【レビュー】Fenvi FV-T919|Hackintosh向けPCIe拡張ワイヤレスネットワークカード|Wi-Fi+Bluetooth

FenviのネットワークカードでBluetooth環境を構築したい

ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。

今回はHackintosh向けのPCIe拡張ワイヤレスネットワークカードFenvi FV-T919を紹介します。愛機PowerMac i7に搭載してみました。マシンの詳細は⬇の記事にて。

【魔改造】PowerMac G5 ケースMODにチャレンジ|最高にカッコいいMacをつくるぜ【Hackintosh】

Hackintoshにおいて、ワイヤレスは鬼門の一つです。基本的にはMacintoshに搭載されているネットワークカードと同等品でないと動きません。そのためintel製モジュール搭載品は動作せず、Broadcom製モジュール搭載品と限定されてしまいます。

現在はイーサネットケーブルをルーターに直結しているので、Wi-Fiの必要性はまったくないのですが、なぜ購入したかというと、Bluetoothで接続したかったからです。最近のAppleの端末はいろいろと連携ができるようになっているので、試してみたかっただけです…。

(参考)Wi-Fiだけで良いのなら、イーサケーブル直結できる無線LANルーター中継機を買うという手もあります。

Fenviはまったく知名度の無い会社で、深センにある中華系のメーカーなのですが、以前にもネットワークカードを購入したことがあるのでさほど心配せずに購入しました。

機種選びについてはBootMacOSさんのガイドが素晴らしいのでご参考ください⬇。こちらの記事でもFV-T919が紹介されています。

Hackintoshのやり方は⬇の記事をご参考に。

新型ブートローダーOpenCoreでHackintoshしてみる?【初心者向け/入門】

Fenvi FV-T919のセールスポイントをチェック

Fenvi FV-T919は日本のAmazonで購入しました。AliExpressで中国からも輸入できますが、さほど価格差がなかったのでAmazonでも良いかと。

Hackintosh対応を全面に打ち出している珍しい製品です。本来3,000円くらいの古い製品が6,000円でもほいほい売れるからなのでしょう…。

Amazonには次のような説明があります。なかなか面白い日本語で楽しませてくれます。中身はBroadcom社のBCM94360CDでMacintoshに搭載されているカードと同等品です。

Fenvi T919 中身は、BCM94360CDなので、HandoffもContinuityも、何の設定もしなくても全て動作するようです。これはiMac 2013や、最新の円筒型Mac Proでも採用されています。最高級モデルと言えます。5GHz WiFiが1.3Gbpsで、アンテナの本数は4本です。端から2番目の一つがBluetoothで、後の3本がWiFiです。BCM94360CD純正のiMac使わているWi-Fi&Bluetoothコンボカード

それなりに古い製品なので、最新のWi-Fi6には対応していませんが、802.11acに対応しているので、1300Mbpsまで対応しています。Bluetoothは4.0と少しばかり古いですが、実用上の問題は無いと思われます。

Fenvi FV-T919実機レビュー

それでは実物を写真でチェックしていきましょう。

それなりにしっかりした紙箱に入ってきました。中華感はほとんど無いです。

梱包もしっかりしています。

付属品一式。CDにドライバーが入っていますが古いので、Windowsでデュアルブートしたいという方はネットからドライバーをDLしましょう。

基盤は金属カバーで保護されていて、しっかりとつくってあります。

背面。仕様通り。

アンテナを刺してみました。接続部はしっかりしていますが、前のFenviの製品は途中でアンテナ接続部が折れてしまいました。今回はどうでしょうか。

PCIeスロットに刺したところ。BluetoothはケーブルでUSBヘッダーに接続します。

背面からアンテナが4本立ちます(汚い背面ですみません)。

Fenvi T919まとめ|お手軽にワイヤレス環境構築!

MacOSでサポートされているカードなので、ドライバー無しでお手軽にワイヤレス環境を構築…ってはずだったのですが、Wi-Fiは問題なく動作するもののBluetoothが機能しません。

この原因の特定には手間取りました。USBマッピングが原因だったのです。Bluetoothはマザーボード上のUSBヘッダーに接続するので、USBポート15個制限を受けていたのです。…って冷静に考えればすぐわかることでしたが、半日くらいいろいろと考えてしまいました。

USBマッピングをし直したら無事機能するようになりました。USBマッピングについては⬇の記事をご参考ください。

【OpenCore入門】USBマッピングの方法(15個制限解決)|Hackintoolを使って

まだあまり性能を試しきれていませんが、とりあえずデバイスの接続には問題ありませんし、Handoffも問題なく機能しています。

Hackintoshでワイヤレスを楽しみたい方におすすめです。

 

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