世紀エヴァンゲリオンコラボ!OPPOがコラボしていたので、まさかXiaomiがと思いました。ちなみにOPPOのコラボは下記のものです。
スペック比較表
Mi Band 5の詳細スペック
ディスプレイ|1.1インチAMOLEDディスプレイ
- 解像度:126 * 29
- 色深度:16ビット
- バックライト輝度:最大輝度≥450nit(調整可能)
- ボタン:ワンタッチボタン(ウェイクアップ、リターン)センサー
高精度6軸センサーとPPG心拍センサー
- 6軸センサー:低消費電力の3軸加速度計と3軸ジャイロスコープ
- PPG心拍数センサー
- デジタルMEMSマイク
磁気充電器+14日間の超ロングバッテリー寿命
- 充電方法:磁気充電
- 充電時間:2時間以下
- バッテリー継続時間:14日以上
11のプロスポーツモード
屋外ランニング、パワーウォーキング、サイクリング、屋内ランニング、プールスイミング、フリースタイル、屋内サイクリング、楕円形、ジャンプロープ、ヨガ、ローイングマシン
自動ランニングまたはウォーキング検出、ペースアラート、キロメーターアラート、高心拍数アラート
24時間心拍数と睡眠モニタリング
- 心拍数モニタリング:終日の心拍数、手動心拍数、安静時心拍数、心拍数曲線
- 睡眠モニタリング:深い睡眠、浅い睡眠、急速眼球運動(REM)、昼寝
- 女性の健康の追跡:月経周期の記録とリマインダーを提供し、排卵期
- ストレスモニタリング、呼吸訓練、PAIバイタリティ指数評価、アイドルアラート、歩数計、目標設定その他の特徴
- リモート写真撮影、音楽再生、携帯電話検索、ミュート、電話のロック解除、着信通知、ノットディスターブ、WhatsAPP通知、アプリメッセージアラート、カレンダーリマインダー、イベントリマインダー、天気予報、タイマー、カウントダウンタイマー、アラーム、Bluetooth放送、オンラインダイヤル、カスタムダイヤル、プリセットダイヤル、画面ロック、充電進捗表示、装着方法の選択、OTAアップグレード
寸法と仕様
- モデル番号|XMSH10HM
- 正味体重|11.9 g
- 本体寸法|46.95×18.15×12.45 mm
- 防水性能|5 ATM
- 無線接続|Bluetooth 5.0 BLE
- 触覚モーター|ローターモーター
- RAM|512 KB
- フラッシュメモリー|16 MB
- バッテリー容量|125 mAh
- 電池のタイプ|リチウムイオンポリマーバッテリー
- ストラップ素材|TPU
- リストバンドバックル素材|アルミニウム合金
- ディスプレイカバー素材|2.5D強化ガラスとAFコーティング
- ケースの材質|PCプラスチック
- 使用温度|0℃〜45℃
- システム言語|英語、スペイン語、ロシア語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、ウクライナ語、ポーランド語、韓国語、ポルトガル語、トルコ語、日本語、アラビア語、チェコ語、タイ語、インドネシア語、ギリシャ語、ベトナム語、ルーマニア語、中国語、オランダ語をサポートしています。上記の言語は引き続きリリースされます。
- サポートされるシステム|Android 5.0またはiOS 10.0以降
前機種のMi Band 4との比較
項目 | Mi Band 4 | Mi Band 5 |
---|---|---|
重量 | 22.1g | 11.9g/NFC版12.1g(ベルト含まず) |
耐水性評価 | 5気圧 | 50m防水/5ATM |
ディスプレイの種類 | 有機EL | 有機EL |
画面のサイズ | 0.95″ | 1.1″ |
解像度 | 120 x 240 px | 126x 294px |
画面の明るさ | 最大400nit | 最大400nit |
センサー |
3軸加速度計 + 3軸ジャイロスコープ / PPG心拍センサー / 静電容量式近接センサー |
6軸センサー:低電力3軸加速度センサー+ 3軸ジャイロスコープ PPG心拍数センサー(赤外線検出機能はNFC版のみ) デジタルシリコンマイク(NFC版のみ) |
ワイヤレス接続 | Bluetooth 5.0 BLE | Bluetooth 5.0 BLE |
バッテリー | 135mAh | ? |
駆動時間 | 最大20日 |
最大20日(標準) 最大14日(NFC) |
スポーツ機能 | トレッドミル、エクササイズ、屋外ランニング、サイクリング、ウォーキング、プールスイミング | トレッドミル、エクササイズ、屋外ランニング、サイクリング、ウォーキング、プールスイミング、ヨガ、エリプティカルマシン、ローイングマシン、縄跳び |
モニタリング | ワークアウト完了通知、目標設定、睡眠モニタリング、心拍数モニタリング、終日心拍数チェック、安静時心拍数、心拍数チャート、座りすぎ通知 | 心拍数モニター:心拍数の赤外線検出(NFC版のみ)、1日の心拍数、手動心拍数、安静時心拍数、心拍数曲線 PSG:深い睡眠、浅い睡眠、REM急速な眼球運動、散発的な昼寝、女性健康(月経、排卵記録)、ストレス検査 、呼吸運動、PAI活力指数評価、座りすぎ通知、歩数計、目標設定 |
NFC | 無/NFC版 | 無/NFC版 |
価格 | ¥3,839 | 189/229人民元 |
OPPO Band とHuawei Bandとの比較
項目 | OPPO Band | Huawei Band 4 | Mi Band 5 |
---|---|---|---|
重量 | 約11.3g(ベルト含まず) | 約12g(ベルト含まず) | 11.9g/NFC版12.1g(ベルト含まず) |
耐水性評価 | 50 m防水 | 5気圧 | 50 m防水/5ATM |
ディスプレイの種類 | 有機EL | TFTカラー | 有機EL |
画面のサイズ | 1.1″ | 0.96″ | 1.1″ |
解像度 | 126 x 294px | 80 x 160px | 126x 294px |
画面の明るさ | ? | ? | 最大400nit |
センサー | 3軸加速度センサー 赤外線センサー 光学心拍センサー |
3軸加速度センサー 赤外線センサー 光学心拍センサー |
6軸センサー(低電力3軸加速度センサー+ 3軸ジャイロスコープ) PPG心拍数センサー(赤外線検出機能はNFC版のみ) デジタルシリコンマイク(NFC版のみ) |
ワイヤレス接続 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 | Bluetooth 5.0 BLE |
バッテリー | 100 mAh | 91 mAh | 125mAh |
駆動時間 | 14日 | 約9日 | 最大20日(標準) |
スポーツ機能 | 11 sport mode | 屋内/屋外ランニング、屋外/屋内ウォーキング、屋外/屋内サイクリング、ローイング、エリプティカル、自由訓練 | トレッドミル、エクササイズ、屋外ランニング、サイクリング、ウォーキング、プールスイミング、ヨガ、エリプティカルマシン、ローイングマシン、縄跳び |
NFC | 無/NFC版 | 無し | 無/NFC版 |
価格 | 約3000円 | ¥4,604 | 約2900円 |
Mi Band 5のフォトレビュー
今回はDHgateで購入してみました。発表直後の注文ということもあり、結局届くのに1ヶ月近くかかりました。購入したのは中華版で、グローバル版ではないのでご注意ください!
中華通販のお約束「箱はボコボコ」です。中身が無いので仕方有りません・・。
中華版は説明がすべて簡体中国語です。
中にはこれだけしか入っていません。もっと小さな箱でも良いと思うのですが、店頭で目立たさせるためなのでしょう。
ぱっと見のデザインやサイズ感はMi Band 4そのまま。ほとんど変わり有りません。→サイズはまったく同じです。
背面もほとんど同じです。
バンドのデザインも変わっていません。いやこれは少し改良してほしかったですけど・・。
上から見た感じ。
充電は磁石式になってとっても便利です。これくらいの距離になると吸い付きます。
Mi Band 4まではいちいちバンドから外さないと行けなかったので、これは便利です。
写真では伝わらないので、動画に撮ってみました。ちなみにMi Band 4にはくっつきません・・。
中国版は表示が中国語ですが、Mi Fitの設定で英語にすることができます。また日本語表示も可能です。グローバル版と一体何がちがうのか見ものです。
サイズと重量をチェック
Mi Band 4と比べてみました。まったく同じであることがおわかりいただけると思います。Mi Band 4のバンドも使い回すことができます。
重量は公称値通り。これだけ軽いとつけていて負担になりません。個人的にはこれが一番のグッドポイントだと思っています。
Mi Band 5のメニューを紹介
標準メニュー
ホーム画面から下にフリックしていくとこの順序で項目が現れます。
Status PAI
Heart rate Notifications
Stress Breathing
Events Weather
Workout More
設定項目
「More」を押すと細項目が現れます。ほとんどはスマホ側のMi Fitで設定可能です。
DND, Alarm, Camera, Music Stopwatch, Timer, Find device, Silent
さらに最後尾のSettingを押すとさらに細かい設定が表示されます。
Blightness, Lock screen, Auto screnn off, Reboot Factory reset, Regulatory, About
この一番深い階層の設定で大事なのは「Brightness=輝度」ですね。外で活動される方はこの輝度を調整してみてください。標準だと暗いかもしれません。
Mi Band 5の新機能について
PAIスコアって何?
今回から新しく登場した「PAI」とは何でしょう?筆者もまったく知りませんでしたが「Personal Activity Intelligence」の略で、簡単に言うと一週間の間、運動量を計測して値が100になるとOKという指数だそうです。
運動量の目安として 「1日1万歩」ということばを聞かれるかもしれませんが、体型や体力の違いを考えると、人によっては正しい目標にはなりません。
これに対して、PAIではより正確な指標を示すために「心拍数」に注目し、年齢、性別、身長、体重、心拍数からより正確な運動量をPAIスコアとして算出します。
- 過去7日間のアクティビティに基づくスコアで、最終的な目標は、100点以上を維持すると良い
- 心拍数を上げると、PAIポイントを獲得できる。運動や歩数だけでなく、体を動かして心臓の鼓動を数えるものすべて。
- 世界最大の健康研究の1つであるHUNT研究に基づいており、常に100 PAI以上を維持することで、心血管疾患による死亡のリスクが平均25%減少し、平均余命が平均5年長くなる
https://support.paihealth.com/hc/en-us/articles/360001037713-What-is-a-PAI-score-
PAIスコアは自動では計測してくれず、PAIのメニューから開始の操作をしなくてはなりません。なぜかというと計測するとバッテリーを食いまくって、持続時間が半分になるよという注意が出てきます。
ストレス計測ってどういうこと?
こちらも今回から登場したストレス計測。一定時間、心拍などを計測して、どの程度のプレッシャーを受けているか示してくれる機能です。100がMAXでもっともストレスが多い状態のようです。あくまで参考程度の機能ですね・・・。
深呼吸機能とは?
これも新機能ですが、単純というか、あまり使いみちがないような・・。深呼吸するためのリズムを取ってくれるという機能です。文章や写真ではわからないので、動画をどうぞ。
コラボ壁紙はどこに?
目玉キャンペーンの一つ、エヴァンゲリオンのフェイスはどこだろうとMi Fitの「ストア」項目を覗いても見つかりません・・・。どうも中国限定のキャンペーンのようで、スマホの「地域」設定を中国以外にしていると表示されなようです。
スマホの地域設定を中国にすると綾波フェイスが登場しました。
中華版ってどうなの?
Mi Band 4の中華版はMi Fitで英語が選択できませんでしたが、5はなんとMi Fitから英語が選択できる上に、通知も日本語表示が可能です。となると、かんたんなメニューはすべて英語表示になるので、個人的にはまったく不便性を感じないという状況に・・・。
実売価格で1,000円近く差がでることを考えると、英語がとくに苦手でない限り中華版でも良いように思います。
ただグローバル版だけのオリジナル機能がないとも限りませんので、他の方のレビューを待ちたいと思います。
まとめ 順当な進化を遂げました
今回は大きなサプライズはありませんが、充電方式の改良など順当な進化を遂げています。スマートバンドNo.1の座は揺るぎそうに有りません。相変わらず「かなりオススメ」できる機種です。
Pros.満足な点
- 相変わらずの軽量コンパクト。常時つけるならこれ!
- 機能が増えても14日間も充電しなくてよいのは便利。
- 磁石方式の充電は最高に便利。
Cons. 不満な点
- やや値上げしたのは悲しい。とくにグローバル版。
- 血中酸素飽和度(SpO2)も計測できたらいいな。
- フェイスにもう少し遊びがあってもいいね。
- 相変わらずバンドが留めにくい。求む改良。
Xiaomi Mi Band 5の評価
※ストアによってグローバル版と中国大陸版が混在しているのでご注意ください。