【レビュー】空気汚れ検知+高性能フィルターなのに10,000円切りの空気清浄機TaoTronics|TT-AP005【20畳対応】

10,000円で買える格安空気清浄機の実力はいかに?

ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。

今回はSUNVALLEY JAPAN 社から提供していただいた空気清浄機TaoTronics「TT-AP005」をレビューしていきます。

以前に小型のTT-AP006もレビューしていますのでご参考にして下さい。

TaoTronics(タオトロニクス)は2008年に設立された中華系オーディオ・家電ブランドです。アメリカからスタートし、現在では日本、ヨーロッパ、アジアなど、グローバルで展開しています。

ガジェット好きにはオーディオ機器でよく知られているメーカーです。そんなメーカーが売り出している空気清浄機ということで興味をそそられました。

実際に2週間使用してみましたので使い勝手をレポートしていきます。

本製品がおすすめな方
  1. 安価に空気清浄機を導入してみたい
  2. リビングやオフィスなど広い部屋用を探している
  3. 汚れ感知センサーが必要
  4. ブランドに拘らない
  5. フィルター性能には拘りたい

TaoTronics|TT-AP005のおすすめポイント3点をチェック

1. 空気汚れ感知機能&オートモード!

高感度空気質検知センサーを内蔵。本来は目に見えない室内の空気の状態を青(とてもキレイ)、緑(良い)、黄(少し汚れ) 、赤(汚れ)の四色でリアルタイムに表示可能。

またコントロールパネルで質量濃度の数値表示(μg/m3)が可能。オートモードをオンにすると、室内空気の汚れ具合に応じて、自動的に風速1、2、3の間に切り替えます。

2. 8畳6分の大風量でスピード清浄、20畳対応

CADR値290㎥/hというパワフルな性能。わずか6分で8畳分のきれいな空気を送り出すことができます。これは結構な風量で、小さな部屋なら空気を循環させるサーキュレーターとしても簡易利用できるくらいです。

フィルターが一体型円柱構造を採用し、360°から吸い上げた空気の微細な汚れをフィルターでキャッチし、きれいな空気を上の吹き出し口から全方位放出し、空気清浄や空気の循環がより効率化。

プレフィルターでペットの毛や繊維などの大きな汚れを取り除きます。H13 HEPAフィルターでホコリや花粉など0.3μmののハウスダストを99.97%キャッチ。活性炭脱臭フィルターでタバコ臭やペット臭など気になるニオイの元を吸着します。フィルター交換センサー搭載、ランプを点灯してお知らせします。

CADRClean Air Delivery Rate、クリーンエア供給率)は米国家電製品協会が認証する、空気清浄機により濾過された空気の供給量を表す指標で、CADR値が高いほど速く空気を浄化する能力が高い。

3. 風量が3段階調整可能。睡眠モードはほぼ無音。

HEPAフィルターはだいぶ前から空気清浄機や掃除機などで使われる高性能フィルターとして知られていますが、本機種ではHEPAフィルターの中でも、さらに高性能であるH13 HEPAフィルターを採用しています。

H13とは欧州フィルタ規格EN1822で、およそ0.1~0.2μmの微粒子を99.95%以上捕獲できる性能と規定されている高性能フィルターです。製薬工場などで使われることでも知られています。

上の図の通り、従来のHEPAフィルターでは捕獲できなかったアスベスト、タバコの煙や菌類、ウイルスなども捕獲できます。

 HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter) とは高性能エアフィルターの一種。JIS規格では「直径0.3μmの細かな微細粒子を99.97%キャッチできる」と規定されている。MEPA<HEPA<ULPAの順に性能が高くなる。

20畳型空気清浄機のスペック比較

同価格帯の売れ筋空気清浄機をアイリスオーヤマとLevoitから選んでスペック比較表を作成してみました。

項目 Taotronics アイリスオーヤマ Levoit
商品画像
寸法 22.5 x 22.5 x 38 cm 23.8×23.8×41 cm 41.8 x 27.2 x 25.8 cm
本体重量 2.75 kg 3.3 kg 3.5kg
定格出力 26W 46 W 9W~45W
CADR 290 m³/ h ? 260 m²/h
フィルター H13HEPAフィルター+活性炭フィルター+プレフィルター 不明 H13HEPAフィルター+活性炭フィルター+プレフィルター
フィルター価格
(Amazon)
¥? ¥2,728 ¥2,680
空気質感知機能 × ×
ファン速度 3段階 3段階 3段階
適用面積 約20畳 16畳 21畳
騒音量 24 dB – 52.7dB 22 db – 50 db 24 dB – 50 db
加湿機能 × × ×
リモコン × × ×
タイマー機能 2H / 4H / 8H / 12H 1H / 2H / 4H / 8H 2H / 4H / 6H / 8H
ナイトライト
保証 12ヶ月+6ヶ月 12ヶ月+12ヶ月 24ヶ月
Amazon価格
(税込)
¥10,999 円前後 ¥10,450 ¥9,980

基本的な性能は3機種ともほぼ同じです。特徴は次のようにまとめることができます。

  • 高さ40cmサイズで円形コンパクト
  • H13 HEPAフィルターで微細な汚れも捕獲
  • 円形フィルター交換式(2000-2500円程度)
  • センサーやリモコン無し、ナイトライト付き
  • 静音動作時は30dB以下で静か。
  • 風量は3段階で調整可能。タイマー機能あり(アイリス除く)

細かなところで見ていくと、次の違いがあります。

  • Taotronicsはなんといっても空気汚れ感知センサーが搭載されているのが大きなポイントです。他の2機種にはついていません。重量やサイズ、風量もトップクラス。
  • アイリスオーヤマは国内メーカーの安心感。ただし性能は最も低い。
  • Dreameggは性能的にTaotronicsに近いが、センサーなし。

この価格帯では本機種が頭一つでている印象を持ちました。

TaoTronics空気清浄機TT-AP005の実機レビュー

それでは早速、実機をレビューしていきましょう。

開封の儀

オレンジ基調のダンボール製の化粧箱に入ってきました。中華ぽいダサさはありません。

発泡スチロールでしっかりと梱包されています。

早速本体がお目見え。

付属品一切なし!電源ケーブルも本体に接続されています。ボタンには保護シールが貼ってあります。

ボディをチェック

清潔なホワイトプラスチック。吸気口がパンチングでデザインも兼ねています。ロゴマークも控えめなのも好感が持てます。

パンチング部分。ここから吸気します。

底面。フィルター交換口があります。

電源アダプターはここに入っていました。

フィルター大きいですね!蛇腹になっていて、捕獲面積も広そうです。

フィルター拡大。H13規格のHEPAフィルターです。

奥にファンが見えます。ほとんどフィルターで占められていることがわかります。

コントロールパネル部分。ナイトライトLEDはブルーの他、グリーンやレッドに光ります。

大きさ比較。ワインボトルよりも大きめ。

大人が手を広げたくらいの大きさです。

同じTaotronicsのTT-AP006と大きさを比較してみました。幅と奥行はさほど変わりないですが、高さが違います。よくみるとプラスチックの色味やパンチングのデザインも違います。005のほうがややしっかりした印象です。

TaoTronics空気清浄機TT-AP005を2週間使ってみました

2週間ほぼ毎日、20畳間(リビング)で稼働させた結果を報告します。

まずフィルターを開けてみました。に糸くずがついている程度ですね…。2週間では汚れはわかりませんでした。三ヶ月くらい稼働してみて、また様子を報告したいと思います。

空気汚れセンサーについて

実際に焼肉をやってみてセンサーが感知するか検証してみました。

開始して10分後、室内がモクモクしてくるとそれまで青色だったLEDライトが赤にかわり、ブーンとMAXで稼働し始めました。焼肉中はずっと赤MAXで稼働。

焼肉終了後20分ほど経つと、センサーは黄色にかわりました。その後、赤と黄色を繰り替えし、最後は青へと戻っていきました。

以上から、センサーはちゃんと機能していることが判明しました。もちろん消臭も機能しています。普段よりもだいぶ早く臭いが消えました。

騒音量について

気になる騒音をスマホで計測してみました。

スリープモードと標準(Low)モードは静かなのですが、TT-AP006のときのように静かではなく、ややファンの音が気になります。スマホの計測だと5dBですが、もっとあるような気がします。

寝室に置くと、寝るときに気になる方は気になってしまうレベルですね。寝室ならばTT-AP006の方をオススメします。

一方でハイパワーモードは爆音です…。66dbもありますので、結構やかましいです。その分、風量もあります。瞬間的に消臭したり、室内のエアーを循環させるのに役立つと思います。短時間に限って消臭したいときなどに役立つと思います。

フィルター購入について

フィルターは、どの空気清浄機も同じですが、目詰まりしてしまいますので、定期的な交換が必要です。交換目安については計2160時間、使用頻度にもよりますが、およそ3〜6か月毎の交換が推奨されています。

交換のタイミングについては、コントロールパネルのインジケーターが点滅しますので安心です。

なおペットを飼っていたり、糸くずが多い環境だと、プレフィルターに捕獲されたゴミを定期的に清掃することが推奨されています(月に1回程度、掃除機等を使用して)。

TaoTronics空気清浄機TT-AP005のレビューまとめ

実際に使ってみての第一印象は「スリムなのにパワフル!」でした。20畳向けなので、けっこうなパワーで給排気できます。

ただそのぶんナイトモードのファンの音がやや大きいので、寝室向きではないかもしれません。したがってリビングやオフィスなどで使用するのがおすすめですね。

あとはTTAP006のときにも感じましたが、フィルターの占める割合が半分以上にもなっており、フィルターを重要視しているの特徴です。

空気清浄機って機能的には結局「フィルターの性能」なんですよね。その点はものすごく評価できると思います。

この価格帯としては、他社製品に比べて、きちんとデザインされていますし、性能の割にコンパクトなのが良いです。リビングに置いてもインテリアを邪魔しないと思います。

あと実際に使ってみて気づいたのが、ハイパワーで運転すると結構な風量がでるので、簡易的なサーキュレータとしても使えるなということです。結構な騒音もしますが…。でも便利です。

空気汚れセンサーもついて10,000円切りということで、かなりお買い得な商品と感じました。

  • 大型のH13 HEPAフィルターは信頼できそう。
  • コンパクトでシンプルなデザイン。インテリアを邪魔しない。
  • この価格帯で空気汚れセンサー付き。
  • ハイパワーモードはサーキュレータとしても使える。
  • ナイトモードでやや音が大きい
  • プラスチック感が強く、高級感は無い。
  • 似たような製品が多いので、もう少し差別化の要素が必要かも。

TaoTronics空気清浄機TT-AP005の総評
  • デザイン
  • 機能
  • サイズ
  • 使い勝手
  • コストパフォーマンス
4.3

総合評価

この価格帯でこのフィルター性能は素晴らしい。コスパ最強