Hackintoshに欠かせないEFIをマウントするには?
ガジェット探偵事務所へようこそ!所長のマーロウ(@marlowesgadget)です。
CaseMODしたPowerMac i7に最新ブートローダーOpenCore0.6.6でHackintoshを楽しんでおります。Hackintosh運用歴は3年ほど。やっと初心者を抜け出した程度のスキルしかありませんが、初心者向けに基本テクを優しく紹介したいと思います。
さて今回はHackintoshに欠かせないEFIをマウントする方法を紹介していきます(^O^)。
「Extensible Firmware Interface」の略です。「拡張可能なファームウェアインターフェース」??わけわかんない横文字ですね。
簡単にいうと昔のPCでいう「BIOS」のことで、「OSとハードウェアの橋渡し」をしている偉いやつです。
![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e8/Efi-simple_ja.svg/1920px-Efi-simple_ja.svg.png)
BIOSは今は進化してUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)になっていますが、これを昔は「EFI」と呼んでいました。
EFIは普段は全く見えないところ(ESP=EFIシステムパーティション)にいます。それをファインダー上に操作できるようにすることをマウントといいます。
※正しくはESPをマウントなんですが、実際にはEFIフォルダがマウントされてくるので、ここでは「EFIをマウント」と呼びます。
OpenCoreをインストールしたり、調整するには毎回、EFIをマウントさせる必要があるので、必須テクニックといえます。マウント自体はそんなに難しい作業ではないですが、ここではスキル別に4種類の方法を紹介します。
※筆者的には3番めのKext Updaterを使う方法が最も便利だと思います。
EFIをマウントさせる方法その1|Terminal編
![](/wp-content/uploads/2021/02/Terminal.png)
やはり登場しました。Terminalさんです。なんでもできるやつです。
Terminalで操作するにはディスクの識別子を知る必要があります。自分でつけた名称でなくて、システムが認識しているやつです。これは次のコマンドを入力するとわかります。
diskutil list
![](/wp-content/uploads/2021/02/diskutil-680x567.png)
するとずらずらとディスク情報がでてきます。注目するのは赤で囲んだEFIのIDENTIFIER(識別子)です。起動ディスクが2つありますが、一番上のGUIDパーティションの識別子は[disk0s1]であることがわかります。
このドライブのEFIをマウントさせるコマンドは次のとおりです。
sudo diskutil mount /dev/[ディスク名]
したがって次のように入力します。
sudo diskutil mount /dev/disk0s1
![](/wp-content/uploads/2021/02/da3e772a04bf6470b89b5d5ecf23d67f-680x212.png)
すると上の画像の通りマウントされました。サイドバーのボリュームパネルにEFIが表示されており、ファインダーで中身をみることができるようになっていればOKです。
![](/wp-content/uploads/2021/02/da7ec68d17ff0d58073bd0ba2c2f8763.png)
作業が終わったら、アンマウント(取り出し)しておきましょう。大事なボリュームなので間違えて余計なことをしないためです。マウントのときと同様に次のコマンドで可能です。
![](/wp-content/uploads/2021/02/fa071dfca23121d8ca95a58fdcb885a2-680x212.png)
sudo diskutil unmount /dev/[ディスク名]
ただアンマウントはサイドバーから右クリックで「EFIを取り出す」でも可能です。⬇
![](/wp-content/uploads/2021/02/6b8583a3fb18eb50eb2517133291fa27.png)
EFIをマウントさせる方法その2|MonutEFI編
Terminalで手入力する方法が正統なのですが、なんどもマウントするので正直面倒くさいですよね。そこでこれらの作業をプログラム化したツールMountEFIがあります⬇。
GitHubはダウンロードの仕方がわかりにくいです。下の画像の通り、Codeから[Download ZIP]を探して下さい。DLしたら解凍しておきましょう。
![](/wp-content/uploads/2021/02/8d51cc00870f94c37f4d7c5ec36eb2e2.png)
MountEFIはPythonで書かれた軽量プログラムです。ですのでappではなく.commandになっているファイル(MountEFI.command)を開くと、Terminalを経由してプログラムが作動します。
![](/wp-content/uploads/2021/02/9969f44435feb485de663411ba6a67e5.png)
DL後初めて起動するときは、お約束のこのアラートができます。ご存知とおもいますが、システム環境設定->セキュリティとプライバシー−>一般から実行許可を出しておきます。
![](/wp-content/uploads/2021/02/security-670x600.png)
プログラムが開くとこんな感じ。コマンドベースです。マウントさせたいディスクの番号を入力してEnterを押せば完了!なんという簡単さ!
![](/wp-content/uploads/2021/02/da745b3645407b836ad8cd9f5977a146.png)
アンマウントは上で紹介したやり方でOKです。
EFIをマウントさせる方法その3|Kext Updater編
![](/wp-content/uploads/2021/06/kextupdater.png)
Kextの最新版を自動的にダウンロードしてくれる便利なアプリKext Updater。このアプリの中にEFIのマウント機能があり、初期設定をしておけば簡単な操作でマウントしてくれます。筆者的にはこのやり方が一番おすすめ!
![](/wp-content/uploads/2021/06/kextupdater05-680x515.png)
詳しくはKext Updaterの記事をご参考ください⬇
![](/wp-content/uploads/2021/06/kextupdater-160x160.jpg)
EFIをマウントさせる方法その4|Clover Configurator編
![](/wp-content/uploads/2021/02/clover.png)
OpenCoreが普及する前のブートローダーはCloverが主流でした。Cloverはコンフィギュレーターで各種設定を行っていますが、この中にEFIをマウントさせるツールが組み込まれています。
こちらはアプリ形式になっていて、かつグラフィカルUIなので、ガチ初心者でも抵抗感無いと思います。
![](/wp-content/uploads/2021/02/cloverconfiglator-680x377.png)
サイドバーのTOOLSから[Mount EFI]を選択して、EFI PartitionsからMount Partitionを押すとマウント、そのあとにOpen PartitionをおすとEFIパーティションをファインダーで開いてくれます。アンマウントもボタン一つ。
簡単です(^O^)
慣れれば楽ちん
以上、4種類の方法を紹介しました。自分のスキルにあわせて使いこなしてもらえればと思います。
ではでは。今後もOpenCore関係の入門用TIPSを執筆していきたいと思います。
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