いやはや。物欲というのは怖いものだな。
所長~。Mi 9をとうとう買ってしまったのですね。
Amazonイタリアの魅力的な価格が私を誘惑したのだ。
はいはい。言い訳はいいのでさっさとレビューして下さい!
情熱の国イタリアから中華スマホを輸入する
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
XiaomiのフラッグシップスマホMi 9が2月末に発売されました。当探偵事務所でもMi 9の情報を発表前から下記記事にて追いかけてきました。
XiaomiのフラッグシップMi 9が登場!最先端スマホが50,000円〜で超絶コスパ【スペックまとめ】
グローバルの64GBピアノブラックを選ぶ
Xiaomi信者「米粉」である探偵としては、フラッグシップスマホが登場したからには、実機を購入しないわけには行きません。
最初はマシン感を露わにしたエクスプローラーエディション(透明版)に心トキメキましたが、10万円超えは高すぎですので、5万円半ばのお得なグローバル版の64GBピアノブラックを購入しました。
じつはこの64GB版はグローバル版しかなく、中国国内版は128GBからです。Mi 8に比べて値上がりしたMi 9はヨーロッパでは高すぎると判断されたのでしょうか?廉価版として64GBのピアノブラックだけ追加設定されたようです。
- 世界初フラッグシッププロセッサSnapdragon 855搭載
- 全面薄型デザインにホログラフィックガラスボディ
- SAMSUNG製有機ELディスプレイ搭載。90.7%の画面比率。
- SONYの48万画素3眼イメージセンサー搭載。DxOMarkでトップ3
- 超広角、マクロ撮影レンズを搭載。サファイアガラスで超硬質耐摩耗性。
- 25%高速になった第5世代速度の画面内指紋認証
- 世界初の20Wワイヤレス充電と27Wのケーブル急速充電
Amazonイタリア!で注文
今回はなんとAmazonイタリアから購入!Twitterで話題なったので便乗させてもらいました。なぜか各国のAmazonの中でもイタリアのみ取扱があり、在庫も豊富にあるようです。最初にウェブサイトを覗くと「日本には発送しない」と表示されるのですが、実際には発送してくれるという裏技仕様!
詳しくは下記サイトをご参照下さい。
参考 Xiaomi Mi9が伊Amazonで発売。本体価格約46,600円そうすけブログ
日本に輸入するとVAT(付加価値税)と送料がかかります。
Totale parziale degli articoli(本体価格):EUR 368,77
Costi di spedizione(送料:速達オプションあり):EUR 33,30
Deposito dei costi di importazione(輸入消費税預託金):EUR 32,17
Totale IVA inclusa (ove applicabile)(合計):EUR 434,24
日本円換算JPY 56,642円
注文時は若干イタリアからの輸入が安かったのですが、中国の巨大通販サイトAliExpressやGearBestもだいぶ価格差を埋めてきましたので、いずれから購入しても大差ないように思います。→4/4現在だとAliExpressの方が安いです。
(参考)価格チェックはKimovilが便利です。
世界中を駆け巡ってはるばる日本へ
なんとイタリアのミラノからドイツ、中国を経由して6日間で到着。早く入手したかったので、速達オプションを付けたところ、UPSでの配達になりました。
Amazonイタリアは事前に輸入消費税を徴収しますので、配達時に消費税を取られることはありませんでした。
噂の超簡易梱包!中身は問題ありませんでしたが、もう少し紙を詰めてくれても良いのに。
UNBOX 開封の儀
それでは早速開封していきましょう。
Mi 9のウリポイントの一つが輝くホログラフィックガラスボディです。ということで、箱もホログラフィしながら輝いています。ただ箱自体はさほど高級感はありません・・・。
アクセサリー入の中箱を取ると、Mi 9がお目見え。まぁいつものXiaomiスマホですね。
セールスポイントは三眼カメラ、スナドラ855、ワイヤレス充電20W、画面内指紋認証とのこと。
付属品一式。グローバル版は電源がEUプラグ・・・。Mi 8(CN版)のときはUSプラグだったのに。またせっかくワイヤレス充電に対応しているのに、ワイヤレス充電器もついてきません。
本体価格ギリギリまで削減されているから仕方ないな。
相変わらずの高精度なビルドクオリティ
OSはAndroid 9のMIUI 10です。ディスプレイは水滴ノッチに。
ピアノブラックなので本体はホログラフィックしていません。が、高級感のある光沢です。
探偵のような大人のオッサンはシビれるデザインだ。
背面はガラス仕上げなので、透き通ったブラックで、なんとも言えない高級感があります。ケースを付けずに味わいたいところですが、綺麗すぎて指紋をつけるのがはばかられます。
写真だとわかりづらいですが、フレームとディスプレイの僅かな隙間にスピーカーが仕込まれています。また充電時には細かなLEDランプが点灯します。ギリギリの仕事!
ミドルフレームもMi 8までのアルミ合金仕上げではなく、背面ボディとあわせたつややかなブラック塗装がしてあります。
Mi 9から左側面にもボタンがつきました。押すとGoogleアシスタントが起動します。
右側面はかわらず。相変わらずのビルドクオリティでグラつきなどありません。カメラ部分がかなり出っ張っているのがわかります。
トップ側。今回からマイクに加え、赤外線通信用の穴が備えられています。
ボトム側。USB-Cとスピーカー。
重さをチェック
重さを計測してみました。
本体重量は偽りなしの173gぴったり。ボディサイズが大きくなっているのにMi 8よりも軽くしてきました。
付属のソフトケースをつけると190gになります。
Mi 8との比較
手前がMi 9、奥がMi 8。Mi 9がわずかに長いです。幅は同じ。
リアカメラは二眼から三眼へ。指紋認証ボタンはなくなりました。
かなり高級感ありますね。ホログラフィックガラスモデルも見てみたい気がします。
だろ!Xiaomiさん素晴らしいよ!
水滴ノッチになった有機ELディスプレイ
水滴ノッチの納まり。通知領域が大幅に広がりました。ノッチはMi 8と違い隠すことはできないようです。
ボトム側もベゼルが大幅に狭くなりました。ディスプレイを有効活用できます。
画面は前作に引き続きSamsung製有機ELディスプレイ。発色の良い綺麗なディスプレイです。ボディに対する比率は90.7%になりました。
充電性能
公式スペックでは3300mAhのバッテリー容量を持っています。
PC Markでバッテリー持続時間を計測してみました。10時間ちょっとですね。思っていたよりも低めです。Mi 8とさほどかわりません。他の方の計測では12時間程度出ていたので、個体差があるかもしれません。
付属のEUプラグ。5V=2.5A、9V=2A、12V=1.5Aに対応。ただスペックで謳っていた27W出力はどこに??
EUプラグなので無理に使おうとすると、こんなかっこ悪いことになります。
充電時のアニメーション表示が変わりました。フロント側に少し光っているのがLED表示です。
Mi 8では対応していなかったワイヤレス充電に対応。それも20Wという高出力に対応しています。アニメーションもケーブル充電に合わせて変更されています。
付属のソフトケースを装着
付属のソフトケースを付けてみました。個人的にはちょっとやわらかすぎるのと、味気ないのでNillkinのケースに交換予定。
そして問題なのが、カメラ部分の飛び出しが大きすぎてソフトケースをつけてもはみ出してしまうことです。カメラ部分はサファイアガラスで覆われいるものの、直ぐにキズがついてしまいような予感・・・。
Mi 9用のケースについては下記のアクセサリー記事でまとめていますのでご参考ください。
【レビュー】Xiaomi Mi 9|ベストマッチなアクセサリーを探せ!おすすめ8点【フィルム|ケース|充電器】
ソフト面の性能をチェック
オリジナルのユーザーインターフェースMIUIのバージョン10.2が搭載されています。
時間帯によって雰囲気がかわるロックスクリーン(壁紙)
こちらがその壁紙です。夜中は暗くなります。また雲が動いたり、流れ星が落ちたりと気の利いたアニメーションがつけられています。
背景の砂漠がMac OS 10.14 MojaveにそっくりなのでMacのパクリとニュースで話題になりました。
新しく搭載された画面内指紋認証
今回から搭載された画面内指紋認証(FoD)。所定の場所に指をふれると緑色に光ります。またその周りにアニメーションエフェクトが表示されます。
エフェクトは設定から四種類選ぶことができます。いずれもかっこいいアニメーションです。
もうひとつ機能が追加されていました。指紋認証ボタンを押したままロックを解除し、そのあと指をスライドさせるとクイックメニューが表示されます。
この画面内指紋認証。これまでの物理ボタンに比べるとやや精度が劣る。あまり期待しないほうがよいぞ。
ダークモードに対応
流行りのダークモード(電池消費を抑える)に対応しました。ただ画面が真っ黒過ぎてちょっと違和感が・・。MacOSのようにダークグレーにしてくれれば良いのにと思ってしまいました。
アンビエント表示のバリエーションが増えた
こちらも新しい機能。電源OFF時も画面表示されるアンビエント機能。Mi 8 からありましたが、味気ない画面でした。本機種では下記の16種類から選べるようになっています。
ネットワーク性能をチェック
SIMカードトレイ。今回もMicroSDは搭載できません。DSDV対応です。
Docomoの3Gプラチナバンドを掴むか?
まずバンド対応は次の通り。いつもながら4GLTEにおけるDocomoプラチナバンドのB19には対応していません。一方でSoftbankのプラチナバンドB8には対応しています。
WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8
TDSCDMA:B34/B39
LTE FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17
LTE TDD:B34/B38/B39/B40/B41
WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8
TDSCDMA: B34/B39
CDMA EVDO BC04G: LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B20/B28
LTE TDD: B38/B39/B40
懸案の3GにおけるDocomoのプラチナバンドB6に対応しているかですが、B6はB5に内包されるのでB5で通信できているかをチェックしました。次の通り掴んでいます。Mi 8でもそうでしたが、最近のXiaomi端末はとくにプラスエリア化しなくてもB5を掴んでくれます。
VoLTEで通話できるか?
本機種はDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)対応をうたっています。しかしながら最近のXiaomi端末はこまったことに初期設定でVoLTEが使用できないようになっています。Xiaomiいわく各国でLTEの対応が異なるので万が一を考えOFFにしているとのことですが、余計なことをしてくれたものです。
これについては次の「魔法の呪文」を唱えると解消されることが知られています。
電話アプリを起動し「*#*#86583#*#*」を実行
Mi 9においても無事ロックが解除され、VoLTE対応になりました。下記画像をご覧ください。
Wi-Fiテザリングに注意!
最近のXiaomi端末でWi-Fiテザリングをするときに、ネットワークには侵入できるのに、ネットに繋がらないという現象が発生することがあります。Mix 2S+Fuji Wifi SIMのDSDS環境で発生を確認していましたが、Mi 9+Fuji Wifi SIMのDSDS環境でも同様の現象を確認しました。APNの[MVNOの種類]を[SPN]に変更したところ、解決しました。下記記事もご参考ください。
【TIPS】AndroidでWi-Fiテザリングができないときの対処法|Xiaomi Mi Mix 2Sの場合
プラットフォームの性能をチェック
ベンチマークを測定:無双の性能!
まずは有名な2つのベンチマーク結果を掲載しておきます。
Antutuベンチマークとりあえず最高得点ですね。iPhoneXS超え!Antutuベンチマークの比較は下記リンク先からどうぞ!
【2022年1月最新】Antutu Benchmark ベンチマークをメーカー別にグラフ化!SoC別、インストール方法も
Geekベンチマーク。こちらもかなりの点数です。
ゲーム性能も問題なし
SoCに最高峰の新型Snapdragon855を搭載していますので、どのゲームもさくさくこなすものと思われます。ためしに下記の激重ゲームを動かしてみましたが、なんの問題もありません。
Game Turbo機能については下記の記事をご参考ください。
【TIPS】XiaomiスマホでGame Turbo機能(ゲームブースト)を有効にする方法|これで音ゲーもバッチリ!?【Mi 9】
ちなみにこちらはXiaomi Mi9
— はやぽん@ローリング📱たんまつ (@Hayaponlog) June 6, 2019
こいつはここまでの精度で拾えてるからSD855には対応してると思われる pic.twitter.com/qiXcj8LwqU
これだけ高性能だと発熱が気になりますが、MAX40℃程度で抑えられています。温い程度でアチアチとはなりません。
赤外線通信でリモコンになる
Mi 9は赤外線通信(IR Blaster)が復活してます。Mi Remoteなるアプリで家電リモコンとして使うことができます。TVやエアコンなど。アプリもアップデートされて使いやすくなってました。
Google Play ストアから次のアプリがダウンロードできます。
試しにLGのテレビのリモコンとして使えるかどうか試してみました。問題なく動作します。LGのテレビにはWi-Fi経由のスマホリモコンもありますが、Wi-Fiが切れていたりすると使えません。こちらは赤外線ですのでいつでも操作可能です。
各種メーカーから選べます。
エアコンとテレビを登録。リモコンが見つからないときに重宝しそうです。
カメラ性能:48MPと超広角は強烈!
Xiaomi製「カメラ」アプリ。スローモーションの上にあるボタンが「超広角」への切り替えです。またメニューから48MP撮影の切り替えができます。
標準の[写真]モードで撮影。AI補正されていて、彩度が上がっています。
[ポートレート]モードで撮影。彩度はAI補正されていないので、本来の色に近いです。
[48MP]モードで撮影。アスペクト比4:3になります。8000×6000pxというアホみたいに巨大なサイズの画像が取れます。データ量も19.45MBになります。もし48MPでの撮影をメインに考えているならばストレージ容量に注意ですね。
上の拡大してみました。しっかりと取れています。
4cmまで接近できるマクロ撮影が可能になりました。ここまで寄れます。
植物撮影例。
超広角レンズの撮影例。室内の撮影に重宝します。
同じく超広角レンズの撮影例。上が標準レンズ。下が超広角。建築の撮影の時に役立ちます。
その他の撮影例については下記リンク先のページをご参照ください。
まとめ:フラッグシップにふさわしい性能
以上、速報でファーストインプレッションを紹介しました。なかなかのクオリティで満足しています。
- ブラックは高級感があって物欲満足させてくれる!
- 軽くて薄い。フォルムかっこいい。
- ディスプレイ発色良し。ノッチは水滴になり大幅改善。
- 超広角レンズは便利。カメラ性能は申し分なし。
- 何をするにもSD855の最高性能のためサクサク。
- 技適未認証およびLTEDocomoプラチナバンドB19非対応
- バッテリー容量はもう少し欲しい(4000mAhほど)
- Xiaomiの余計なアプリと広告あり(そのおかげで安い・広告はOFFにできる)
- 画面内指紋認証の精度がいまいち
Xiaomi Mi 9の評価
Mi 9のスペックについては下記記事をご参考ください!
XiaomiのフラッグシップMi 9が登場!最先端スマホが50,000円〜で超絶コスパ【スペックまとめ】
Mi 9用のアクセサリーについてまとめました。下記記事をご覧ください。
【レビュー】Xiaomi Mi 9|ベストマッチなアクセサリーを探せ!おすすめ8点【フィルム|ケース|充電器】